2025年夏号
今号のみどころ
今回の特集は、秋からの新プロジェクト始動に先立ち、夢宙のすえっちとチョッキが調査と仲間の支援のためベトナムに赴いたレポートです。夢宙の絶え間なく続く海外支援を筆頭に、いま話題の大阪関西万博に大勢で出かけていったお話。優生保護法問題へのアプローチのひとつとして、映画上映会と講演のイベントを共催した取り組み。こつこつ積み上げている地域交流やインクルーシブ教育の動き。ダスキン研修生ココちゃんを受け入れた1か月半。恒例行事のお花見や、年度初めの意気込み式。
思いを新たに、そして勢いをさらに高めて活動を続ける夢宙センターを、どうぞよろしくお願いします。
You☆ゆう☆ネット 2025年夏号(Vol.56)
KSKS 第三種郵便物承認 通巻7834号 2025年6月28日発行
自立生活夢宙センター
■表紙
KSKS
YOU★ゆう★ネット
~自立生活夢宙センターの“いま”と元気をお届けする つながり★通信~
2025年夏号
Vol.56
もくじ
ベトナム MARUセンター支援・・・2
優生保護法問題の全面解決へ・被害者に補償法を届けよう 映画 沈黙の50年 上映会&トーク・・・4
「鈴音が行く!」ゴール!全国を巡った合理的配慮の輪・・・5
2025年度意気込み式・・・6
大阪万博に、みんなで行ってきたよ・・・7
ダスキン研修生ココちゃんとともに歩んだ1か月半!・・・8
インクルくるくるチーム小学校行事参列・・・10
子どもたちとインクルーシブな社会を考える~夢屋の学校公演・・・11
念願の清江地域防災フェスタに参加!・・・12
春の熱血ラグビー・大阪ダービー・・・13
自立生活☆一歩前進 バロン編・・・14
2025年しゃとるお花見・・・15
自立生活夢宙センター
■2~3ページ
タイトル:ベトナム MARUセンター支援
2024年まで参加していたJILプロジェクト、JICA【NGO等提案型プログラム 自立生活推進のためのステップアップ研修】にて、国際支援の手法や草の根プロジェクトの立ち上げ方や海外支援の面白さ、そして、ベトナムのヒョウちゃんが中心となって立ち上げたMARU自立生活センターの支援などを勉強してきました!
今年も、メインストリーム協会・自立支援センター ぱあとなぁ・夢宙センターで3月5日~12日まで支援に行ってきました!夢宙からは、チョッキ・ドカベン・すえっち(初ベトナム)で支援に行きました!
写真:「一緒に行ったメンバーと空港ロビーで集合写真」。ピースサインやグッドサインなどをして、9名がみんな笑顔。
☆夢宙の目的:JICA『草の根技術協力事業』申請を10月末にする為の調査に行きました!
①【車イスを修理できる人の育成】
②【中古の車イスをベトナムへ輸送する方法の模索】
③【ベトナム障害者へのILP】
JICA草の根協力支援型という、3年間の支援です。
☆期間:2025年3月5日~11日
* 主な活動(◎印の活動のみ詳細を説明しています。)
・あみぐるみ制作しているビンさんとカンさん宅訪問
◎・ハノイ自立生活センターのハーさんにカウンターパート依頼
・ ハノイ大学学生ボランティアとの交流会
◎・車イス修理に興味のあるトゥオンさんとの面談
・CPFAV(ベトナム脳性麻痺家族の会)でのILセミナー
・ベトナム障害者宅訪問
◎・ JICAベトナム訪問
写真:「ハーさんとホテルカフェで集合写真。両手を広げスマイルポーズ」。
〇カウンターパート依頼
ハノイ自立生活センターのディレクターハーさんと草の根事業の説明とベトナムでの政府への書類作成や提出をするための※カウンターパート依頼をしました!
※カウンターパートとは、現地で一緒に活動をしたり、行政と書類などのやりとりをしてくれる団体。
〇トゥオンさんとの面談
草の根事業でやろうとしている、車イスを修理できる人の育成で、車イス修理に興味がある、バクニン省に住んでいるポリオの男性トゥオンさんと面談をしました!トゥオンさんも個人的に中古車イスを障害者に送る支援をしていた事もあり、草の根事業でやろうとしていることにすごく共感してくれ熱い気持ちもあるので、これから一緒に活動していければと思います!
