You☆ゆう☆ネット 2022年10月号(Vol.48) テキストデータ版
2022年10月号 You★ゆう★ネット
今号のみどころ
みなさま、ご存じのとおり、この8月、障害者権利条約の審査がジュネーブで行われました。日本から多くの方々も熱い思いをもって訪れた現場へとDPI日本会議副議長の尾上浩二さんも行かれ、今回は特別にご寄稿をいただきました。
また、今年度は夢宙設立20周年を祝し、みなさまに感謝をお伝えする企画記事の第2弾もご用意しております。そのほか、動向が気になる「優生裁判のいま」、久々に受け入れたダスキン研修生たちのわくわく滞在記、夢宙から何人ものスタッフが参加したアメリカへのADAツアーの報告などなど、今号も真夏の暑さと運動の熱とがあいまって、一段とホットな仕上がりとなっております。
You☆ゆう☆ネット 2022年10月号(Vol.48)
KSKS 第三種郵便物承認 通関7048号 2022年10月31日発行
自立生活夢宙センター
■表紙
題字:KSKS You☆ゆう☆ネット
~自立生活夢宙センターの“いま”と元気をお届けする つながり★通信~
イラスト:夢宙センター代表・平下耕三(社長)が微笑んでいる。
もくじ
夢宙20周年記念スペシャル第2弾「自立生活夢宙センターのいま・昔・そして明日へ」 2
ADAアメリカ研修ツアー 2022 4
やっとゾ―さんに出会えた!【3年ぶりに、ダスキン研修生いらっしゃ~いっ♪】 6
障害者権利条約審査の現場・ジュネーブに行かれた
DPI副議長・尾上浩二さんからの特別ご寄稿 8
しゃとるメンバーと一緒に大教大の授業いってきました♪ 10
優生裁判のいま!全国強制不妊手術裁判と関西報告集会 9.22 12
権利を守る闘い ~オールラウンド交渉~ & 総決起集会&デモ行進 2022 13
おかえり ノア! 14
!!二刀流 ニックファイヤー 夢宙センターに現る!! 15
自立生活夢宙センター
■2~3ページ
タイトル: 夢宙20周年記念企画第2弾
自立生活夢宙センターの いま・昔・そして明日へ
おかげさまです~★
自立生活夢宙センターはなんと、設立20周年!
皆様には感謝の気持ちでい~~っぱいです!
写真:夢宙の平下理事長(社長)がファイティングポーズをとっている。
写真:座談会の出席者、前列左より野崎(ごんごん)、内村(えみちゃん)、後列左より、川岸(ふみちゃん)、菊池(ファービー)、仲島(ぴっきぃ)。
集まれっ!夢宙の昔のこと知ってる女性たち!座談会が始まるよ~~!
笑いあり、しんみりあり、わくわくだらけの夢宙20周年企画。盛り上がらないわけない!
今回は、女性のパワー全開でお届けしま~す!
★本日の座談会メンバー ご紹介★
えみちゃん 内村恵美 当事者スタッフ
ごんごん 野崎正代 当事者スタッフ
ふみちゃん 川岸史枝 コーディネーター経験者
ファービー 菊池優美 コーディネーター経験者
ぴっきぃ 仲島和美 コーディネーター経験者
● 20年近く前の、初めてのムチュウ ●
ふみ:初めて夢宙の事務所に行ったときね、近くのローソンまでごっつい電動車いす乗ったコワモテ当事者のふたりが出迎えてくれてて、うわ~こわ~!と思ったのが最初やったわ。面接だから、事務所がわかるかなと待っててくれて。
えみ:逃がしたらあかんと思ってやね(笑)。
私も初めて夢宙行ったとき、猫バスとかルパン三世の物まねしてくれて、温かく接してくれた。
ごん:初期から、おもてなしの精神 (笑)。私もいっぱい話しかけてもらって、雰囲気がいいし、ここへ来たいなって思った。
ぴっきぃ:私も面接のとき、拍手して出迎えてもらいました。
ふみ:あの頃は、ほんまにヘルパー不足やったね。
えみ:いまとは比べ物にならんぐらい、ヘルパーいてへんかったよね。
ごん:とにかく、誰か来たらうれしくなって、わ~っ!って出迎えたんやろな。
ファービー:履歴書を持って入ってくれただけでOK(笑)。即採用!私のときも、「いつから来れる?」ってすぐ聞かれました。
ぴっきぃ:当時その日の利用者さんのシフトも、穴あいてましたね。最終的に見つからなかったら、コーディネーター自ら行くことになってた。
ふみ:あの頃は介助中に、終わったら次はどこどこへ行ってって連絡が来てたよ。それほど人手不足やったから、私でも雇われたのかな(笑)。
● 家探し 自立をふみだす最初の大問題 ●
★自立生活を始めるためには、住宅の問題も欠かせない。さて、20年近く前の状況は!?
