2026年 春号
今号のみどころ
お待たせしました~!昨年秋ですが、まだまだアツアツ!バリアフリー演劇祭の報告を巻頭にお届けします。
なんと夢宙にはたくさんのお笑い芸人ヘルパーがいて、笑いでもしっかりプロってるんです。ぜひ「障大連セミナー」の報告をお読みください。そのほか、CIL星空さん主催のミニ四駆大会への参加。インクルーシブ教育のチームの活動報告。自立生活スタートしたメンバーの話。
また、生活介護すぺ~すしゃとるの手作りクリスマスパーティでも、和気あいあいの空気感をお伝えしています。
京都で開催された脱施設の勉強会では、施設入所経験のあるしゃとるメンバーが、魂から声を振り絞るように発言してきました。数々の活動の一端ではありますが、楽しんでお読みいただければ幸いです。
You☆ゆう☆ネット 2026年春号(Vol.58)
KSKS 第三種郵便物承認 通巻8031号 2026年2月28日発行
自立生活夢宙センター
■表紙
KSKS
You★ゆう★ネット
~自立生活夢宙センターの“いま”と元気をお届けする つながり★通信~
2026年春号
Vol.58
もくじ
バリアフリー演劇祭2025報告&インクルーシブ劇団夢屋公演…2
~最近のインクル活動報告~…4
童夢KANSAIフェスティバル2025‐能登と関西をつなぐ、支援と交流のフェスティバル‐…5
優生保護法の問題の全面解決へ被害者に補償法を届けよう!…6
2025年度 虐待防止研修 … 7
地域や施設の“これから”を考える勉強会 in 京都に参加…8
DPI日本会議・障害者政策討論集会に参加してきました!…9
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業 第25期生開校式…10
いろいろな立場の人が歩きやすい道にするために…11
CIL星空さんのミニ四駆全国大会に参加してきました!!…12
障大連セミナー 2025…13
レッドバロン!自立生活起動開始!…14
しゃとるクリスマスパーティー 2025!…15
自立生活夢宙センター
■2ページ
バリアフリー演劇祭2025報告
写真:「出演者集合写真」劇団風のみなさんと、夢宙のスタッフ、総勢22名がステージ上にいる。中央で社長がマイクを持って話している。
毎年恒例となっている…
バリアフリー演劇祭が今年も行われました。
障害の有無に関係なく、だれもが楽しめる演劇を提供する環境を整える。
視覚や聴覚の障害をもつ人たち、異なる言語を話す人たち、あらゆるバックグラウンドの人たちが1つの舞台で楽しむことができるのが【バリアフリー演劇祭】です!
写真:劇団風のステージ。舞台セットに文字による情報保障。手話通訳者。文字通訳のスクリーン。手話パフォーマンスの計4か所に黄色の丸印が付いている。
東京演劇集団風さん、夢宙センター、ぱあとなぁさん、
3つの劇団が一堂に会し、それぞれつながっている地域の方々が2日間で約350名の参加がありました!
ステージでは演劇のほかに、よさこい踊りやうたごえ喫茶の音楽イベント。
会場の外のロビーでは夢宙とつながっている地域の方々に出店ブースを出していただき、グルメ、美容など様々なジャンルで楽しめる空間が出来上がっていました。
写真:「東京演劇集団風、夢宙センター、ぱあとなぁが一致団結!」会場全体を使って大勢のスタッフたちが円になり、腕を上に突き上げている。
写真:「会場には地域の方々、約350名」会場後方からの参加者や舞台の様子
担当:菊池(じん)
■3ページ
インクルーシブ劇団 夢屋公演
どんな障害があっても楽しめる演劇、インクルーシブ劇団夢屋『妖怪バリヤーをやっつけろ!』の数か月間に行った公演の様子を報告します!
『妖怪バリヤーをやっつけろ!』は、社長とチャンさんの幼少期の体験談が絵本になっていて、その絵本をベースに、子どもたちにも分かりやすいようにヒーローものになっている劇です!
コロナ禍から、チャンさんを中心としたA班、チョッキを中心としたB班に分かれ、交互に公演を行ってきました!
10月13日(月) バリアフリー演劇 YAKAMASHI 東松山
日本博事業の一環であるバリアフリー演劇祭を埼玉東松山で開催。全国地域生活支援ネットワークの事務局長丹羽さんを通じて社会福祉法人昴に呼んでもらいA班が公演しました。
お客さんも興味が出たり、盛り上がったりすれば舞台に上がって来られるイベントで、劇の最後は当日イベントに参加する演者さん達とのコラボも行い、イベントタイトル通りの『やかまし』く楽しい公演になりました!
