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2019年6月号
今月号のみどころ
今月号の特集記事は、映画「インディペンデント リビング」(旧タイトル「アウト オブ フレーム」で発行)です。
夢宙センター一丸となって上映開始に向け準備全開の模様をお送りします。今年度の新体制や障大連セミナー、小学校交流、海外研修生の記事など盛りだくさんな内容はもちろん、情報保障面でもテキストデータを利用できるようにしたことや、特集記事本文へのルビづけを開始したりなど、発行するたび一歩一歩前進している「You☆ゆう☆ネット」をご一読ください!
You☆ゆう☆ネット
2019.6
Vol.38
自立生活夢宙センター
■1ページ
イラスト 夢宙センター代表・平下耕三(社長)がピースサインをして微笑んでいる。
~もくじ~
特集!映画【アウトオブフレーム】公開間近! 2ページ
2019年度夢宙センター意気込み式 4ページ
強制不妊手術裁判、傍聴活動と報告集会 5ページ
トミー ザ バナナ ドッジ!南港光小学校交流 6ページ
☆一歩前進自立生活☆ 7ページ
林友彦(リンンリン)さん台湾ILP報告会 8ページ
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業 9ページ
夢宙ファミリー・ソウさん おかえり! 10ページ
大阪障害者自立セミナー【障害者と防災~避難所運営と支援】 11ページ
女性のためのエンパワメントワークショップ&タイ政府ゲン大臣夢宙センター訪問 12ページ
★CAREさんとのイベント★&喜多 英主さん お別れ会 13ページ
~すぺーすしゃとる活動報告~ 14ページ
チョッキのちょっとまちんさい!!それおかしいじゃろ!? 15ページ
■2ページ
特集記事・ボクたちの自立生活センターが、本格的ドキュメンタリー映画に!
映画「アウトオブフレーム」全国で大公開!!
写真 4月4日のイベント時、右からムーブメント渕上さん、社長、玉木さん、田中監督、リアライズの三井さん、鎌仲プロデューサー
・4月4日 大成功★クラウドファンディング説明会&トークショー!
障害者の「自立生活運動のリアル」を描き切った映画「アウトオブフレーム(仮)」が、6月完成します。
4月4日には、夢宙センターが主催で映画製作を大応援する「クラウドファンディング説明会&監督・出演者トークショー」を行いました。
このイベントでは、田中監督が自分史を披露して、いかにして映画を撮ることになったか、そもそもなんで自分がいくつもの社会運動に携わっているかなどなど、父上の話や幼少期の話も入れつつ、掘り下げて話してくれました。
そして、イベントでは、「ガナリヤ・サイレントニクス」のかわさきさんが生歌を披露!!
彼は、介助者として仕事もしつつ、バンドのボーカルでもあり、この映画で主題歌を担当しています。
「愛と自立と情熱」を、魂の熱量いっぱいに歌い上げてくれてます。
写真(右)ガナリヤ・サイレントニクスのかわさきさんの熱唱シーン
写真(左)4月4日のイベントの集合写真
・映画のメッセージ
私たちの身の回りの障害当事者は日々リア充に生活を楽しんでいるのが当たり前ですが、世間ではまだまだですよね。
正直なところ、「自立生活って何?」「自立生活センターって施設?」「障害者が一人暮らしできるわけないよ」なんて感じが、現状だったりします。
私たちの運動を、いろんな人に、まずは知ってもらいたいのです。
また、この映画は、この現代を生きて、疲れや生きづらさを感じ行き詰っているすべての人に見てもらいたいと思います。
人間である以上、「自立」と無縁な人はいません。
そして、誰もが少なからず親子の関係に悩んだりしながら自分の人生を生きることに向き合っています。
どんな人にも、この映画は、たくさんの人生のヒントが散りばめられている宝石箱になるんじゃないかな…と願ってやみません。
写真(右)夢宙センター前での集合写真 鎌仲プロデューサーと田中監督を囲んで。
写真(左)4月4日のイベント後の交流会にて。集合写真。
・夢宙センターの上映会への取り組み
この映画を全国で、できるだけ多くの一般の方々に見てもらいたいと考えています。
その皮切りイベントが7月6日「プレミア試写会」(大阪市住之江区で開催・付録別紙参照)!!
上映会に加えて、出演者トークショーありの盛りだくさんな一日!
毎朝、夢宙センターの朝礼で、みんなで考えたいことを投げかけ、アイデア・ブレストを、ほぼ毎日!!繰り返しています。
というわけで、夢宙センターの誰もが、このプレミア試写会の成功を、自らのミッション!
