top of page

​You☆ゆう☆ネット テキストデータ版

 

2020年10月号

今号のみどころ

 

 自立生活を描いたドキュメンタリー「インディペンデントリビング」が一般公開からまもなく1年。映画の魅力がどのように広がっているのか、コロナ禍での上映イベントの様子は!?などを大特集。他にも、自粛生活が続く当事者の生活や、自立生活を始めたばかりのフレッシュな面々もご紹介!!

 また、バリアフリー法改正の機運に乗って、新幹線での当事者のお困りごと‟あるある”をマンガでお届けします。みんなで、近い将来こんなふうになったらいいな♪を考えましょう!

You☆ゆう☆ネット テキストデータ版

2020.10

Vol.42

KSKS 第三種郵便物承認 通関6457号 2020年10月28日発行

 

自立生活夢宙センター

 

■1ページ

You☆ゆう☆ネット

2020.10

Vol.42

 

イラスト 夢宙センター代表・平下耕三(社長)が微笑んでいる。

 

~もくじ~

インディペンデントリビング最前線!   2ページ 

一歩前進 自立生活      4ページ 5ページ

大阪で、旧優生保護法を問う! 強制不妊手術被害の裁判を闘う!  6ページ

大阪府オールラウンド交渉2020         7ページ

夢宙版 新型コロナ対策! どんなときでも楽しく自立生活を! 8ページ

コロナ禍での防災の取り組み      9ページ

令和2年7月豪雨 被災障害者支援    9ページ

コロナに負けるな! 当事者の生活あれこれ Part2         10ページ

チョッキのちょっとまちんさい!!それおかしいじゃろ!?  11ページ

 

自立生活夢宙センター

 

 

■2ページ

インディペンデントリビング最前線!

 

写真:INDEPENDENT LIVINGのロゴ、インディペンデントリビングの文字 写真に文字「障害者が“自立生活”を選ぶ。」

自立生活障害者たちとヘルパーの写真

 

 

・今年1月11日より、大阪の第七藝術劇場より公開がスタートした、映画『インディペンデントリビング』。

 大阪を皮切りに、東京、神奈川、石川、愛知、京都、愛媛、札幌の8都道府県(鹿児島も上映予定)にわたって上映され、 『元気をもらった!』、『価値観がかわった!』など、たいへん多くの方より反響をいただいております!

 

コロナ禍でなかなか、映画館に足を運ぶということも少なくなる中、全国のファンに向けて、我らが社長もセミナーなどにオンラインで出演し、 インタビューに答えております。

 

今回は、先日おこなわれた『大丸有SDGs映画祭上映&クロストーク』に社長が出演した模様をレビューします!

 

4年間にもわたり、夢宙センターやほかのCILを追い続け、世間ではあまり知られていない本気でその人と向き合う団体“自立生活センター”の日常が広く世間に周知されています。

 

この映画を通じて、世間の人からみれば“非日常”である映像が、みんなの日常になってくれますように、この映画のチカラを信じて、広めていきたいと思います。

 

写真 夢宙センターでの上映イベント時の集合写真。

キャプション 映画公開前の、2019年7月。自分たちの映画の完成に、みんながハイテンション!!

 

夢宙センターの“居場所づくり”

“仲間を大切にすること”

“人と本気で向き合うこと”

の魅力がつまった映画となっています!

 

■3ページ インディペンデントリビング最前線!のつづき

写真(左) トークショーの現地会場。オンライン参加の夢宙センター・平下の姿はスクリーンに掲示されている。

写真(中央) 夢宙センター・平下がリモートで参加している様子。背後にインディペンデントリビングのポスターが貼られている。

写真(右) 大丸有SDGs映画祭2020のポスター

 

写真3点の下のキャプション:

9.1 大丸有SDGs映画祭でのクロストークに社長がオンライン出演!

 

■「多様性のある社会って?」

この映画インディペンデントリビングは、世間で言われている”多様性”や”ダイバーシティ”という言葉に当てはまると言われていますが、結局それってどういう状態?実現したときにどんな社会ができあがるのか?