写真:「東松山集合写真」30名以上のスタッフ・参加者たちが並んで、何人かが腕を突き上げてポーズをとっている。
10月19日(土) つながっちゃった文化祭
自立支援センターぱあとなぁが主催の『つながっちゃった文化祭』に夢屋を呼んでもらいました!B班が公演を行い、アドリブ全開で東大阪の地域の人たちや、文化祭で吹奏楽を披露していた中学生たちもたくさん笑って楽しんでくれました!
写真:「文化祭『妖怪バリヤーをやっつけろ!』の様子」劇団夢屋7人が演技している。舞台背景には大きな書道作品。
11月23日(日) バリアフリー演劇祭2025 in OSAKA
今年もバリアフリー演劇祭で夢屋を公演しました!今回出演予定だったチャンさんが体調不良によりチョッキが代わりに出る事になりました!住之江地域の人たちや、大阪のCILなど多くの人たちや、海外の人たちにも、『妖怪バリヤーをやっつけろ!』を楽しんでもらいました!
2日目には、ぱあとなぁ劇団の『ももじろう』にも、急遽チャン(チョッキ)とまさる(イタリン)として、ゲスト出演をしました!
写真:「『妖怪バリヤーをやっつけろ!』の様子」劇団夢屋8人が舞台上で演技をしている。背景は巨大な書道作品。
写真:「『ももじろう』ゲスト参加するチャンとまさる」 ぱあとなぁ劇団の11人が舞台上で衣装をつけて演技している。
これからも、誰もが楽しめるインクルーシブ劇団として、地域やいろんな場所でたくさんの人たちに、『妖怪バリヤーをやっつけろ!』を楽しんでもらえるように、一致団結で頑張っていきたいと思います!
担当:馬場(チョッキ)
■4ページ
~最近のインクル活動報告~
夢宙センターのインクルーシブ教育チーム、インクルくるくるチームです!
最近のインクルチームの活動の一部を報告させてもらおうと思います!
【熊本県議会議員との意見交換】
DPI日本会議の平野みどり議長にご縁をいただき、昨年の10月に熊本県から岩田とも子熊本県議会議員と幸村香代子熊本県議会議員が夢宙センターに来所され、ちゃんさん・トミーを中心に夢宙インクルチームと高校の就学支援や防災について様々な意見交換を行いました。
コロナ禍で失われてしまった『地域のコミュニティの再構築』、『お互いを知ることの大切さ』など、大事なキーワードをたくさん学ばせていただきました。
熊本地震のあとで昨今は水害にも多く見舞われる地域から来てくださったこともあり、今回の出会いとつながりを更に広げていきたいと思いました。
その後の交流会でも色んなお話ができ、とても有意義な時間を過ごすことができました!
写真:「意見交換の様子」おふたりの議員さん方がトミーさんの話を聞かれている。
写真:「夢宙前でスマイルポーズ!」議員さん方を囲んで15名以上のスタッフとの集合写真。
写真:「楽しい交流会でした♪」居楽家ごりらの店先で議員さん方を囲んでの集合写真。
【南港光小学校の運動会に行ってきました~!】
こちらも去年の10月に大阪市立南港光小学校の運動会に行かせてもらいました!
南港光小学校は、年に1回小学校で授業をさせてもらったり、先生の社会体験などもさせてもらっている関わりの深い小学校です!今回はインクルチームのまぁちゅを中心に、児童のみなさんの元気いっぱいな運動会の様子を見させてもらいました♪
前に授業をさせてもらった学年のこどもさんや、普段なかなか出会えていないこどもさんの姿をたくさん見ることができてとても嬉しく、すくすく成長しているみなさんを見て感動でした!
障害があっても、なくても同じ競技を一緒に
楽しんでいる様子が印象的でした!
去年夢宙に社会体験に来てくれた
ぴっける先生や、お世話になっていた前の校長先生にもお会いできてとても嬉しかったです!
次回の授業も決まっているので
これからの新しい出会いも楽しみです!!