だと思っているのです。これを見逃す手はナシ!!
・オリジナルグッズ 大好評発売中
タオルは完売御礼!!
Tシャツは、さらにオシャレになった新デザイン版がまもなく発売!!ラバーバンド クールなオレンジを身にまとい自立生活運動を応援!
グッズ販売担当 馬場(チョッキ)自立生活夢宙センター 06-6683-1053まで
写真 映画グッズの販売の写真 Tシャツ2000円 ラバーバンド500円 タオルには、×印
・「わたしの街で上映会をしたい!」CIL等の団体様に朗報!!
実施のための助成金により、ほとんどコストなく上映会開催を行えます。
「やってみようかな?」と思われたら、夢宙センターまでご相談を。06-6683-1053 担当:菊池(じん)
■4ページ
2019年度 新スタッフ・新ヘルパー 意気込み式!
●今年の四字熟語「雲外蒼天(うんがいそうてん)」と共に!!
写真 雲外蒼天の掛け軸とともに集合写真
写真 新事務局次長
写真 新コーディネーター
写真 新非常勤スタッフ
~雲外蒼天~
試練を努力して乗り越えれば、快い青空が開けるであろう
写真 新常勤ヘルパー
写真 新特役ヘルパー
写真 新AS(アシスタントスタッフ)
写真SS(しゃとるスタッフ)
気を引き締める年度の幕開け
4月2日に夢宙センターにて「意気込み式」が行われました。意気込み式は新年度を迎える中で、夢宙センターのスタッフ・介助者として1年間の抱負を発表する大事な式典です!多くのスタッフがスーツに身を包み、普段よりいっそう気持ちを引き締めてこの式に挑みました。
まずは代表の平下より今年度の四字熟語「雲外蒼天」が掲げられ、その後新体制の発表がありました。2019年度も事務局次長を始め、多くのスタッフが新しい役職に就きました。そして新・現職共に各人より新しい役職に就くことの抱負を発表されました。真面目なものからユニークで面白いものまで十人十色の意気込みがありました。
今年度も夢宙センターは「雲外蒼天」のように、順風満帆ではなく、様々な困難に立ち向かい勇猛に邁進する意思の表れを示して頑張ってゆきます!
担当:西山(クロユメ)
■5ページ
大阪で旧優生保護法を問うネットワーク 多くの支援者が結集!!
強制不妊手術裁判に、傍聴活動と報告集会で応援しています!
・旧優生保護法の下、障害者へ強制不妊手術を行ってきた国の差別に対して、「黙ってられへんっ!!」と大阪の有志が「おおさか旧優生保護法を問うネットワーク」を立ち上げました。自立生活夢宙センターは、その窓口を担っています。
写真 司会は、左あるるのちはるさん、右夢宙センターのえみちゃん。
・私たちは、問題の重大さをアピールする意味でも傍聴席をいっぱいにする傍聴応援やその後に支援者の集う報告集会を行って、裁判内容を知り、動向に目を向けています。
・これまでの大阪の裁判の流れ
大阪府内では、昨年12月に70代被告女性(後天性知的障害の方)の裁判が始まり、4月にその方に合流する形で70代のご夫婦(お二人とも聴覚障害をもつ)の裁判が始まりました。現在、3名の方々が裁判を進めておられます。
・5月27日 大阪地方裁判所で行われた強制不妊手術裁判の傍聴応援に行ってきました。裁判所は、応援したい人たちで傍聴希望者がいっぱい!いつも法廷は満席です。
・当日の法廷メモ
法廷では、弁護団から「原告第2準備書面の内容の説明」がなされました。国は当時、救済法も作らず、被害の実態調査も行わなかったという事実を受けて、厚労大臣の責任、内閣総理大臣の責任をそれぞれ明確にしました。救済措置の請求は20年という年限があります。が、障害をもつ当事者が自分自身が被害者であると知ることさえ難しいのが現状を考えれば、20年は「自分が被害者だとわかった時」からにしなければいけない、と訴えています。
強制不妊手術とは、自分の体に何の説明もなく暴力のメスが入れられ生殖能力が奪われた上、自分が子どもをもつ・もたないの自己決定権をも奪われるという旧優生保護法に基づく、国をあげての強烈な差別です。
写真 裁判傍聴後の報告集会は、110名以上もの人々が参加。
写真 弁護団の中心的存在 辻川弁護士(女性)
・3名の方の意見陳述を聞き、この旧優生保護法は、被害者の夢や人生を壊すだけではなく、親や兄弟も苦しみ、家族の人生や関係をも壊していると思い、胸が痛く、お腹の中が熱くなるぐらい腹立だしい気持ちになりました。大阪のみんなでこの裁判を応援し続けていきたいと思います。
大阪で旧優生保護法を問うネットワークにご賛同いただける方は、メーリングリストに登録を!