Q 「多様性のある社会づくりに大事なことはなんでしょうか?」

「本気で誰かと向き合うこと」。

自立生活センターの、夢宙センターの特徴としてあげられることは、まさに“時間をたっぷりかけて”、“その人に寄り添う”こと。その中で、その人が決断したことに反対するのではなく、その人のペースでその決断にとことん寄り添うことです。

 

Q “自立”とは? “自立生活センター”というのを簡単に説明してください。

われわれの自立生活運動は、当事者が社会を変えていきたい!ということで、その人がその人の人生を決める!

重い障害のある人というのは、今回の映画の出演者でも出てきたように、なかなか周りが決めてしまって、自分の人生なのに自分で決めれないという環境に置かれてきた!

だからこそ厳しい環境に置かれている仲間を元気にさせる。

そして 『その人が主人公になる!』 というのがやっぱり自立の大切さである!と思っています。

 

Q 夢宙センターの魅力とは?大切にしていることはなんですか?

夢宙の人たちっていうのは、“人間くさい”人が多いように感じるんです。

人間くさいというのは→自分の生き方にウソをつけない人たちなんです。

そういう人たちが集まってきて、夢宙センターというのができあがったように思います!

人は面白いところに集まって、おもんないところには人は集まらない。来るもの拒まず、去る者おわず。

仲間として受け入れたら、仲間としてひとりにさせない。そういう関係をつくっていこうという意識があります!

 

~インディぺの情報はコチラ~

【『インディペンデント リビング』インターネット配信https://vimeo.com/ondemand/filmil

お問い合わせ先ぶんぶんフィルムズ

メール  Bunbunsapo888@gmail.com

電話   080-2773-0181(平日9時~18時)

 

 

■4ページ

☆一歩前進 自立生活☆

 

☆LUCKY☆

林 龍磨 30代 障害:脳性まひ (施設からの自立)

今年3月に夢宙に見学に来て6月末からおよそ2か月の自立体験を経て、9月1日晴れて住之江区で自立生活をスタート!

 

写真1:笑顔で、マスクをつけたLUCKY

LUCKYからのふきだし(セリフ)

野菜は嫌い!ハンバーガーが大好き!

かわいい女の子よりも、きれいなお姉さんがタイプ♡

夢は海外旅行!「ハワイに行ってみたい!」

フェラーリにも乗ってみたいなぁ~

落ち着いたら焼肉が食べたい!肉~~~~!!

趣味は映画鑑賞、映画館でいろんな映画を見るのが大好きです!

 

写真2:居酒屋で目の前に串カツが出され、笑顔のLUCKY

写真3 居酒屋でヘルパーの介助でお酒を飲むLUCKY

 

指示を出すことにまだ慣れなくて悩みながらも成長中!

気兼ねなく外出して大好きな映画を早く観に行きたい、そんなLUCKYをどうぞよろしくお願い致します☆

 

自立体験中、感染対策をしっかりとしたうえで人生初の居酒屋へ。

初めて飲んだお酒の味は・・・「苦い・・・」でした。

 

それでも少しずつ慣れていき、最後はご機嫌な様子で

体験室へと戻りましたとさ☆ 

担当:林(はやぶ)・時枝(トキ)

 

 

☆リッキー☆

稲垣 大樹 20代 障害:骨形成不全症(親との在宅生活から自立)

6月から自立生活をスタートさせました! コロナ禍の自粛生活で、外出や外食ができず家にいることが多いので自立した実感があまり無いそうですが、趣味のゲームやプラモデル作りを楽しんでいます。

 

写真: メガネをかけているリッキー。おだやかな表情。

 

<いきなりインタビュー!>

Q1:コロナが落ち着いたら何したい?

A1:店で焼肉を喰らいたい!

Q2:自立生活の中で何をしているのが一番楽しい?

A2:自粛が長くずっと家にいるので、まだ見つかっていないです。

Q3:彼女ほしい?/どんな人がタイプ?

A3:どっちでも。/会話が疲れない人。

Q4:今後の夢や野望は?