ファービー:いまは、最初と違って、経験が積み重なってきて、住宅だったら、ここを当たればいいねっていう業者さんが出てきました。
えみ:まずは大家さんに改修を認めてもらうのも大変。「原状回復してよ」とか釘刺されるし。
ごん:いまもだけど、住宅のことでも、障害者への差別とか偏見ってもっと強かったしな~。
ファービー:不動産屋さんとたくさん話したし、いろんな人に関わってもらうなかで、何とか入居にこぎつけてきました。
● 介助に入るなり「イヤ~!帰って!」 ●
★当事者と介助者の関係性も、時間をかけて話し合い、作り出してきた熱い時代でもあった。
ふみ:忘れもしないことがあるわ。昔ね、介助で家に入ったとたん、いきなり「ふみちゃん、イヤ~!帰って~!!」って言われたんよ。
えみ:ああ、あの人な(笑)。そうやったね。
ふみ:何が気に入らないのかとか、おたがいに、とことん話し合ったりしてね。よくよく聞けば、その人の怒る理由もちゃんとある。いろいろやりあったけど、全然嫌いにはなれへんかったよ。
● 親離れ子離れという自立の深いテーマ ●
★自立って、生まれ育った環境、とくに親元から巣立つという深いテーマがある。私たちの誰もが直面する、大切な課題について聞いてみた!
えみ:当事者本人もその親もそこそこ年齢を重ねてるから、昔20代で経験も少ない自分が言ってることなんて信頼されるかなって心配してたわ。それから、親子関係自体も考えるところあるね。依存しあう場合もあるし、関係はほんとに根強くて、親へのケアも考えて動くことになる。
ごん:自立は、親が心配すればするほど、うまくいかなくなったりして。子どもは子どもって割り切ってもらえたら、うまくいくことが多いよね。
えみ: 実際親から離れて、親の干渉に勝っていかないと絶対自立なんて無理。覚悟というのがいるよね。自立の最初はしんどいけど、でも、私自身は、自立してよかったなって思ってるわ。
ごん:「あなただから自立生活できるんでしょ?」って言われることもよくあって、もっと重度の人だって自立できるんですよって説明もするね。
えみ:とくに女性は新しいことをやる前から不安になって、なかなか一歩踏み出せない感覚がある。でも「一回、やってみよ!私がおるから絶対大丈夫や」って言い切るようにしてるねん。
写真:会議室内での座談会の風景。出席者全員が映っている。
● 「ラブホ♥の中を、見てみた~い!」 ●
★いまから5~6年前、慢性の女性介助者不足解消のため「女性定着プロジェクト」が発足。女子会、ときにはキャンプや銭湯・・・。少しでも横のつながりができるよう動いていた。
えみ:もう何年も夢宙にいる人と、入って間のない人とが話せる場を作ろうっていうのがきっかけで女子会が始まったね。夢宙で、なんでこんなに長く続けられたのかって話をしたなあ。
ぴっきぃ:そこからでしたね。最初、当事者さんが一度ラブホテルに行ってみたいと言ってて。
みんな:きゃ~!ラブホ!(笑)。
えみ:一人数千円かかるとかで結局企画はやらんかったけど、ラブホに行ったことないって人だと、そりゃ興味があるわな(笑)。じゃ、ラブホで女子会するか!?となって、私「女子会したいから部屋見せてください」って何室も見て回ったわ。
写真:座談会出席者の左から、ふみちゃん、ごんごん、えみちゃんが映っている。