写真:「インクルチームのドカベン・まあちゅ」運動会の立て看板を前に2人が微笑んでいる。
写真:「おひさしぶりのぴっける先生と!」小学校の運動場で、左からぴっける先生、まあちゅ、ドカベン。
担当:登(イタリン)
■5ページ
童夢KANSAIフェスティバル2025
能登と関西をつなぐ、支援と交流のフェスティバル
「童夢KANSAIフェスティバル」が、11月8日(土)、大阪市・長居公園で開催されました。この日は、フェスティバルの名に込められた思いのとおり、大人も童の頃の気持ちに戻り、世代を越えて笑顔あふれる時間を楽しむ一日となりました。2011年の東日本大震災をきっかけに、「被災地障害者⇆関西ポジティブ生活文化交流祭」として始まったこのフェスティバルは、「震災を忘れない」「支援から生まれたつながりを大切にしたい」という想いを軸に歩みを重ね、今年で16回目を迎えました。その想いを受け継ぎながら、2024年からは名称を「童夢KANSAIフェスティバル」とし、新たなスタートを切りました。障害のある人や被災地の仲間、子どもたち、外国籍の方々、企業、大阪プロレスなど、多様な人々が集うフェスティバルとなっています。今年は、令和6年能登半島地震で被災した障害のある方々を応援する募金活動にも力を入れて取り組みました。当日はステージ企画や出店に加え、会場全体を使った参加型の取り組みが行われ、楽しみながら支援に関われる一日となりました。
写真:「チーズたません調理中」スタッフジャンパーを着た夢宙スタッフたちが大テントの下で調理をしている。
写真:「チョッキがスタンプ押している様子」背景に怪獣がいる。
写真:「プロレスリングの上で集合写真」エアー着ぐるみ恐竜たちが7匹とレスラーたちが勢ぞろい。
なかでも会場を大いに盛り上げたのが、新たに登場したエアー着ぐるみの恐竜です。
恐竜と一緒に当事者が会場内を歩き、来場者に声をかけながら交流。子どもたちからは歓声が上がり、家族で写真撮影を楽しむ姿が多く見られました。また今回は、子どもと家族を対象にしたスタンプラリー企画を実施。会場内でスタンプを3つ集めた子どもには、DyDo(ダイドードリンコ株式会社)から協賛・提供されたドリンク(500本)がプレゼントされ、親子で会場を回りながら楽しむ姿が見られました。スタンプは当事者の方が担当し、「スタンプください」「どうぞ」と声をかけ合うことで、子どもや家族と当事者が自然に関わるきっかけが生まれ、会場にはあたたかな交流の輪が広がっていました。
実行委員会では、企業や地域の皆さまからの協賛・寄付に支えられ、フェスティバルの開催や各種取り組みが実現できたことに心より感謝しています。 寄付金は、能登半島地震で被災した障害のある当事者を関西へ招待し、安心して笑顔で過ごしていただくために活用され、フェスティバルは多くの支援のもと無事に終了しました。童夢KANSAIフェスティバルはこれからも、大阪プロレスのゼウス社長が大切にしている言葉である【人生は祭】という想いを胸に、被災障害者支援と地域交流を軸とした場として歩みを続けていきます。
写真:「大阪プロレス・ゼウス社長より、募金箱を手渡していただきました。」左から、夢宙の社長、地村さん、ゼウス社長。
担当:仲島(ぜんじ)
■6ページ
優生保護法問題の全面解決へ
被害者に補償法を届けよう!
過ちを繰り返さないために検証を!
~優生保護法被害からの尊厳回復にむけて~
●ハンセン病回復者支援の方々とおおさか問うネット(夢宙をはじめ多様な支援者有志の集まり)の交流
2025年12月に、それぞれの運動経過や、行政との交渉、今後の動きについて情報交換をおこないました。「福祉運動・みどりの風」や「ハンセン病市民学会」などで長年かかわり活動されてきた方と、ハンセン病回復者支援や優生保護法関係で弁護団活動されてきた方に参加していただきました。
100年以上にもわたり、差別をうけて強制隔離されてきた被害者の方々。らい予防法が廃止され、国家賠償請求が認められ、国も非を認めて謝罪しました。しかし「退所されても地域で偏見にあい、生きづらさもあって入所施設にもどる」という話がありました。強制収容によって、地域で生きる権利を奪われた時間は、家族や人との関係を壊しました。時間をかけて築いていく機会も、奪われたんだと思いました。何の疑問ももたず、分けてしまうことの弊害が、差別や人権侵害を生みやすくすることは、今の社会にも通じます。