A4:自作PC作成・クラフト&塗装ブースの作成

 

自立生活は始まったばかり・・・リッキーの思い描く自立生活を実現していってほしいです☆

担当:馬場(チョッキ)

 

 

■5ページ

☆しぃ~ちゃん 自立生活実現☆

~重度訪問介護348時間→513時間獲得!!~

 

写真:笑顔のしぃ~ちゃん

本名:岡野静恵 年齢:30代  障害:二分脊椎(身体・知的障害)

2008年、姉と2人で暮らしている時に相談があり、夢宙で週1回の介助派遣からスタートし、数年で徐々に介助派遣の部分を増やしてきました。

2014年、姉が結婚・出産のため家を出て近くに住むことになり、一人暮らしをスタートしました。介助者不足・介助時間数不足のためショートステイを2018年9月までは月14日間、介助体制が整ってきたので2018年10月からは月3万円の自己負担をし、ショートステイを5~7日間利用しながらの生活が2019年9月まで続きました。

この間、平日は生活介護に通い、休日は自分のペース(好きなDVDをみたり、長風呂したり、外出したりすること)で生活が送れるようになり、叫ぶことや自傷行為なども減りました。

また、介助者とのコミュニケーションもたくさんとらないといけないため、話せる単語も増え、自らもコミュニケーションを取り、各介助者との関係性も作れるようにもなり、大好きなディズニー旅行に行ったり、介助者継続・募集に向けての夢宙女子会や林間などのイベントにも参加をし、楽しく過ごすことも増えました。

ショートステイと在宅生活の違いも感じ始め、本人からショート利用を嫌がる様子が見えるため、介護保障ネットにも依頼し、2018年9月から介助時間数を延ばし完全在宅生活を目指し動き出しました。

 

 

●申請までの動き(2018年9月~2019年6月申請までの動き)

「介護保障を考える弁護士と障害者の会 全国ネット(介護保障ネット)」へ依頼→面談→市・区に開示請求(審査判定議事録等)→面談→本人宅訪問→姉からの意見書、医師・理学療法士・作業療法士へ意見書作成のため聞き取り、調整、仕上げ→面談→資料作成→申請→勘案事項調査

 

2019年9月、重度訪問介護513時間が決定し、介助料の自己負担も無くなりショートステイの日数も徐々に減らして、2020年1月からショートステイの希望もないので自立生活を送れるようになりました。

今はコロナの影響で思うように外出はできませんが、大好きな生活介護に通いながら家では好きな歌を聴いたり、DVDを見たり、時に長風呂をしたり、自分のペースで過ごす日々を送っています。

担当:内村(恵美ちゃん)

 

 

■6ページ

大阪で、旧優生保護法を問う!

強制不妊手術被害の裁判を闘う!

 

相模原事件の背景のように、社会にはまだまだ優生思想が、暗い影を落とし続けています。私たちは、いまもなおはびこる優生思想を問いかけ、社会を変えようとチャレンジしつづけています!

そんな活動の一環として「おおさか旧優生保護法を問うネットワーク」という、有志のつながりで裁判を応援し、夢宙センターはその窓口を担っています。

 

現在、大阪では3件の裁判が進んでいます。コロナ禍ではありますが、メールでの情報発信や、オンライン報告集会を行うなど、みんなで応援を続けています!

 

写真:オールラウンド交渉にて、夢宙センター内村が発言中。

キャプション:対府交渉で「被害調査と救済法周知徹底を」と声をあげたえみちゃん!

 

10月15日、大阪地裁での第3原告の第1回目の裁判が行われました。現地会場以外で40名以上の方々がZoom画面上から弁護団の説明や原告さんの思いをリアルに聞くことができ、みんなで多くの思いを共有しました。

大阪での裁判の特徴(主張点)は、

3つ。 

● 大阪での裁判の主張点 ●

1・「除斥期間は20年だから、もう補償はできない」では済まされません。

2・被害者の状況を考え、情報アクセスが難しいことを配慮すべきです。

3・強制不妊手術は違憲で、残虐な人権侵害です。

 

● 大阪府に求めている2つ ●

1.9月時点で大阪府には619人以上の被害者がいるのに、12人しか救済法認定がなされていない。これはおかしい! もっと周知活動を!