①名前(かな)②所属③登録メルアド④電話やFAX番号等を明記しosaka.tounet@gmail.com自立生活夢宙センター・内村までメールで、登録お申込み
担当:内村(えみちゃん)
■6ページ
トミー ザ バナナ ドッジ
2月22日 3月8日 南港光小学校交流
住之江区の南港光小学校へ、トミー隊長はじめ、ペーター、Qoo、ミミで出かけて行きました。
今日は5年生の子どもたちと、2時間連続の授業と給食の時間まで超たっぷりの交流タイム。いきなり鬼ごっこ!
「でも、ちょっと待って! トミーは楽しくないよ・・・」
顔を見合わせ、ザワつく子どもたち。
「車いすのトミーも楽しめるようにするには、どうしたらいいかな?」
「走るんじゃなくて、速歩きにしたらええんちゃう?」
試合後、不思議なほどの達成感と、思いがけない楽しさに、子どももおとなも素直な感想をもらします。
「さあ、次はドッジボールだよ!」
「まずは、みんながやっている様子を見させてね。でも、ボールが怖いから、ネットの奥に隠れて見ているね」
子どもたちが試合に夢中になっている間、トミーは
「いいな~。一緒にしたいなぁ~。でも、ボールめっちゃ怖い~。でも、楽しそうやなぁ~・・・」
ガラスの体をもつトミーと共に、どんな素敵な交流が展開するのでしょうか。
写真 体育館での授業風景 トミーが手を挙げている。トミーと向かい合う数人の子どもも手を挙げている。
~ともに楽しむルールさえ作れば、私たちはどこまでも一緒にやれる~
写真 トミーが赤白帽をかぶった頭にうんこのおもちゃが置かれている。それを指さす手が写る。トミーは微笑んでいる。
写真 体育館での授業風景 トミーがボールにみなしたバナナクッションを投げようとしている。他の子どもたちは、座ったり、膝立ちになったりして見ている。
骨形成不全症という障害をもつトミー。
その体にドッジボールが当たると、骨折する可能性があります。
トミーを特別扱いするという意味ではなく、体を守るためにはみんなでルールを作って共有する必要があります。
「骨が折れやすいトミーと、どんなルールだったら一緒にドッジボールが楽しめるかな?」
そこで、みんなと一緒に考えたルール! ↓ ↓ ↓
・ボールは、バナナ型の柔らかいビーズクッションにする
(当たっても大丈夫)。
・コートの中で、車いすも動きやすいように1クラスを2チームに分ける。
・トミーは投げてすぐ動けないので、トミーが投げたあとは10秒カウント
してから投げ返す。
・トミーの前にある黒いかばんは、トミーの足を守るためだから、
そこは当たってもセーフ(ねらわないこと)。
トミーにとって危険度が高いスポーツ、ドッジボール。
しかし障害者というだけで、いろんな場面で、「危険だから」「何かがあったら困るから」とチャンスが奪われてしまっています。それが、善意のような形をとってさえいます。
だから私たちは、危険を承知であえて難しいスポーツにチャレンジすることにしました!
まさに命がけで、子どもたちと出会うことを通して、社会を変えようとしています!
これが、「トミー ザ バナナ ドッジ」!!
子どもたちが、新ルールのドッジに、こんな格好いい名前を付けてくれました!!
これからも「みんなが何もあきらめず、一緒に楽しんで生きていける」社会を目指し、小学校交流を続けていきます。南港光小学校の先生方、子どもたち、私たちを温かく迎えてくださり、本当にありがとうございました! 担当:小角(ペーター)
■7ページ
一歩前進☆自立生活
・あっすー
阿部 明日香 20代 障害:知的障害、解離性障害
7年前から相談支援で関わってきたあっすーは、「ずっと一人暮らしがしたい!」と言い続けてきました。
2017年秋から自立に向けて取り組み始め、沢山の介助者に入ってもらうこと、自分のやりたいことを言うこと、わからないときや失敗したときはどうするか、お金やお薬の管理についてなど、1年半の練習を終えて、2019年5月2日に自立生活をスタートしました。
写真 笑顔のあっすー カメラの方向に手を伸ばしている。
★あっすーにインタビュー
Q1 なんで自立をしようと思ったの?