写真:「対面とオンラインで交流」10人がコの字の長机に座って交流している。文字通訳画面とzoom画面が配置されている近くに、手話通訳者がいる。
写真:「支援者同士で交流」写真には7名が映っている。
●大阪市オールラウンド交渉
同年12月15日、16日と、大阪市と、障大連の加盟団体とで、地域生活にむけての交渉がおこなわれました。人権の部では、夢宙センターのえみちゃん、ちゅうぶの松倉さん(共におおさか問うネットのメンバー)からアピールをしました。
旧優生保護法下での差別の結果、沈黙を強いられてきた被害者に、謝罪と補償を届けるために広報・周知活動を一層拡大することを求めています。大阪府下で、強制不妊手術の被害者からの1234名以上がいるなか補償金等の認定には44名しか繋がっていません。「被害者に、優生保護法を作った国が悪かったと知ってもらい、新補償法によって救済される権利があるという情報を、早く届けてください!」 と大阪市へ伝えています。
写真:「大阪市交渉で声をあげるえみちゃん」えみちゃん(左)と、マイクを持つまれ(右)
●大阪府への要求書提出と応接、大阪府議会には陳情書
ひきつづき、4度目となる大阪府への要求書を提出(11月26日)しており、3月には大阪府の職員と対面で応接する予定です。また、新補償法ができて1年ですが、申請者・相談件数が減少しており、このままでは声が途切れてしまう危機感があります。大阪府府議会議員にも共通の問題認識をもってもらえるように、昨年と同様に陳情書を対面で提出しにいきます。
行政には、周知・広報のさらなる充実と、効果的なアンケート調査の実施、同じ過ちが起こらないよう検証にもしっかりと取り組んでもらいたいと思います。
担当:野崎(ごん)
■7ページ
2025年度 虐待防止研修
2026年1月19日(月) 年明け最初の研修となりました虐待防止研修。
テーマは「性的虐待・性差別・セクハラ防止」
今回はDPI日本会議 崔 栄繁 さんを講師としてお招きし、前半第1部として、基本的な虐待の概念や法律、差別事例、特にテーマでもある「性的虐待・性差別・セクハラ防止」を深堀りして、お話いただきました。
なぜ差別をするのかという問いかけを歴史的観点からを掘り下げ、現代にまで至るセクハラ、性差別の問題を赤裸々に教えてくださいました。
写真:「崔さんのスライド資料」タイトルは、虐待防止研修~性的虐待、性差別、セクハラ防止。
後半第2部はグループワーク。さすがに内容が内容なだけに、男女に分かれ、それぞれ違うテーマで話すことにしました。
介助現場での悩みや疑問、気づかないうちに起こりうる危険性について各グループとても真剣に話し合い、難しい問題にも真剣に向き合い、なかなか結論には結びつかない問題もありました。が、各々の考え方や思いが共有でき、同じ倫理観を持って、今日からまた気持ちをあらため介助に励むことができたように思います。
写真:「左から司会のまれ、イタリン。右、担当のペーター」まれが話している。隣のイタリンは、緊張の面持ち。
写真:「講師の崔さん。スライドを使っての講演」社会モデル等の説明が書かれたスライド。
担当:小角(ペーター)
■8ページ
第40回国際障害者年連続シンポジウム「地域と施設のこれから~障害者の暮らしと支援をめぐって~」 京都市居宅介護者事業連絡協議会 &DPI日本会議 合同企画
地域や施設の“これから”を考える勉強会 in 京都 に参加!
2025年11月11日に京都市地域・多文化交流ネットワークセンターで行われた、表題のイベントに、夢宙センターからみんなで参加してきました。
DPI日本会議副議長の尾上浩二さんの挨拶を皮切りに、始まりました。
夢宙センター内の生活介護「すぺ~すしゃとる」メンバー・坂口登さんは、施設入所経験から次のようなメッセージを届けてきました。
半世紀を過ぎても、施設がなかなかなくなりません。
僕が思うには、「施設ありき」で制度が作られているからです。
だから、制度を変えずに施設をなくせと言っても、施設はなくなりません。まずは、施設のなかをもっと変えてほしいと思います。施設のなかでも、入院時にも、もっと自由にヘルパーを使えるようにできたらいいと思います。
中見出し:施設から出て自由な暮らしをする権利があるんです!