2.もっと、当時の被害状況を誠実に調査して!大阪府は2度の調査から何も出てこないと言うけれど…これだけ大規模な被害があるのだから行政の責任を果たしてほしい。

 

次回、大阪の裁判は、11月30日。

第1・第2原告の判決です!一緒に応援したい!と思われる方は、メーリングリストへのご登録をおススメします!みなさまのご参加をお待ちしています!       担当:内村(えみちゃん)

 

写真:入廷前行動を報道するテレビ画面の写真。テロップに<訴え・妻が手話で陳述「いっぱい泣きました」 原告側の入超 大阪地裁 きょう>

キャプション:マスコミ各社の注目度も高く、MBS報道ランナーで当日の入廷行動と裁判の様子が報道されました。

 

■おおさか旧優生保護法を問うネットワーク■

osaka.tounet@gmail.com

【お問い合わせ・メール登録】 お名前(ご所属もあれば、お知らせください)、メーリングリストに登録したいメールアドレスを書いて、上記のメールアドレスまで!

 

 

■7ページ

大阪府オールラウンド交渉2020

 

見出し:

何回伝えてもなかなか前に進まない課題もあります。

それでも伝え続けることで、変わってきた歴史があります。

 

写真:オールラウンド交渉現地会場内の様子。参加者間にソーシャルディスタンスがとられている。

 

 毎年行われている大阪府とのオールラウンド交渉。しかし今年は、今までと会場の様子が違います。いつも満員で通路を確保するだけで大変ですが、今年は参加人数を限定し、入口で検温、消毒を行い、間隔を開けて座りました。会場となった平野区民センターに行けない夢宙メンバーはZoomやYouTube配信を見ながら、会場と同じぐらいの熱気で応援していました。

1日目9月10日の交渉では、コロナ対策が大きなテーマになりました。誰一人取り残されることなく支援を継続するために、マスクや消毒液を探し回ったり、日中活動の場を分けるなど、経験したことのない困難に直面しながら対応してきた現状が語られました。そして障害者や支援者がすぐにPCR検査を受けられるようにしてほしいこと、入院した場合の介助体制の確保、発熱で日中活動を休んだ場合、時間数がより多く必要になることなどを訴えました。

 

見出し:

いま私たちが直面している新型コロナの脅威。

この交渉の場では、まさしく、障害者・支援者の命に係わる新しい課題が出ていました。

 

 コロナ対策以外の項目では、大阪市を無くして四つの特別区にする「大阪都構想」の課題が出されました。障害者サービスは特別区設置後も引き下がらないか、格差が生まれるのではないかという不安があります。それに対して大阪府は特別区設置時点では引き下がらないとしか言えないというような、不安が消えない回答ばかりでした。

 

 1日目の午後、えみちゃんがおおさか旧優生保護法を問うネットワークの窓口を担う立場から、消極的な態度の大阪府に対して、積極的な被害調査と、本人へ救済制度をしっかり周知することを熱く訴えました。

2日目の交渉ではインクルーシブ教育について。ニーズがあるからという理由で、支援学校・支援学級を作り続ける大阪府に対して、ともに育ちともに学ぶ教育を進める気持ちはあるのか、通学支援を含め地域の学校で学ぶための支援が少ないという声がたくさん出されました。今回のコロナのように、障害者・支援者の命に係わる新しい課題が出てきます。何回伝えてもなかなか前に進まない課題もあります。それでも伝え続けることで変わってきた歴史があります。誰一人取り残さない大阪にしていくために、これからもみんなで一丸となって交渉する大切さを感じた2日間でした。   

 

写真:大阪府の多数の職員と障害当事者側が向かい合った形で座っている。

担当:岸本(おけいはん)

 

                     

■8ページ

夢宙版 新型コロナ対策! どんなときでも楽しく自立生活を!