写真:「トゥオンさんとすえっち肩組」
〇JICAベトナム訪問
JICAベトナムに訪問。事業説明をし、アドバイスをもらいました!今回の事業を通じて、ベトナムの社会がどうなっていってほしいか、などもっと先の展望を考えていく事が大切だとアドバイスをもらいました!このアドバイスを参考に草の根の申請書類を作成し採択を目指していきたいと思います!
写真:「JICAベトナム事務所で集合写真。両手を広げスマイルポーズ。」
☆課題
・日本で草の根事業が採択されても、ベトナム政府からの採択が必要で採択にどれだけの時間がかかるか分からない。
・ベトナムでは、車イスは医療品に該当するので原則中古車イスの輸入等はNG。
・カウンターパートを依頼するハノイ自立生活センターがどれだけ一緒に活動する体力があるか分からない。
☆今後の活動
より具体的な支援内容とJICAベトナムでもらったアドバイスを参考に、ベトナムの社会が支援したことでどんな社会になってほしいかを申請書類に落とし込み、10月末の書類提出を目指していけたらと思います。書類提出のためにもう一度ベトナムにいく事があるかも・・・?
☆まとめ
今回も多くの学びと出会いがありました。今後もMARUセンターや志メンバーと一緒に楽しみながら、ベトナムの社会が障害者の住みやすいバリアのない社会になるよう活動をしていきたいと思います!これからも、まずは、10月末の書類提出の〆切を目指し、しっかり書類作成をし、採択してもらえるようがんばります!
これからもベトナム支援の様子を載せていきます。LEAD ON!!
担当:馬場(チョッキ)
■4ページ
タイトル:優生保護法問題の全面解決へ・被害者に補償法を届けよう
映画 沈黙の50年 上映会&トーク
~国から子どもをつくってはいけないと言われた人たち~
約50年前、国が定めた優生保護法によって障害者を劣っていると決めつけ、子どもをもつことを許さず、無理やり不妊手術を受けさせていました。
今年1月に施行された新補償法の情報が届いていない被害者の方々へしっかり届けるという思いをもって、その当時の様子を映画にした「沈黙の50年」の上映会&トークを、5月16日に開催しました。
写真:「登壇中のDPI日本会議副議長 尾上浩二さん 大阪聴力障害者協会常任理事 中岡正人さん」。中央にスクリーン。左端に司会者2人がいる。
映画では、子どもを授かった幸せな時に、理由も聞かされず無理やり手術を受けさせられた奥さんの苦しみや、奥さんを支える旦那さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。人として尊重されず、酷い扱いをされてきた様子も、周りの人たちの優生思想を感じました。
衝撃だったのは、手術を強要していたのは親など身内だけでなく、通っていた学校の校長先生も子どもをもつことを反対していたことです。子どもたちの未来を考える先生でさえそれが正しいことだと思っていた当時の優生思想は、とても恐ろしいと感じました。
周りはおかしいと思わなかったのか、子どもをもちたいという本人の自由な権利がなぜ認められなかったのか。50年経ってやっと間違いだと訴えられる時代になり、いま、全国での支援団体がこの問題を風化させないように、各地で学習会やイベントを開催しています。
被害者の方々の掘り起こしも含め、今回のような学習会を通して優生思想を当たり前にしない考え方を広めていく運動をしていきたいです。
写真:「会場いっぱいに参加者」
写真:「登壇中の堤茂豊弁護士」
★★ 最高裁勝訴判決から1年 ★★ 日弁連が実施
「全国一斉旧優生保護法相談会」お気軽にご相談を。
●大阪弁護士会ホームページより★全国どちらからでも!