中見出し:施設入所者に、たくさんの情報を提供して
そして、「あなたは選べるんです」と伝えてほしい。
写真:「上下写真ともに、参加者でいっぱいの会場の様子。」zoom画面と文字通訳画面も会場前方に映っている。
写真:会場後方からの撮影。夢宙スタッフ、生活介護すぺ~すしゃとるからの参加者がたくさん映っている。
施設にいた5年間は、社会の動きが、全然わかりませんでした。だから、施設入所者さんには、いろいろな情報を提供して、「選べる」ということを伝えてください。家に戻ること、グループホームに入ること、ヘルパーを使いながらの一人暮らしなど、いろいろな選択肢があります。
やりたいことも実現できます。
35年程前の施設入所時代には、エアコンが使えずに寒い思いをしたり、水風呂に入らされたりしたこともあります。
もう二度と施設には戻りたくありません。いま入所している方が、いきなり施設から出るのも大変なことだと思います。ですが、僕としては、やはり施設はなくなってほしいです。
施設内の虐待事件も、いまだ後を絶たない時代。地域での自分らしい暮らしが、当たり前の権利だということがもっともっと広がってほしいと思いました。
中見出し:施設と自立生活の両方を知るからこそ思う。やはり施設はなくなってほしい、と。
写真:「坂口登(60)20~25歳まで大阪の山奥の障害者施設に入所していた。現在は、自立生活を楽しんでいる。」外で、ダウンジャケットを着ている坂口登。満面の笑み。
担当:濱岡(ミミ)
■9ページ
DPI日本会議・障害者政策討論集会に参加してきました!
2025年12月29日~30日 @戸山サンライズ
写真:「障害者政策討論集会の様子」会場後方からの撮影。前方には、登壇者、スライドを投影した画面、文字通訳画面。来場者も大勢映っている。
2019年以来6年ぶりに対面で集会が開かれた。まず、障害者施設の在り方検討会では脱施設・地域移行の方向性に異議を唱える委員はいなくなり、総意になってきたとのこと。
お隣の国・韓国からの報告もあった。韓国では脱施設のためのロードマップを作成したという。障害者施設の入所者の施設を退所したいかどうか希望を聞き、調査をしてロードマップ作成の根拠にしているという。日本ではそのような調査が行われておらず、課題であるとした。
兵庫県西宮市の話。メインストリーム協会は2003年から50人の自立障害者を生み出してきた。重度訪問介護において支給決定ガイドラインがあるが、それを超える支給時間は全部、自治体の負担になるという。これが西宮市の財政を圧迫している。パネルディスカッションでは厚労省の職員や西宮市の生活支援課の課長が参加した。何かいい手はないかと考えるなかで、障害者一人ひとりにお金がつく仕組みがあれば、自治体の負担を考えずに障害者が住みたいところにはどこでも住めるのではないかという意見がでた。これは厚労省の職員も持ち帰って検討すると言った。
電子図書館においては国立国会図書館の方が概要を説明し、図書館に直接行くことがむずかしい方や視覚障害のある方などにぜひ利用してもらい、その利便性についてフィードバックが欲しいという話があった。
オンラインで参加したノア・ペタシ氏よりアメリカのトランプ政権により障害者の自立生活が脅かされているという話だった。障害者の生活を支えるヘルパーには移民の人が多く、移民が逮捕されると介助者がいなくなってしまうという。
精神障害当事者のお話もあった。入院の時にろくに当事者の話を聞かずに入院させられたり、隔離室に入れられている時に喉が渇くと便器の水を飲むように言われたりしたそうだ。普段の暮らしからは想像できない程ひどい精神科病院の様子を聞いて、多くの人が胸を痛めていた。
障害種別を超えてたくさんの問題意識を共有し、意義のある政策討論集会だったと思う。
写真:「オンラインで参加するノア・ペタシ氏」会場内のスクリーンいっぱいにノアの顔。ヘッドフォンをつけ、発言している。
担当:陶延(すえっち)
■10ページ
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業 第25期生開校式
2025年10月20日(月)、大阪にあるダスキン本社にて開催された
「ダスキン愛の輪基金 ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業 第25期生開講式」に参加してきました。
今年の研修生は、モンゴル、中国、パプアニューギニア、ベトナム、マレーシアの5か国から来日した
計6名。
• ニャムカさん(モンゴル)
• サンチョさん(モンゴル)
• リリーさん(中国)
• ジルさん(パプアニューギニア)
• アインさん(ベトナム)
• ヤオさん(マレーシア)
写真:「研修生6名の顔写真と名前、国旗がプロジェクターに映っている。」第25期研修生
写真:「研修生6名の集合写真」各国の民族衣装を着て、右胸には赤い花をつけている。
多様な背景をもつ研修生の皆さんが一堂に会し、会場はとても明るく、希望に満ちた雰囲気でした。
実は私は、2024年10月末から約10日間モンゴルを訪問しており、今回は約1年ぶりにニャムカさん、サンチョさんと再会することができました。日本でまた会えるとは思っていなかったので、とても嬉しく、懐かしさが込み上げる再会となりました。
この事業には、約300名もの応募があったそうです。その中から選ばれた6名は、これから約10か月間にわたり、日本の福祉や障害者運動、文化、社会の仕組みなどを学びます。
すでに11月から東京での日本語研修・日本手話研修が始まっており、年末にはそれぞれがホームステイを経験。そして、2026年に入ってからは、各専門機関での個別研修を通じて、将来それぞれの母国でリーダーとして活動していくために必要な知識やスキルを身につけていく予定です。
日本での長い滞在期間が、学びだけでなく、人との出会いや文化体験なども含め、実り多く、楽しく、心に残る時間になることを願っています。
今後、夢宙センターにも研修生が来てくれる予定とのこと!