A1 自由が欲しかったから
親に色々言われないで、自分のペースでやれるところ
Q2 1年半の自立準備でよかったこと、大変だったことは?
A2 良かったことは、ヘルパーさんと遊びに行けるようになったこと。
しんどかったことは、料理を作る時に指示を出すこと。
Q3 新しい家の生活はどう?
A3 サイコーやけど、家の周りの草のせいでかゆい(笑)
Q4 どんなお部屋?
A4 トイストーリーのお部屋
Q5 これからどんな生活をしたいの?
A5 自分のやりたいこと!
①なばなの里へ旅行 ②家でゴロゴロ寝る ③仕事もやりたい
・ファルコン
寺口 翔 20代 障害:右半身麻痺 高次脳機能障害
寺口さんは現在、更生療育センターに入所しており、10月~11月ごろ自立予定で、今年の2月から毎月自立体験宿泊をしています。
明るく、ちょっとしたことで爆笑するので話し合いをしていてもずっと笑っていて話し合いにならないことがしばしば・・・。
ずっと笑っているので夢宙で見かけたら声かけてください。
みなさんよろしくお願いします。
写真 右が寺口さん、左がトリス 二人で飲食店でドリンクを掲げている。
・リッキー
稲垣 大樹 20代 障害:骨形成不全症
稲垣さんは現在、実家暮らしで、昨年8月に夢宙に相談で来て11月から生活介護すぺーすしゃとるのメンバーになりました。
12月にあった夢宙大感謝祭では社長のモノマネも披露しました。
7月から自立体験宿泊スタート!
PCやゲームをするのが大好き!ITボーイ!!
ちょっとシャイですが、夢宙で見かけたら声をかけてください。みなさんよろしくお願いします。
写真 青いTシャツ姿のリッキー
担当:内村(えみちゃん)・馬場(チョッキ)
■8ページ
林友彦(リンリン)さん 台湾ILP報告会
2018年12月29日~2019年1月2日に社長、チャンさん、リンリン、ヘルパーの計6名でリンリンのILPを兼ねた、台湾旅行に行ってきました。滞在した5日間は、ほぼ雨が降っており、観光するには少し残念でしたが、台湾のセンターの方々が、毎日朝から晩まで付きっきりで、台湾のおすすめの場所や食事に連れてって頂き、そこで受けた様々な『おもてなし』に、とても心が温まりました。
その台湾での沢山の思い出を2月13日にリンリンを始めとした台湾メンバーから夢宙のみんなに報告しました。
・発表会の様子
写真 リンリンと現地へ行ったヘルパーたちが並ぶ。モニターにも、現地のリンリンの写真が出ている。
・写真の説明をするリンリン
写真 リンリンがマイクを持ち、モニターに写る写真を説明している。
・M(夢宙)スタジオと称してインタビュー形式で話すリンリン。
写真 リンリンとパクチーが話している。モニターには、現地での写真が写っている。
・写真に的確なツッコミを入れるリンリン
写真 リンリンが話している。その隣でヘルパーのドカベンが笑っている。
台湾の報告では、リンリンが天燈に書いたメンバー初耳の願い事にみんなが驚かされた話や、初めての飛行機や初換金、カウントダウンの花火の様子等をリンリンの的確なツッコミを交えながら紹介しました。
リンリンの生い立ちでは、夢宙のぱくちーが笑福亭鶴瓶に扮し、リンリンのゆかりのある人に事前に取材をしてきたことを基にしたM(夢宙)スタジオと称し、インタビュー形式でリンリンについて過去を紐解いていきました。
リンリンが幼少時代から周りに対して厳しい性格である事が分かったり、学生時代の友人との意外なエピソードが判明したりと、リンリンの新たな一面を皆で共有できた良い機会となりました。
最後にはリンリンが台湾の十分で天燈に書いた願い事の秘密が判明したり、翌日がバレンタインデーと言うこともあり、バレンタインにちなんだサプライズゲスト“もんべるさん”が登場するなど、夢宙センターらしい賑やかな幕切れとなりました。
・サプライズゲスト登場
写真 マスクをつけたもんべるが登場する場面。
・台湾メンバーで記念撮影
写真 リンリンを中心に、ドンベイ、ドカベン、チュー太郎、パクチー
講演終了後に、『俺も行きたい!』発言も出て、実際に今年の5月18日から5月21日まで台湾にしゃとるメンバーのぐっさんが初海外に行くなど、リンリンが作ったこの良い流れは、今後も色々な形に姿を変えて繋がっていきそうです。
担当:山村(どんべえ)、町田(ドカベン)、中島(チュー太郎)
■9ページ
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業
今年も、4月3日~6日でダスキン研修生を受け入れました!