日時:2025年7月3日(木)午前10時~午後4時
電話 : 0120-73-0008(フリーダイヤル)
FAX: 0120-073-133
https://www.osakaben.or.jp/event/2025/2025_0703.php
担当:玉城(まれ)
■5ページ
タイトル:「鈴音が行く!」ゴール!全国を巡った合理的配慮の輪
2024年度、JIL(全国自立生活センター協議会)が展開した「JIL合理的配慮啓発プロジェクト 鈴音が行く!」が、全国各地を巡る活動を終え、そのゴールを記念する交流会が2025年3月28日、居楽屋ごりらで開催されました。
プロジェクトの中心を担ったのは、STEPえどがわの中曽根鈴音さん。聴覚に障害がある自身の経験を活かしながら、「合理的配慮」の大切さを伝えてきました。
交流会には、支援団体・協力者・プロジェクト関係者が全国から集結。JIL副代表の井谷重人さんによる開会挨拶の後、公益財団法人キリン福祉財団の大島宏之さんによる乾杯の音頭で、和やかに会が始まりました。7年前に夢宙センターを訪れて以来、たびたび遊びに来てくれているスペインのジュアンさんも登場。2025年大阪・関西万博スペイン館に映像を提供するなど、国際的なつながりも感じられる時間となりました。
コメントタイムでは、同行スタッフや各地の自立生活センターの当事者・代表者から熱いメッセージが次々と寄せられ、鈴音さんが広げてきた合理的配慮の輪が、地域や立場を越えて確かな共感と実践を生んできたことが語られました。
写真:「挨拶をする鈴音さん。写真右側には手話通訳をしてくれているNPOちゅうぶの吉田さん。」
写真:「開会の挨拶をしている井谷さん。」
写真:「コメントをしているジュアン。」
写真:「鈴音さんが所属しているSTEPえどがわの代表今村登さんがコメントしている。」
写真:「アメリカのヨシコ・ダートさんからSTEPえどがわへ送られた旗。ジャスティン・ダート氏と「LEAD ON」の文字が書かれている。鈴音さんの隣には夢宙センター代表の平下とDPI日本会議副議長の尾上さん。」
後半には、鈴音さんへの感謝を込めたサプライズ動画が上映され、会場は温かな拍手と感動に包まれました。DPI日本会議副議長・尾上浩二さんのあいさつに続き、参加者全員で記念撮影を行い、活動の一区切りを祝いながら幕を閉じました。
「鈴音が行く!」は一つの節目を迎えましたが、合理的配慮を広げる旅はこれからも続きます。
中曽根鈴音さんとともに築いてきたつながりを胸に、次のアクションへ――。
担当:時枝(トキ)
■6ページ
タイトル:2025年度意気込み式
イラスト:タイトルの左右に桜の花がついた枝
夢宙センターでは毎年「意気込み式」といって新役職になる人が今年1年の抱負を掲げる式が開催され、今年も盛大に行われました。
本年度四字熟語: 豪放磊落 度量が広く大胆で小さいことにこだわらない様
●新常勤
山水隆輝(やまみずたかてる、テール) 当たり前のことを当たり前にできるようにやっていきたい
斎藤一郎(さいとういちろう、サイボーズ) 当事者の楽しく生きる姿に寄り添い楽しく働きたい
金沢浩紀(かなざわひろき、ブロンソン) 一つでもみんなを笑顔にさせたい
大原一真(おおはらかずま、アシュ) これからも介助時間数で一番を目指したい
写真:「左からテール、サイボーズ、ブロンソン、アシュ」。4人はそれぞれ役割証をもっている。背後の壁にLEAD ONと書かれた幕と、四字熟語の掛け軸がかけられている。
チョッキから新常勤のみんなへのコメント
まずは介助が大切です。当事者を一番側で支えながら一人で抱え込まず、皆に話を聞いてもらい、夢宙を盛り上げて欲しい
●新AS
土橋靖生(どばしやすお、Dぬ)現場の楽しさをASの立場で伝えてもっと楽しい夢宙を作りたい
写真:「Dぬ」 役割証をもって立っている。
えみちゃんからの新ASへのコメント
外部との繋がりを作りながら自分の役割を探して欲しい
●新コーディネーター
松本義明(まつもとよしあき、よっちん) フットワークの軽さに加えて言葉にも責任をもちたい
時枝高志(ときえだたかし、トキ) これからもオールマイティーのバランス型で頑張りたい
写真:「左からトキ、よっちん」。四字熟語の掛け軸の両脇で、役割証をもって立っている。
ちゃんさんからの新コーディネーターへのコメント
みんなの話を聞き外部との関わりを持ち自立生活運動を盛り上げて欲しい
社長の挨拶 ヘルパーと当事者の双方が感謝する気持ちを持ちながら、成長できるような自立生活センターにしたい
写真:「集合写真」。50名以上が一堂に会し、片手を突き上げるリードオンポーズをしている。
今年も新役職の意気込みとそれに対してのコメントと社長の言葉が胸に響きました。
今年も夢宙センターが新たなステージに飛躍していくことができることを祈願したいと思います。
せーの!LEAD ON!