「誰が来てくれるのか」「どんな出会いが生まれるのか」今からとても楽しみです。
写真:「ニャムカさんとサンチョさん」民族衣装を身に着けている。
写真:「研修生たちと集合写真」30名以上もの開校式参加者が笑顔で整列している。
担当:中島(チュー太郎)
■11ページ
いろいろな立場の人が歩きやすい道にするために
~歩道と車道の段差に関する検討会~
大阪市では現在、25地区のバリアフリー基本構想の見直し作業が行われています。エレベーターの大きさや音響式信号などいろいろな課題が出る中で、歩道と車道の段差に関する課題が上がりました。大阪市は2cm段差を基準としていますが、車いすの種類によっては2cmでは上れないこともあります。また、市内には2cm以上の段差、逆に2cm以下段差も多く見られます。そのため、複数の視覚障害者、車いすユーザー、支援者、大阪市が集まり、望ましい歩車道境界の構造について話し合うことになりました。夢宙センターからは岸本が参加しています。
写真:「開始前のミーティング」駅周辺で10名以上の参加者たちが集まり、話を聞いている。
写真:「左から3番目が岸本」岸本がひとりで横断歩道を歩いている。少し距離を空けて、スタッフも付き添っている。
机を囲んで話し合うだけではなく、他の地域の特徴的な構造を実際に歩いて体験することによって、学ぶことがたくさんありました。
私がこれまで経験した実地調査は、調査したい部分だけを確認して感想を言うことが多かったのですが、今回の体験は歩車道境界の数十メートル手前から一人で歩いて行って、境界部を超えたと思ったときに手を挙げる方式でした。こうすることで日常歩く状況に、より近い体験ができました。更に白杖の種類や使い方、どんな手掛かりで歩車道境界を認識したか、良かった点、良くなかった点といったことを細かくアンケートで記録し、特性による違いを含めて後日検討しやすいと感じています。
京都駅近くの1cm段差は、スーツケースを持った人が多く、点字ブロックも摩耗していたので、集中して歩く必要がありました。京都市のバリアフリー整備をする場所は、2、3枚の誘導ブロックと警告ブロックをT字に組み合わせた方式を採用しているとのことで、ユニークな考え方だと思いました。
他にも神戸市のスロープ方式、明石駅前のスロープに横の溝がついた方式などを歩きました。道には段差やスロープだけではなく、エプロンという雨水を流れやすくするものがついていたり、周辺の建物との関係など考えなければいけないことがいろいろあると知りました。私は段差かスロープかといったことだけではなく、安全に車道を横断するためには縁石の向きも重要だと思っていて、縁石が斜めになっていると正しい方向に横断することが難しいと感じました。
これからもこの検討会は続いていきます。車いすユーザー、視覚障害者、移動に制約のある人、さまざまな人がお互いのニーズを知り、移動しやすい大阪市にしていくために、時間をかけて話し合っていきたいと思っています。
写真:「実地調査後の検討会」ロの字に並んだ長机で、参加者たちが話し合っている。
担当:岸本(おけいはん)
■12ページ
CIL星空さんのミニ四駆全国大会に参加してきました!!
1月28日・29日と二日にわたって行われたCIL星空開催のミニ四駆全国大会『 HOSIZORA CUP 5th anniversary』に夢宙ミニ四駆部が現地参加してきました!
直前の体調不良で現地入り出来なかった部長の「まぁちゅ」
その悔しい気持ちをぶつける様にマシンの走りが冴えわたる?!
その他にも30名の参加者がトーナメントを勝ち上がる為
に競い合い、沢山の名勝負が生まれた白熱のレースは3月頃
CIL星空さんのYoutubeチャンネルで観られるようになるとの
事ですので、そちらを楽しみにお待ちください!