蘇 楠(ソ・ナン) ぴっとネーム:ナンナン
台湾から来たナンナン。ダスキンの開校式ではじめて会った時から日本語がペラペラで口癖が「そうなんですね~」
「そうなんです!」と自分の名前をネタに!!
夢宙での研修は日数も少なく研修らしい研修はできませんでしたが、自立支援の話や自分史の話をしたり、JILで製作している映画【アウトオブフレーム】のクラウド説明会にも参加してもらいました!
研修以外にも、夢宙メンバーやしゃとるメンバーとたくさん交流ができました!
写真 「安くてうまい赤坂屋」の看板の店の前で、記念写真
写真 夢宙センター内での集合写真
写真 南港の海の近くで、ナンさん、チョッキ、ポン太と。背景の海にフェリー2台が見える。
写真 大阪・道頓堀のグリコの看板の前でナンさん、はやぶ、チョッキの3人が両腕を上げて「ゴールポーズ」をとっている。
担当:馬場(チョッキ)
■10ページ
夢宙ファミリー・ソウさん おかえり!!(2019年2月5日~10日夢宙来所)
13年前にミャンマー ネイ・リン・ソウさん【ダスキン研修生第7期生(2005~2006年)】は、夢宙センターで2006年3月に約1ヶ月間研修をしました。
(ソウさんの研修レポートより)→『私は自立生活のことをもっと勉強したかったので、大阪の夢宙センターに行きました。体験室で1人暮らしをしながら、1ヶ月間研修しました。平下さんやチャンさんや夢宙のみなさんが自立生活運動や大阪の障害者運動について一生懸命教えてくれました。そして、色んな所に見学に連れて行ってくれました。また大阪名物のたこ焼きを作って食べたり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや大阪城や海遊館などに遊びに行ったりしました。楽しみながら、色々なことを勉強しました。』
帰国後は自立生活運動をがんばり、2011年に自立生活センター・イニシアチブを設立し、今や会員登録数(利用者)は400人を超える団体の事務局長になり、まさに優しさと強さを兼ね備えた偉大なリーダーになっていました。また、時々ソウさんと連絡をとると、いつも「ちゃんさん、いつ会えますか?」とやりとりがありましたが、なかなか実現できずに、やっとのやっとで実現しました。ソウさんとの再会は、13年前の研修が、双方とても良かった為、感無量でした。
写真 ソウさんと平下兄弟の記念写真。背景にソウさんと社長の写ったウェルカムボード
ソウさん、夢宙来所(来日)スケジュール
◎アジアの空プロジェクト報告会参加、
◎【ソウさんセミナー世界の障害者事情!
ミャンマーに行ってみたくなるお話】&welcomeパーティー
◎ダスキン本社表敬訪問、志会議見学
◎住吉大社バリアフリーチェック、ソウさん手作りのミャンマー料理をふるまってくれました。ソウさんとの楽しい6日間はあっという間に過ぎました。ソウさん、ありがとうございました。
写真 ソウさんセミナーの様子 ソウさんがパワーポイントを使って話している。
・最後に
ソウさんは、この13年間、母国ミャンマーの障害者の生活を良くする為に、自立生活センターイニシアチブで強いリーダーシップを発揮し、政府・政策への働きかけ、インクルーシブ教育、障害者の雇用促進、キャリア開発、アクセシビリティ(公共交通、施設の利用)、権利擁護活動など多岐にわたり活動し、ビジネスも推し進め、ミャンマーの障害者の生活は少し良くなってきたことをセミナーで伝えてくれました。
「強く、優しく、楽しいソウさん」これからも、ミャンマーの自立生活(障害者)運動をがんばってください!!お互いに同志として、がんばっていきましょう!!