 

2020年1月よりジワジワと日本に上陸し、日本人の日々の生活までも劇変させてしまった新型コロナウイルス…。

守るだけでは夢宙らしくない…。新型コロナの専門医から直接アドバイスを受けて、

事務所内も人を減らし、アルコールにビニールシールド。感染対策をやりすぎて、夢宙らしさを失わせないためにも『正しく恐れる』ことを実践しています。

そして、どんなときでも楽しく!自分らしい自立生活をまもるために、新しい夢宙のルールをつくりましたのでご紹介します!!

 

①ヘルパーとはなれよう!

・ヘルパーと2mの距離をとろう!寝るときもね!(頭を逆にしたり)

 

・TT兄弟をして手がぶつからないくらいの距離をとろう!

※2mはなれるイメージ

 

②ごはんをたべるときがあぶない!

  ヘルパーとむかいあってたべない!

  ヘルパーとじかんをズラしてたべよう!

  かいじょをしてもらうときは、ヘルパーがフェイスシールドとてぶくろをします!

 

イラスト:向かい合って食べる場面にバツ印がついている。

 

③おふろもきをつけよう!

  かんきせんを回し、(寒くなかったら)ドアをあけておこう!

  かいじょのときはヘルパーがクリアマスクをつけます!

 

イラスト:おふろの場面。当事者が湯舟に入り、換気扇がついており、ヘルパーは、フェイスシールドをして、空気をタオルでかき回している。

 

④ひとが多い場所へのおでかけはできるだけガマン…!

  なかまにうつさないために、ひとがおおい場所へのおでかけはできるだけガマンしてね!

  ちょっとしたおでかけでもマスクをつけよう!

  外からかえったら、かならず てあらい か しょうどく うがいをしよう!

 

などなど、このご時世守らないといけないことが多いですが、守ってばかりでは自立生活の醍醐味が失われてしまいます。

いまは日本全国のみんなも、ガマン、ガマンをしているとおもいますが…、

 

たのしい自立生活がもどってきたときは、おもいっきりたのしみましょう!!

何かコロナ対策でこまったことがあれば夢宙センターまで!いっしょに考えましょう!

 

イラスト:カラオケや飲み会等を思い描きながらも、「いきたいけど・・・いまはがまん・・・」と腕組みをしてういる男性。  

担当:菊池(じん)

 

 

■9ページ 上

コロナ禍での防災の取り組み

 

写真1 住之江区広報の「さざんか」。9月号の表紙に、「防災特集・避難カードがあなたの命を守ります」と書かれている。

 

 私たち重度障害者の自立生活は、ウイルスの危機が迫ってきても諦めるわけにはいきません!新型コロナウイルスを正しく怖がりながら、それでも楽しく自分らしく地域で生きたいとより強く思うようになりました。Withコロナの新しい夢宙ルールをつくり、仲間で確認しあって、生活の中で実践していく。この繰り返しが必要になりそうです。今年度から住之江区長さんが変わり、避難カードをつくるという取り組みを始めました。また、自立生活体験室が災害時の避難場所になりうるとして、実際に部屋を点検し、コロナウイルスなどの感染症対策をしながら安心して宿泊できる拠点にしていきたいと思います。この緊急事態でもピンチをチャンスに変えながら、みんなで命や暮らしをまもりあい、支え合っていきましょう!!

 

写真:テーブルに、消毒液、卓上ファン、マスクなどが置かれている。

担当:内田(トミー)

 

■9ページ 下

令和2年7月豪雨 被災障害者支援

 

今年の7月3日~31日にかけて、熊本を中心に九州地方をはじめ広い地域で記録的な豪雨災害(令和2年7月豪雨)が発生し、多くの方が被災されました。被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げます。

 

 記録的な豪雨災害で河川が氾濫し、障害のある仲間も避難生活を余儀なくされ、長引く避難生活でタオルや下着などの日用品が不足状態に・・・。そんな中、熊本にあるCILヒューマンネットワーク熊本より

救援物資の依頼があり、新品未使用のタオル・下着・成人用オムツなどを夢宙メンバーやヘルパーから集めヒューマンネットワーク熊本を通じ、避難生活を送っている仲間のもとに届けてもらいました。

 

 コロナ禍で直接的な支援がなかなかできない状況ですが、1日も早く安心した自立生活を

送れるように夢宙センターをはじめ、被災障害者救援本部関西実行委員会とで連携し被災地支援をしていきます。

 

写真:夢宙センターから支援物資を送る直前。当事者スタッフとヘルパーたち総勢7名が支援物資の段ボール2箱を囲んで、ポーズをとっている。

担当:馬場(チョッキ)

 

 

■10ページ

コロナに負けるな! 当事者の生活あれこれPart2

イラスト:ばい菌の絵をパンチしている男性

 

前回に続きコロナ禍における当事者の生活をご紹介したいと思います!