写真:「大会議室に組まれたミニ四駆のコース」コースのそばで参加者たちが集まっている。
そして、レースの後は交流会。レースで火花を飛ばしたライバル達も、美味しいご飯を囲んで、ミニ四駆のことや近況の話に花を咲かせました。
写真:「交流会の様子」参加者たちが料理や飲み物が置かれたテーブルに着いている。
今回の松山行きでは、大阪から往復の移動に車とフェリーを使いました。
「オレンジフェリー 関西航路」にツインのバリアフリールームがあったので、大阪南港 22:00発 ~ 東予港 翌日6:00着のフェリーを事前に予約。
車椅子で車に乗車したまま、フェリーに乗り込み駐車場で下車。駐車場からエレベーターで宿泊フロアに向かえました。トイレとお風呂はフェリー内にバリアフリートイレと浴室が完備されていますが、タオルは自分で用意が必要でした。下船も車に乗ってスムーズに行えました。
写真:「バリアフリー浴室」浴槽や洗面台に、シャワーチェアやL字手すりなどがついている。
写真:「バリアフリースイートルーム」広めでシンプルなツインベッドルーム。
写真:「駐車場エレベーター」上方に客室入口と書かれ、壁には大きく3Fと表示されている。
写真:「船内案内図」シングルからバリアフリースイートまで6種類の部屋がそれぞれ配列されている図。
担当:溝口(あんちゃん)
■13ページ
障大連セミナー 2025
12月14日(日)、大阪障害者自立セミナー全体報告会に参加してきました。午前中は10年後を見据えた今後の障害者運動のあり方についての尾上浩二さんの講演を聞きました。
午後の介護分科報告会では、人材確保をテーマに各事業所の取り組みを共有。学校と連携し、授業枠で学生に募集をかける時に、在籍する学生ヘルパーの「介助に入ってみての感想」を伝える工夫が紹介されていました。学生さんが感じる介助へのハードルを下げる良い方法だな♪と感じました。
夢宙からはチョッキ君とジョニーさんが、「芸人ヘルパーが続けて登録した経緯」を報告してくれました。チョッキ君が、芸人さんたちのイベントに参加したり、一緒に食事をしたりしながら、介助の仕事や当事者との関係を丁寧に伝えてくれたおかげで、興味を持った芸人さんが登録してくれたのです!
写真:「登壇中のチョッキ君(右)とジョニーさん(左)」二人とも笑顔。背景にzoom画面。
芸人ヘルパーさんにお話を聞いてみました!
カブくん
シフトの融通がきき、また泊まり介助なども、日中のwワークとの掛け持ちができるので働きやすいです。
今後、身近な人に介護が必要になった時を思うと、介助の仕方を知ることができたのは大きな学びです。
コタツくん
お給料面が魅力的でした。夢宙では泊まり介助など少ない勤務日数で満足のいくお給料を頂けます。そのため、空いている日に本業の芸人としての稽古に励むことができています。
最初は利用者さんに迷惑をかけたりしないかと心配でしたが、実際、利用者さんは明るいので不安なく働けています。
芸人さんのように夢を追いながら働きたい人にとって、融通の利くシフトは続けやすい環境です。ただ、最初の一歩のきっかけ作りが難しいと感じていましたが、今回チョッキ君が扉を開いてくれたことでヘルパー獲得につながりました。登録してくれた芸人さんに夢宙で漫才イベントをしてもらう機会もあり、芸人さんにとってもネタを披露できる場となり、お互いウィンウィンで素敵な関係が生まれているなと感じました!
担当:玉城雅美(まれ)
■14ページ
レッドバロン!自立生活起動開始
ここでは引き続きバロンの自立の近況を紹介していきます。おおよそ1年半の時を経て2025年12月8日に一人暮らしの再スタートを切ることが出来ました。おめでとうございます!!