写真 ソウさん・志メンバー夢宙の仲間と集合写真
担当:平下泰幸(ちゃん)
■11ページ
大阪障害者自立セミナー 障害者と防災~避難所運営と支援~
写真(右)セミナーの資料の表紙
写真(左)セミナーの資料の中身
2018年12月9日、たかつガーデンにて大阪障害者自立セミナー2018が開催され、夢宙メンバー全員で参加しました。昨年は地震・台風・大雨など大阪各地で災害が相次ぎ多くの被害があったことから、一刻も早く今後に備えなければなりません。障害当事者や介助者、そして事業所も他人事では決して済まされないのです。すでに過去に大災害があった地域や被災された方々からの思いや情報を教えていただき、これからの私たちの活動に早急に反映していく必要があります。
午後から分科会に分かれ、介護の分野でも防災に向けた取り組みをしました。1995年阪神淡路大震災で被災した当時の思いと、現在大阪で活動しながら感じている本当の思いを会場の皆さんと共有しました。元神戸市民の被災者として最も伝えたかったことは「備えがあれば守れる命がある!」ということです。そして事業所としての取り組みに関しても、日頃の防災訓練以上のものは大災害時に実践できないといわれています。だからこそ地域の防災訓練に障害当事者が出向き、住民と一緒に訓練を継続していかなければ、命の危険が高まってしまうのです。危機感を募らせながらも、単に不安がるだけではなく今後どのようにみんなで対策を練るのかが重要です!更には、緊急時には特に女性の声が埋もれがちだということも過去の災害の報告からあがっているので、多様な視点で防災を考えなければなりません。
写真 トミーのワークショップで、「YES・NOゲームをスタート!」トミーが中央で左右にスタッフがいてゲームの説明の場面。
頭で理解していたとしても話を聞いてもらうだけでは実践編にはつながらないので、グループワークでは【イエス・ノー】ゲームを楽しくシミュレーションしながらやりました。お題としては、障害当事者と介助者の2つの立場から、「もしも・・・だったら」という想定で即座の判断のもとイエスかノーの意思表示をする。そしてその理由をグループ内の人と共有。各々の答えに正解・不正解はなく、オリジナルの答えの中にその人の価値観が垣間見えたり、他者の意見を知り、自分の防災にもアイディアを活かそうとすることはとても大事なカードゲームのねらいとなりました。いかに我が事として考えられるかが、鍵となります。
写真 グループワークの場面。
そして最後は、関西実行委員会より熊本支援の報告がありました。大阪の自立生活センターを中心とした団体が熊本の被災地に赴き、熊本の障害当事者の方々へ介助派遣の手伝いや、現地コーディネーター派遣を行いました。支援派遣から学ぶ事も多く、仮に私たちの住む大阪で同様の災害が起こったときにどのように支援を進めるのか、また一つの地域ではカバーをするのが難しい場合が想定され、団体間の連携強化が必要だと再認識しました。今後も防災の活動を継続していきます!!
写真 熊本支援報告の場面。関西実行委員会のメンバーが写っており、左から3番目の社長が発言している。
担当:内田(トミー)
■12ページ
女性のためのエンパワメントワークショップ
様々な分野で女性の参加が意識されるようになってきていますが、自立生活センターで活動する女性リーダーはまだまだ少ない現状があります。そういった状況を改善していくため女性リーダープロジェクトがスタートしました。そのプロジェクトの一つとして、平成31年2月18日から20日までの3日間、全国のCILで活動している女性当事者20人ほどが大阪に集まり、ワークショップが行われました。
1日目は、自立生活運動の先輩である安積遊歩さんの話でした。安積さんの子どものころに受けた辛い医療の体験から、自分の体や心、人生にリーダーシップを取ること、自分や仲間のために言いたいことは言っていくことが必要といったメッセージが印象に残りました。
2日目は、グループに分かれて女性障害者の差別について考えました。女性は仕事よりも家事ができることを求められるなど、不平等な扱いを受けることが今でもあります。入店拒否や介助者に話しかけるといった障害者差別とは少し違った視点で、女性障害者の思いを共有できた有意義な時間になりました。
最終日はアメリカの自立生活センター・アクセスリビングのアンバーさんとスカイプで話しました。聴覚障害者のアンバーさんは、施設や地域にいる障害者の権利擁護活動を障害種別を超えて活動しています。医療の場で女性障害者がアクセスしにくいことがあること、施設で女性障害者への虐待があることを聞きました。また、アクセスリビングはLGBTQ(性的マイノリティ)の運動にも取り組んでいて、多様な性が大切にされていることを感じました。
3日間全国の障害種別が異なる女性と話すことで学ぶことが多くありました。これからもみんなで集まって話すことで仲良くなっていけたらと思います。 担当:岸本(おけいはん)
■12ページ
タイ政府ゲン大臣夢宙センター訪問
2月19日タイ政府より、障害者の自立生活の現場を知りたいと、社会開発・人間安全保障省のゲン大臣と議員の方が夢宙センターを訪問しに来てくれました。まず最初に自立生活をしている所を視察したいとチャンさん宅を訪問。ヘルパーを利用しての生活について沢山の質問を受けていました。スケジュールは分刻みで、お宅訪問の後すぐに夢宙センター事務所へ。現役キックボクサー&ヘルパーのカツキック、そして手作りのタイの旗で盛大にお出迎え。そして別室で社長、トミーちゃんに大臣から自立生活センターの事、障害者自立の事、運営の事など熱心に質問がありました。センターに来て、雰囲気を感じてもらい、当事者の話を聞いてゲン大臣も何かを感じて帰ってもらえたと思います。これからタイの障害福祉が良くなり、障害者が何不自由なく暮らせる国になってほしいと思います。
写真(右)夢宙センター内で、ゲン大臣と他2名の方々と社長とトミー。
写真(左)ちゃんさん宅を訪れたゲン大臣と他2名の方々。
担当:瀧谷(パクチー)
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CAREさんとのイベント
ヨガセミナー1月21日
写真 お二人の先生方と、ヨガセミナーを受けた夢宙センターのメンバーとの集合写真
CAREさん(多様性をテーマに活動されているボランティアグループ)きっかけでつながった神戸市にあるスタジオプラーナのヨガセラピスト・
齋藤先生と水谷先生。そんなお二人に夢宙センターでレッスンをしていただきました。
ヨーガの呼吸法通じて自分の考えをいったん止めてみる、ということを体験しました。私は少しせかせかした気分や日常の焦りなどから解放されました。齋藤先生、水谷先生ありがとうございました!