 

まぁくんの場合

もともと家の中にいることはしんどくないほうなので、動画配信サービスを観て一日過ごすことも多いです。「Hulu」「Netflix」「DAZN」「Amazonプライム・ビデオ」などなど♪

あと、ゲームも大好きです!!スマホゲームもするし、TVゲームもします!!アクションゲームなど、操作は難しいジャンルのものはヘルパーさんと一緒にプレイして攻略したりもします!!

 

写真1:自室内のまぁくんとヘルパー。

キャプション:ヘルパーさんと一緒にゲーム!

写真2:テレビモニターに映し出されるゲーム画面。

写真3:タブレット端末とスマホがつながれている。どちらもゲーム画面。

写真4:まぁくんが横になってスマホでゲームをしている・近くにタブレット端末と文字板がある。

キャプション:Phone、iPad、PS4、を駆使してお家時間を楽しんでます♪

 

トリスの場合

いろんなヘルパーさんに毎日来てもらっているので、介助に入る前に必ず「手洗い・うがい・手指の消毒・検温」をお願いしています。

 

写真1:トリスが自室ベッド上で座っている。

写真2:トリスのスマホ画面に「ガス」と書かれている。

キャプション:コロナが明けたら「ガス(ト)」で外食をしたいそうです~

 

スマホでゲームもできるし、iPadでドラマを観ることも出来るし、買い物等で少しは外に出る機会もあるので、生活で困っている事はあまり感じませんね。

 

写真3:トリスがスマホを示している。

キャプション:今プレイしているゲームを見せてくれました!

 

ただ、僕が思うにコロナは少なくとも2021年までは続くような気がするので、まだまだ外に出られないかなと思いますね~。

 

ゴイスの場合

自粛生活で外に出なくなったせいで、体重が増えて、筋力が低下して、動くのがしんどくなっちゃいました!コロナのピーク時は買い物も行きづらくて、出前を頼んだりしたから、食費の出費が増えたりもしましたね~・・・。

 

最初は、やることなさすぎて、1日が長く感じたけど、読みたい本を見つけて読んでると、最近は1日があっという間になりました。まだまだ読めてない本もたくさんあるので、1年でも10年でも余裕でいけそう(笑)あとは趣味でギターも弾いちゃったりしてます♪

 

写真1:ゴイスが自室で本を読んでいる。

写真2:ゴイスの本棚。大量の本が並んでいる。

キャプション:本がずらり!!ファンタジー、歴史、SFなどなど!

 

写真3:ゴイスが自室の机でスマホを見ている。

写真4:ゴイスがアコースティックギターを弾いている。

キャプション:ギターも練習中です。

担当:西山(クロユメ)

 

 

■11ページ

チョッキのちょっとまちんさい!!それおかしいじゃろ!?

 

コロナ禍で大変な中でも、嬉しいことにオリンピック・パラリンピック開催に向け、バリアフリー法を見直し、改正する動きが積極的に進んでいます! 障害当事者にとって多難のある新幹線利用について、実際どんなことが大変なのか、どんなふうになったらいいのか♫が今回のテーマです。皆様の旅行のご経験と照らして、ご覧くださいませ~!

 

●まんが1コマ目 (予約をとるとき・2場面)

★新幹線で旅行しようと決めたけど・・・。

「全国で1回線しかないんだもんな・・・ツーツー」

男性車いすユーザーが電話をしているが、つながらない。

 

旅行前の仕事休みの日に窓口まで行って、チケットを買わないといけないし・・・

吹き出し:なんでや

 

窓口スタッフ「大変おまたせいたしました」

車いすユーザーの心の声 (めーっちゃ まったって)

 

●まんが2コマ目 (新幹線内にて 2面 ワゴン/トイレ)

「恐怖の車内販売ワゴン」

通路せまっ!!