担当:松尾(Bすけ)
■7ページ
タイトル:大阪万博に、みんなで行ってきたよ
イラスト:目玉が5つ付いたミャクミャクの赤い輪の部分 EXPO2025 OSAKA KANSAI JAPAN
イラスト:万博キャラクターのミャクミャクの立ち姿。
写真:「大屋根リングの上」。社長を先頭に10人が一列に並んでの集合写真。青空に白い雲。
GW(ゴールデンウィーク)に突入した4月29日、大混雑覚悟で、「大阪関西万博2025」へ3センター+ダスキン海外研修生(台湾・ココちゃん、ネパール・ラクシミさん)の総勢18名で遊びに行ってきました!
●予想外に楽しめる!!
最初に歩いたのは、噂の大屋根リング。未来っぽい形状のパビリオン群が見渡せて、一挙にテンションが上がります。万博開催自体に賛否両論はあるものの一見の価値ありです! 私たちは、シンガポール館、インドネシア館、台湾のTECH WORLDへ。
巨大ガンダムの前で写真を撮り、パソナ館でIPS心臓を見、国連館に行くころにはすっかり海風が寒いくらいの夜に。
写真:巨大ガンダムの足元で、社長をまんなかにした数名の集合写真。
写真:「大屋根リング内」。木材を縦横に組み合わせて作られた建造物内を2階から撮影している。1階には来場者たち。
●参加者の声
★チョッキ「最初は万博になんも期待してなかったけど、来てみて驚き!パビリオンに入れなかったとしても、ここに来るだけで面白い。入ったパビリオンは車いすユーザーも一般の人とほぼ同じルートだったので良かった。真夏に、バリアフリートイレが暑くなりすぎなかったらいいな」
★おけいはん「視覚障害で映像が楽しみにくいから、もっと触ったり、体験できたりする展示があればいいな~。ロボットや花の飾りに触れてみたら注意された」。会場内には「shikAI(シカイ)」、「NaviLens(ナビレンス)」というアプリから音声で情報案内できる仕組みもありました。
★ごんごん「バリアフリートイレや手動車いすなら入れる広めの一般トイレとか種類はあったけど、情報がないとそこにたどりつけない。知っていたら並ばずそっちに入れたのにね」。トイレはバラエティ豊富なので、ぜひバリアフリーマップを公式サイトから入手して現地入りを! 会場内は、案内表示が少ないのでご注意です。
写真:「シンガポール館」。ココちゃんがてのひらに当たった光を見て、微笑んでいる。
●まるで障害者運動!交渉しながら好事例を積み重ねていく
のべ8人の万博ボランティアさん(ユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」)が車いす介助や手引きでお手伝いくださいました。一度に大勢の車いすユーザーが入るとなると躊躇するパビリオンを前に、「じゃ、交渉してみましょう!」とまるで障害者運動みたいな展開。「どんな言葉なら各パビリオンに臨機応変に対応してもらえるか、1館1館、経験則を積み上げていってるんです。まだまだ始まったばかりですから」とボランティアさん。誰もがより楽しめる万博へと、声を出せば変えていける。
そんな大阪の気っ風を感じさせてくれた万博でした。
写真:「台湾のTECH WORLD」。万博ボランティアさんとともにパビリオン内を見て動いている場面。
担当:濱岡(ミミ)
■8~9ページ
タイトル:ダスキン研修生ココちゃんとともに歩んだ1か月半!