多様性ワークショップ~まちづくり~4月27日
写真 ワークショップの講師を務めるトミーが話している。ホワイトボードに「受援力」という言葉が書かれている。
神戸でトミーちゃんがCAREさんのセミナーにゲストスピーカーとして講演を行いました。お題は「たいへんだ!この会場で(神戸市勤労会館)エレベーターがとまってしまった。車椅子ユーザーがいる。どうしよう!」でした。「長机で滑らせて下までおろす。」「とりあえず飲み物とおやつを買ってきてパーティーをする。」などあらかじめカードゲームで場が温まっていたので色々なアイデアが生まれました。トミーちゃんは「一番大事なのは助けを必要としている人が助けを求めて声をあげることではないでしょうか(受援力)」といって締めました。
担当:陶延(すえっち)
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喜多 英主さん お別れの会
3月にご逝去されました、(株)ユーダ 代表取締役 喜多英主さんのお別れの会が4月20日に住之江舞昆ホールにて行われ250名を超える方が出席される会になりました。
喜多さんが「皆でBBQがしたい」と言われていたのですが、残念ながら火の使える会場ではなかった為、焼肉弁当と喜多さん
のお好きだったコーラ、その他にもお菓子等々、食事をしながらの和やかな会になりました。
ご友人、お世話になった方から喜多さんへのお別れの言葉で、涙を浮かべる事もありました。しかし、会場には喜多さんの等身大写真や好きだった物や遺品の展示、それを形見分けとしてお持ち帰りして頂けるようになっていたり、喜多さんがよく行かれていたLIVE Barで歌われている歌手のライブも行われ、出席された方達も喜多さんの知らなかった一面に、驚いたり感心したり、出席者全員が笑顔で喜多さんの事を偲ぶ、そんな明るい会になりました。「Gone Fishing」=釣りに行っちゃったよ。そんな言葉の方がしっくりくるほど、あまりにも急で早いお別れ、思い出と呼ぶにはまだ鮮やかすぎる、喜多さんの笑顔に、心の整理を付ける事が難しかった喜多さんと繋がっていた様々な人達が、「ありがとう」「さようなら」「また会いましょう」それぞれの言葉で喜多さんとお別れをされ、名残りの尽きぬ空気の中、お別れの会は閉会しました。
写真 参列者でいっぱいの舞昆ホールでのお別れ会の様子
担当:溝口(あんちゃん)
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すぺ~すしゃとる 活動報告
こんにちは!夢宙センターの中にある、生活介護すぺーすしゃとるのメンバーの梅さんです!
49歳、お酒好きです。今回はすぺーすしゃとるの活動報告をします!!
今年の3月24日(日)、地域のコミュニケーションをはかるための手作り新聞を作っている『瓦版や』さんとの合同でしゃとる縁日を行いました!!
~しゃとる縁日とは?~
●年に3回のペースで行っているしゃとるメンバーで作る縁日です。住之江区にある保育園、幼稚園や小学校にお知らせをしていて、いつもたくさんの子どもたちが来てくれています!
今回は、地域の木工教室をされている方や、国際ボランティアグループCAREさんの日本語と英語の絵本の読み聞かせ、さらにご当地ヒーローの『トマト刑事・トマティーン』など地域や、夢宙センターと関わってくださる団体さんとのコラボ企画も盛りだくさんなんです!!