写真:「自宅の鍵が入った封筒を掲げている」薬局の前で、眼鏡をかけて、マスクをしているバロン。
バロン自身は一人暮らしが全く初めてというわけではないですが、障がいの特性をしっかり理解しながら本人のやりたい事をひとつずつ実現していけたらいいなと思っています。
支援者やヘルパーと一緒に家電や家具、生活備品を揃えたりして、日々の生活を送っています。生活する上で 様々な工夫も「あーでもない、こーでもない」と考えながら行っています。例えば、冷蔵庫の在庫を確認するのが、本人は困難なため冷蔵庫にホワイトボードを付けて冷蔵庫にあるものをホワイトボードに記載して在庫確認をするようにしています。生活に余裕が出てきたら、自炊もしたいらしくどのような料理を本人が作っていくのか楽しみです。得意料理は野菜炒めだそうです。一度本人が作った料理を食べてみたいものですね。
生活介護すぺ~すしゃとるのメンバーとも仲良くしているようで、休みの日に一緒にご飯を食べに行ったりもしているそうです。またすぺ~すしゃとるの活動にも精力的に参加しています。小学校の見守り隊やラグビーのイベントの参加やダンスレッスンなど本人は好奇心旺盛なので色々な事にチャレンジしてみたいそうです。
長居のスポーツセンターに行って筋トレもする予定で、やる気に満ちています。自立前に自宅で筋トレをするためのものも購入されていましたが、まだ自宅で筋トレをしている姿は確認できていません(笑)
まだまだ一人暮らしを再開して2ヶ月ほどしか経っていないので、本人含め周りも探り探りのところはあるので、本人の描いている理想のくらしを求めてしっかりと本人とコミュニケーションをとりながら一緒に歩んでいけたらと思っています。バロンの今後に乞うご期待ですね!!
写真:「洗濯機を選ぶ様子」家電量販店にて、たくさんの洗濯機を前にして、カメラ目線のバロン。
写真:「見守り活動の様子」横断中と書かれた旗を持つヘルパーとラグビー選手の間に、バロン。
写真:「ダンスをする様子」バロン(右)とトリス(左)。
担当:松尾(Bすけ)
■15ページ
しゃとるクリスマスパーティー 2025!
生活介護すぺ~すしゃとる主催で12月20日(土)にクリスマスパーティーをしました。
そのきっかけは、すぺ~すしゃとるの副代表を務める坂口登と、メンバーの衞藤が
「最近、新人さんが増えたことで名前と顔が覚えられなくて大変だね」
「じゃ、きちんと交流の場を設けてみようか」
ということから始りました。セティ君はお笑い芸人を目指していて、夢宙センターで働きつつ、M1優勝に向けて頑張っています。
心くんは義兄から誘われて夢宙センターにきました。そんな義兄に負けないように初めての福祉関係の仕事ですが、頑張っています(笑)
写真:「真ん中はメンバーのぐっさん。右が令和7年5月入社の心くんです!左が令和7年5月入社のセティ君です!」
ぐっさんは笑顔。ヘルパー二人はぐっさんに寄り添って飲み物を掲げている。
クリスマスパーティーでは、新人ヘルパーから10個の項目からなるアンケートに答えてもらい、それを元にしたクイズを皆に答えてもらう、題して「新人ヘルパークイズ」をしました。また、ビンゴ大会など楽しいイベントも用意したので楽しんでもらえたと思います。
このような新人ヘルパーとの交流会については、今後も継続して実施する予定です。
ヘルパーと当事者との垣根をなくすとともに、参加してくれるみんなが無理なく楽しんでもらえる場を大切にしていきたいです。
写真:「ビンゴ大会の様子です。真剣にビンゴカードを見てます。」食べ物や飲み物が載った机のまわりに複数のメンバーやヘルパーたちがいる。
担当:衞藤(ゴイスー)
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☆編集後記☆
編集部の新年会で、こども時代のお年玉の話になりました。好きなものが買いにいける自由を手にしてお店へと走った記憶は、誰の胸にも熱くよみがえります。一方で高校生の時「お母さん、今までのお年玉はどうした?」と尋ねても、ごまかされるばかりで傷つき、プチ家出した経験を語る人もいれば、家のなかでも安心できず、引き出しに鍵をかけてお金を保管していた人も。そんな苦い思い出も話してみれば大盛り上がり!春先の「お祝い」を贈りあうシーズン、家族間であっても信頼に影を落とさないように気をつけたいですね。
You☆ゆう☆ネット編集部(ミミ)
夢宙センターへの行き方
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●電車でお越しの方
住之江公園駅の改札内、ニュートラム側エレベーターで改札階へ上がる。ニュートラム改札を出て③番出口から徒歩30秒 改札から約50m
※夢宙センターホームページにて、住之江公園駅下車からのバリアフリールートを写真と動画で紹介しています!
●徒歩、お車でお越しの方
新なにわ筋、住之江通り(長居公園通り)を住之江公園交差点で南港方面へ。すぐの一筋目を左折した右側がオスカードリーム(地下駐車場あり)。建物内にエレベーターがあるので2階に上がり、左に30m行った左手。
編集人: 特定非営利活動法人 自立生活夢宙センター
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編集担当 :馬場 直樹
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