イラスト:台湾と日本の国旗
●2025年3月31日にダスキン研修生のココちゃんこと、段可薇(カー・ウェイ・トゥワン)さんが夢宙センターに来ました。3月31日~5月12日までの約1か月半の研修でしたが、あっという間の1か月半でした。
ココちゃんを一言で表すと、笑顔がとっても素敵な女性です。
ココちゃんの笑顔、笑い声は夢宙センターをさらに明るくしてくれました。
1か月半もある研修ですが、内容は盛りだくさんで一日、一日があっという間に過ぎていきました。
写真:「大阪・通天閣のグリコ看板の前で万歳ポーズ!」をする笑顔のココちゃん。
●夢宙センターは、研修も遊びも全力で取り組むセンターです。
研修はもちろんですが、研修の合間には観光や遊び等、ココちゃんが大阪や夢宙センターをしっかり満喫できるようにふんだんに盛り込み、夢宙センターでの研修がココちゃんにとってより良い研修になるようにみんなで盛り上げました。
●ちょうど会期中の大阪関西万博2025にもみんなで行きました。そこでは、たくさんの世界館を楽しみながらも、台湾のTEC WORLDという企業館を見学できたことが良かったそうです。
写真:「万博のクラゲ館にて打楽器体験」するココちゃん。
写真:「万博の大屋根リング下で、仲間と楽しむココちゃん!」
写真:「地域の小学校の見守り活動にも参加しました!」。8名が黄色い旗をもち、オレンジのベストを着用して並んでいる。
●他にも、ユニバーサルスタジオジャパン、大好きなアニメ映画、国立民族学博物館に行ったり、車いすに乗ったまま乗車できる観覧車を楽しんだりもしました。カラオケやボッチャといった地域の方々との交流活動、こども食堂も営む「ひろやうどん」さんに地域交流について学びに行ったり、人や街に積極的にかかわり、毎日が充実していたことと思います。
写真:「USJスーパー・ニンテンドー・ワールドの前で、みんなと。」片手を挙げたポーズの8名での集合写真。
●1か月半もの研修の間、食事の時間でさえも、スタッフや仲間たちとともに過ごし、すっかり夢宙センターの仲間となりました。
毎日、盛りだくさんの研修をどんなときも笑顔で、いつもニコニコと取り組む姿に、私たちは、たくさん元気や癒やしをもらいました。
●最終日の朝礼後、ココちゃんへ夢宙Tシャツやアルバムをプレゼントすると泣いて喜んでくれました。
すると、ココちゃんからも夢宙センターへ、動画のプレゼントが!
忙しいながらも作ってくれたココちゃんの心遣いに、だれもが感激していました。
ココちゃんのこれからの活躍を、夢宙センター一同願っています。
写真:前列中央にココちゃんがいる、50名以上の集合写真。Lead on!の文字。
担当:富永(あひ)
■10ページ
タイトル:インクルくるくるチーム小学校行事参列
(祝)インクルくるくるチーム6周年
学校交流といったインクル活動は、夢宙設立当初から続いていますが、インクルくるくるチーム自体は2019年2月の立ち上げで、今年2月、なんと丸6年を迎えました。7年目のこれからもインクルシーブ教育に関係ある活動を6人(ちゃん、トミー、まあちゅ、イタリン、ドカベン、ミミ)で取り組んでいきます。
写真:「インクルチーム6人スター(星)ポーズ」。全員が腕を伸ばし、組み合わせて、全員で星の形を作ろうとしている。
★南港光小学校
南港光小学校との交流は、インクルくるくるチーム発足当時の6年前から繋がり、交流してきました。
子ども達と一緒に考える授業したり、一緒に考える体育で身体を動かしたり、人生すごろく(インクルくるくるチームを中心に仲間と共に考え、手作りしたアナログなボードゲーム)で遊んだり、給食の時間を過ごしたり、有意義な活動は続いています。
今後も子どもたちと一緒に豊かなまちづくりや障害者が地域で介助者と共に自立生活をしていることを知っていってもらう為に、これからもどんどん交流を深めていきたいと思います!
南港光小学校の卒業式・入学式に行ってきました!
●卒業式(去りゆく子どもたち)
3月18日(晴天のなか、南港光小学校の卒業式に来賓として、お招きいただき、インクルチーム全員で出席してきました。卒業するこどもたちは、6年間のいいことも悪いことも経験し、小学校生活を終え、「卒業生が夢を堂々と語る場もあり」、立派に成長し、卒業していく子どもたちを、我が子のごとく思うくらい感極まり、こんな良い小学校に障害あるなし関係なく、共に学び、共に遊び、で小学校時代を過ごしたら、私の人生も変わっていただろうなという思いを感じました。また、インクルくるくるチーム立ち上げ時から交流のある南港光小学校の校長先生が今回退任されるということで私たちから色紙にメッセージを書き、お渡ししました。先生のおかげで、南港光小学校とも繋がりづくりが絶えることなくここまできました。
写真:「インクルチーム6人正門にて」。背後に卒業式の看板が見えている。
写真:「地域の来賓として ちゃん、トミー」。会場内には紅白の幕が張られ、参列者が着席している。
写真:「来賓として、ちゃんが一言」。前方に先生方が立っている。
●入学式(新しい門出の子どもたち)
4月7日(月)に大阪市立南港光小学校の入学式に来賓としてインクルくるくるチームで行かせてもらいました!今年の新1年生は5人!しっかり腕を振りながら歩く新1年生のみなさんはとてもかわいらしく、新しい門出のスタートです。
来賓のあいさつでは、ちゃんが一言「これから障害のある人とも関わっていってほしいです。」とお話しました。また授業などでも、お話や交流ができたらいいなぁ~と思いながら、その機会を楽しみにしています!