 

販売員「コーヒー、ジュースはいかがですか」

当事者の心の声 (通れるかな)と気遣いながら、汗をかき焦っている表情。

 

トイレせまっ!!

「レイアウトいまいちのトイレや多目的室」

 

車内トイレの狭い間取りに車いすの図。

当事者「回転できないよ~」

 

●まんが3コマ目 

別の男性車いすユーザー「リクライニングたおして、寝ようと思ったのに」と嫌な気分になっている表情。

 

ピピッ(自動ドアのセンサーが車いすに反応している音)

ウィーン(自動ドアが開く音) 開閉を繰り返す両方向のやじるし

 

何度もドアのセンサーが車いすに反応して、その度にドアが開閉する・・・

 

●まんが4コマ目

おおっ スムーズ!! 予約もネット完結 ピピッ!(改札を通る際にスマホをかざした時の音)

6席も車いす席!! 今度は友達と来よう!!

理想的なレイアウト!!

広ーいトイレ!!

車内のゆとり

 

車いすユーザーが車窓を楽しみ、満足そうに新幹線に乗っている様子。

「旅行楽しぃ~」「快適~」

 

いつになったらこんな日がくるのか・・・と車いすユーザーが理想的な状態を思い浮かべている。

 

●他の人との関係においての平等さを、どんなときも。● 

車いす席のチケット予約をするってホント理不尽なまでの体制です。車いすユーザーだけに、「発車30分前に早く来るように」と言われ、1300席ほどもある新幹線中、車いす席はわずか2席…。その上、車両内では一般の人以上に我慢や気遣いが強いられる…楽しいはずの旅行なのに、なんだかモヤモヤ。スマートEXでさらっと新幹線を利用できる乗客が普通になってきているとすれば、他の人との関係を基礎とした平等さは、当然の権利です。旅する当たり前を、いまこそ実現したいですね。

 

 

■12ページ

☆編集後記☆

カレーってインドの食べ物ですよね。でも、インドにカレーとゆう食べ物はないそうです。ペンギンって寒い地域の生き物だと思っていたら、暑い地域にもいたり。この秋の大阪は、都構想住民投票に向けての活動で熱くなっていますが。目の前のものを先入観で見ずに、いろんな角度から考えられたらいいな。そんなことを思って見上げた空は、美しい秋晴れでした。

You☆ゆう☆ネット編集部

 

夢宙センターへの行き方

夢宙センター周辺地図がある。(地下鉄住之江公園駅周辺の地図)

 

(電車でお越しの方)

住之江公園駅の改札内、ニュートラム側エレベーターで改札階へ上がる。ニュートラム改札を出て③番出口から徒歩30秒 改札から約50m

 

(徒歩、お車でお越しの方)

新なにわ筋、住ノ江通(長居公園通)を住之江公園交差点で南港方面へ。すぐの一筋目を左折した右側がオスカードリーム(地下駐車場あり)。建物内にエレベーターがあるので2階に上がり、左に30m行った左手。※夢宙センターホームページにて、住之江公園下車からのバリアフリールートを写真と動画で紹介しています!

 

編集人:自立生活夢宙センター

〒559-0024 大阪市住之江区新北島1-2-1 オスカードリーム2F

TEL:06-6683-1053   

FAX:06‐4702‐4738

E-mail:mutyu@blue.ocn.ne.jp

 

★情報保障でパワーアップしました!!夢宙センターのホームページから本文のテキストデータをご利用になれます。

ホームページのQRコード (You☆ゆう☆ネットのトップページ)

フェイスブックのQRコード https://www.facebook.com/cilmuchu

インスタグラムのQRコード

https://www.instagram.com/muchu.center.1053/

 

編集担当:馬場 直樹

発行人:関西障害者定期刊行物協会

〒543-0015 大阪市天王寺区真田山町2-2 東興ビル4階

定価     :          100円

bottom of page