写真(左) 木工教室でものづくりをする子ども2人とスタッフ。
写真(中央)トマト刑事トマティーン
写真(右) CAREさんが絵本の読み聞かせをしている場面。ボールプールにつかったままの子どももいる。
●当日は、朝から子ども達がいっぱい、いっぱい来てくれていました!!
射的、スマートボール、手作りのスノードーム体験、フランクフルトなどなどしゃとるメンバーの出し物もたくさんやりました!!
回数を重ねるごとに、来てくれる人の数も増えてきていて、「あー!どっかでみた事ある!」
「前、学校来てた人や!」と覚えてくれている子どもたちもいて、『地域交流できてんのかなぁー。』と少しにやにやしています。
写真(左上) 縁日の雰囲気。膝立ちのスタッフに囲まれて、縁日の遊びを行う子ども。
写真(左下)縁日のブースでリッキーとダガーが子どもの相手をしている。
写真(中央)オスカーホールで縁日スタッフの集合写真。
写真(右上)縁日の食べ物コーナーでマスクをしている3人のスタッフ。
写真(右下)トマティーンも入って、にぎやかな縁日の雰囲気。
今回も子ども達がいっぱい来てくれて(大人も!)、いっぱい遊んでくれて楽しかったです。
これからもしゃとるは一生懸命!僕は適度に頑張っていきたいと思います。
担当:山本(梅さん)
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チョッキのちょっとまちんさい!!それおかしいじゃろ!?
今回のちょっとまちんさい!!は、
長距離夜行バスに乗っていた車椅子ユーザーとヘルパーが他のお客さんから「におい」を理由に降りるように言われた体験をお届けします。
当事者もびっくり!な、真夜中のバスでのハプニングです。
・漫画1コマ目
吹き出し 介助者 大阪からはこのバスでひと晩寝たら つくがな!
吹き出し 当事者 (文字盤を使って)新横浜でのライブ、楽しみ!!
漫画の説明 長距離バスで電動車いすユーザーの男性当事者と介助者が座って会話している。
・漫画2コマ目
運転手に、この電話にでてくださいと言われて電話に出ました。
吹き出し 電話の先のバス会社の人 車椅子の人のこと くさいというお客様がいるので 降りてもらっていいですか?
吹き出し 介助者 えっ! (介助者は驚きの表情)
・漫画3コマ目
吹き出し 介助者 もし ここで降りたら バス会社は バス代全額返金するけど ホテル代も 他線の交通費も出せないって言うてるよ
吹き出し 当事者 こんな所で降りたら 明日のライブはどうなんねん!
漫画の説明 遠くでバスの運転手と3人組みがもめている。手前で、当事者と介助者が話している。二人の顔は青ざめている。
・漫画4コマ目
京都 ~1時間経過~
吹き出し 客 おい!なんで発車せーへんねん!?
運転手とやりとりしていたクレーマー男女3人は・・・
当事者 「あいつらが、降りよった」
介助者 「うん、でも、ああーっ、もやもやするわ~!!」
漫画の説明 バスが渋滞の道にいる。渋滞とこのトラブルで、全体が「モヤモヤ」している。
★降車要請。そのあとに・・・
障害当事者とヘルパーがバス会社から「降車要請」があったことは、二人にとってショッキングな出来事でした。今となっては、クレーマーの3人組に「障害者はくさいもの」という固定観念があったのかどうかはわかりませんが、結果的に「同じバスには乗れない」として降車しました。一旦トラブルは収まった形となり、バスは当事者たちを乗せて発車しました。が、これが本当にハッピーエンドと言えるでしょうか? バス会社、クレームをつけたお客さん、当事者、ヘルパー……それぞれは、どう行動すればよかったのでしょう?
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☆編集後記
6月梅雨の時期に入り、ジメジメした日々が続いていると思います。そんな日々を忘れさせてくれるドキュメンタリー映画が完成しました。自立生活の今を記録したこの映画は、【障害者=施設】ではなく!雨が降ったら外に出ないでないじゃなく!雨が降ろうが何が降ろうがしたい事をする!!【自己選択】【自己決定】そんな自立生活が世の中の人に伝わる映画になってます。特集記事にもなってますので、今回のYou☆ゆう☆ネットもよろしくお願いします。
You☆ゆう☆ネット編集部
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(徒歩、お車でお越しの方)
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編集担当 : 馬場 直樹
発 行 人 : 関西障害者定期刊行物協会
〒543-0015 大阪市天王寺区真田山町2-2 東興ビル4階
定 価 : 100円
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