南港光小学校も新年度で校長先生が変わったり、新しい出会いもあります!
様々な出会いを大切にしながら、これからも交流を深めていきたいと思います!
…3月、4月、人との別れと出会いの季節を感じた春でした。
担当:平下泰幸(ちゃん)
■11ページ
タイトル:子どもたちとインクルーシブな社会を考える ~夢屋の学校公演~
2月28日、住之江区にある敷津浦小学校にインクルーシブ劇団夢屋の公演に行きました。夢屋メンバー10数人と3年生60人ほどで、約3時間ずっとにぎやかで、楽しい時間になりました。
写真:「お絵描きの説明をする男性3人」
最初は演劇とは何かを体験するために、何人かでテーマを決めて一つの絵を作りました。オリンピックやUSJなど難しいテーマでも、やりたい人を募ると何十人も手が上がり、全員参加して楽しみました。
声や表情で気持ちを表現する「はぁ」ゲームでは、担任の先生の変顔に笑いが起きたり、言語障害のあるメンバーの声から何を言いたいか考えたり、私たちと小学生がより仲良くなりました。
そしてみんなで音楽に合わせて踊って、肌寒い体育館で体が温まった後、いよいよ「妖怪バリアーをやっつけろ」の公演です。練習ではセリフが覚えられなかったり、演じる場所によって動きが違うこともあり、直前まで揃わず不安でした。でも、本番はばっちりできるのが夢屋のすごさです!劇の中でも子どもたちのリアクションがよく、いじめっ子から仲間を守ろうとする一体感が生まれたり、私たちは緊張せずに楽しく演じることができました。
写真:「棒を振り下ろそうとするマサルと真剣白刃取りで受け止めようとする車イスのチャン。」
写真:「赤と青のマスクを被ってポーズをするフラット達とチャン。」
後日何人かの子どもたちが夢宙センターの事務所に私たちに会いに来てくれました。みんなの通り道で気軽に立ち寄って交流できる場所にセンターがあってよかったと思いました。子どもたちの感想ではバリアフリーのカードをもらって嬉しかった、障害があってもなくても仲良くしたいなどが書かれていて、私たちが伝えたい思いがしっかり伝わっていて大成功でした。
私たちは今後も、障害の有無に関係なく、誰もが地域で生きていける、インクルーシブな社会を広めていくために楽しく活動を続けていきます。
写真:「公演前に円陣を組む夢屋メンバー」
担当:岸本(おけいはん)
■12ページ
タイトル:念願の清江地域防災フェスタに参加!
2025年3月23日(日)、第8回清江防災フェスタに夢宙防災チームを主として参加しました。地域では8回目となる防災の取り組み。今回は初の行政・地域・企業とのコラボ企画ということで、事前の運営会議にも参画し、普段の障害当事者の暮らしや地域での困りごとなどについても発信しながら、本番を迎えました。いつも思うのですが、この過程が非常に大切なのです!!住之江区のこの清江地域は若くてエネルギッシュな人たちが多く、日頃から地域活動を活発にされています。夢宙センター生活介護すぺ~すしゃとるのメンバーのミニ四駆などの活動を通して子どもたちとの繋がりづくりが実を結び、今回は防災活動にも呼んでいただけることになったのです!
写真:「夢宙防災チームのメンバーで、ブースの前で笑顔の集合写真。」
写真:「小学校内の多目的トイレの使い勝手を確認している。」
写真:「グラウンドで、わんにゃんパトロール隊の方々と交流している。」
小学校でブースを一つお借りしましたが、ひたすら地域の方々と仲良くなろうという目的の【おしゃべりすぺ~す】という場所にしました。地域住民や子どもたちや企業さんや行政など、多くの人たちが集まり、交流して、日常を知り合っておく。人と人同士が仲良くなり、気にかけあう関係性でいる。そうすれば非常時にも助かり合える可能性が高まり、私たちの命や暮らしをまもることができる!というものです。
当日はお天気も良く、過ごしやすい一日となりました。事前の準備にも参加できたことで、災害時に助けてもらうばかりではなく、障害当事者も地域や人を助ける側にまわることができる!というメッセージを周知することもできました。いつも夢宙センターの防災で大切にしている、楽しく地域とつながり、活動をつづけていくという考え方を今後も実践していきます。
写真:「がれき救助訓練後の地域の防災リーダーたちと私たち夢宙メンバーの集合写真。」
写真:「大きいサイズの段ボールベッドに、区社協の方々も一緒に夢宙メンバーが座っている。200キロまでの重量制限が、実は400キロまで座ることができた!」体育館で、段ボールベッドに座る6名。
担当:内田(トミー)
■13ページ
タイトル:春の熱血ラグビー・大阪ダービー
~だれひとり取り残さない、ラグビー観戦環境をつくる!~
●活動の経緯
2024年6月から夢宙センターは東大阪の自立支援センターぱあとなぁさんと共にそれぞれ同じ地域に所属するプロラグビーチームレッドハリケーンズ大阪さん(住之江区)、花園近鉄ライナーズさん(東大阪)にご協力をいただきながら「誰もが楽しめるラグビー観戦環境」を目指し、スタジアムへのアクションを始めています。
●今回のアクション
4月12日はレッドハリケーンズ大阪さんと花園近鉄ライナーズさんの大阪ダービーがヤンマースタジアム長居で行われるため、ぱあとなぁの地村さんの呼びかけに大阪と西宮から11団体合計152名(内、車いす49名)が集まりました。
試合開始前に行われるレッハリエールロード(選手とのハイタッチイベント)では、車いす利用者でも選手とハイタッチできるように柵のないスペースを設けてくださいました。また、選手の方も一緒に集合写真に参加していただけました。
写真:「ハイタッチイベントに参加している様子」。車いすユーザーが、チームマスコットのレッドハリーともハイタッチしている。
●今後の課題
昨年に花園ラグビー場で行われた「マスターズ花園」のように横並びで友人や介助者と一緒に観戦することは現状のヤンマースタジアムの構造などの理由でできませんでした。ただし座席指定ではありましたが、参加者49名の座席は事前に確保いただき、ゆっくりとスタジアムに入場することができました。多くの車いすユーザーが参加することで、スタジアム側にも必要な配慮や問題を知ってもらうことができると思うので、また来年度も引き続きアクションしていきます。
写真:「選手と一緒に集合写真」。ヤンマースタジアム長居の前で大勢が並んでいる。
担当:町田(ドカベン)
■14ページ
タイトル:自立生活☆一歩前進
写真:吹き出しに「バロン編」とある。バロンが笑っている。
昨年2024年から自立生活を目指して前進をしている
比嘉由隆(ひがよしたか)さん(以下:「バロン」)の続報です!!
2025年2月・3月も引き続き月に1度の宿泊体験を行い、長時間のヘルパーさんの利用、日中は生活介護「すぺ~すしゃとる」に通所して、生活介護のメンバーさんとの交流をし、夢宙センターと一緒に自立生活のイメージ作りをしています。
宿泊体験は昨年にも増して色々なヘルパーさんが介助に入り、バロンの生活のお手伝いをしました。「バロンがどういった生活をしたいのか。」という今後の生活の聞き取りと、「トイレの移乗は大丈夫かな?」「お風呂介助はどうやってしようかな?」というような実際の介助のやり方を、皆で考えながら進めています。
写真:「ピザを食べるバロン」。吹き出しに「ピザうまっ!」とある。
ILPプログラム(自立生活プログラム)では、生活介護のメンバーさん宅(前回は民間物件に住むメンバーさん宅、今回は市営住宅に住むメンバーさん宅)へ訪問し、お風呂の様子やライフスタイルについてお話をする機会がありました。また並行して、バロン自身が住む新しい物件探しも行い、「どこに手すりがあったほうがいいかな。」「玄関からベッドまでの導線を確保したいな。」といったように、バロンにとって住みやすい環境作りも一緒に考えました。
生活介護での活動にも参加し、ダンス活動の参加、机を囲んでのランチタイム、昔から知っているメンバーさんとの思い出話に花を咲かせた談笑などなど、バロンの積極性とコミュ力の高さが垣間見えました。
また、夢宙センターのILPプログラムだけではなく、リハビリを頑張って筋力をつけたり、電動車椅子の自走練習を行って外出の練習をしたりと、今入所している更生療育センター内でも、着々と自立生活に向けての準備をしています。
バロンへ「自立生活を始めたら何をしたいですか?」と聞くと、「またピアカウンセラーとして障がい当事者の支援をしたいです。」という今後の展望も聞くことが出来ました。
写真:「市営住宅のお風呂を見るバロン」。吹き出しに「市営住宅のお風呂広い!」
写真:「バロンの電動車椅子」は、ピンク色のシート、金色のフレームで、紺色のカバンが座面に置かれている。
今後も引き続きバロンの活躍をお届けします!!
担当:西山(クロユメ)
■15ページ
タイトル:2025年しゃとるお花見
イラスト:タイトルの左右に桜の花。
2025年4月5日(土)今年も住之江公園にてお花見を無事に開催しました。
天気は快晴、桜も綺麗に咲いてお花見日和でした。
今年も夢宙センターのスタッフ、すぺ~すしゃとるのメンバーやスタッフ以外でもジュアンさん、ココさん、アニーさん、リオさん、タキノさん等、たくさんの方々が参加して、子供達も合わせて100人を超える参加者で大盛り上がりでした。
今年は自分達が考えた出し物の他に、落語家の田所さんにも来ていただき、楽しい落語を披露してもらいました。
田所さんの落語。
みんな、夢中になって聞いていました(*^▽^*)
写真:桜やツバキが咲く公園で、田所さんが着物を着て落語をしている。たくさんの参加者が聞いている。
写真:「笑顔満開の集合写真!(笑顔の絵文字)」公園の桜をバックに、約70名ほどの参加者が両手を広げたスマイルポーズをしている。
イラスト:桜の花のついた枝。
写真:「2次会スタート(笑)」。乾杯をしている場面。
今年も笑顔溢れるお花見は大成功でした(笑顔でブイサインしている絵文字)
担当:衞藤(ゴイスー)
■裏表紙
☆編集後記☆
You☆ゆう☆ネット編集部
AI技術の進化が続いてる今日この頃・・・。日常生活の中でも、画像生成や動画編集、難しく長い文章を簡潔に要約、議事録作成など便利な世の中になってきましたね!昔観たような、SF映画のような世界が近づいてきている!? 担当:馬場(チョッキ)
夢宙センターへの行き方
※住之江公園駅付近の地図があります。
(電車でお越しの方)
住之江公園駅の改札内、ニュートラム側エレベーターで改札階へ上がる。ニュートラム改札を出て③番出口から徒歩30秒 改札から約50m
※夢宙センターホームページにて、住之江公園駅下車からのバリアフリールートを写真と動画で紹介しています!
(徒歩、お車でお越しの方)
新なにわ筋、住之江通り(長居公園通り)を住之江公園交差点で南港方面へ。すぐの一筋目を左折した右側がオスカードリーム(地下駐車場あり)。建物内にエレベーターがあるので2階に上がり、左に30m行った左手。
編集人:特定非営利活動法人 自立生活夢宙センター
〒559-0024 大阪市住之江区新北島1-2-1 オスカードリーム2階
TEL:06-6683-1053
FAX:06-4702-4738
E-mail: mutyu@blue.ocn.ne.jp
★情報保障★夢宙センターのホームページから本文のテキストデータをご利用になれます。
編集者:馬場 直樹
QRコード3つ URL
ホームページのQRコード (You☆ゆう☆ネットのトップページ)
https://www.npo-muchu.com/you-you
フェイスブックのQRコード
https://www.facebook.com/cilmuchu
インスタグラムのQRコード
https://www.instagram.com/muchu.center.1053/
発行人:関西障害者定期刊行物協会
〒543-0015 大阪市天王寺区真田山町2-2 東興ビル4階
定価:100円
二〇〇〇年一二月一二日 第三種郵便物承認 毎月(一・二・三・四・五・六・七・八の日)発行
KSKS(You☆ゆう☆ネット Vol.56) 第三種郵便物承認 通巻号 2025年6月28日発行