● 夢宙を拠点に、地域のいろんな人たちと もっともっとつながっていきたいな! ●
ぴっきぃ:夢宙のいいところは、社長がいつも言う“居場所”を追求するっていうところです。当事者だけじゃなくてヘルパーの事も考えてくれるので、出産してもまた帰ってきやすいです。
えみ:“居場所”ってほんまに大事よね。
ファービー:しゃとる(生活介護)のメンバーさんは、年齢層も広がってきたので、昔のこともリスペクトしつつ、若い層の意見も取り入れたりして。地域の人たちと、もっとつながって、仲良く楽しめたらいいな~って思います。
★失敗も成功も私たちの宝物。そして、みんながいるから、安心してがんばれる!しなやかな自信にあふれる夢宙の女性座談会でした!
20周年企画は来年2月号へ続く♪
■4~5ページ
タイトル: ADAアメリカ研修ツアー2022
2022.7/19~8/1まで、JIL国際プロジェクト(尾上さんと行くアメリカツアー)の企画でADAアメリカ研修ツアー2022に参加して来ました。また、アドバイザーの大橋ノア氏と現地で合流し、現地通訳の大役を担ってくれました。
下記の3項目を抜粋して書きます。
♦車イスユーザーの航空機利用について
私は海外旅行の経験が多少あり、以前から思っていることですが、日本の航空会社の車いすユーザーに対する対応に苦労しました。私達を「車いす・バッテリーの危険性」というもので扱われている気がしました。安全基準があり慎重にならざる得ないことも理解できます。しかし最近の発達した情報社会のなかで、最初に提出した情報は、旅行会社→航空会社→フロント・現場・保安関連の一連の伝達は、例えば、集約した情報をQRコード等で連携し、情報共有をすることなども可能ではないかと思います。そして、バッテリーの基礎知識・接遇その他などの研修を実施し、研修を受けたスタッフが対応すべきだと思います。差別解消法で民間事業者も合理的配慮の義務化になることだし、航空会社・空港スタッフで努力をしてほしいものです。アメリカの航空会社は連携、確認はスムーズで見習ってほしいと思いました。私達障害者にも時間は平等に流れていて、搭乗2時間前に受付し、1時間40分もチェック確認に時間を要し、何回も同じことを聞かれ、うんざりでした。まして長時間飛行の搭乗前に疲れ果ててしまいました。私達、車イスユーザーも「お客様の一人」だと認識をもって、今後のチェックシステムの改善や情報共有システムを考えていってほしいものです。
♦アメリカのバリアフリー・ソフトフリーについて
写真:車イス2台乗れるUDタクシー。ちゃんが助手席部分に乗っている。
UDタクシーは助手席を取り除き、車イスの人が2人乗れるUDタクシーには感心しました。そして、アメリカのバリアフリーで良かったことは、ほとんどトイレが大型で、電動車イスが入れるトイレがあります。日本では車イストイレがあるかどうか?で行けない店は多数あるけど、けっこうな小店舗でも車イスが入れるトイレがあり感心しました。しいて言うなら、手摺りが片方だけあり、便器も高さが高く、移乗はヘルパーなしではしづらかったことはありましたが、どこの店でも入れて食事等を楽しめることは快適でした。あと、体格差の為か?ベッドの高さは高く、ヘルパーなしでは移乗できませんでした。やはりヘルパーはとても大切な存在です。シカゴの地下鉄は、電車が駅に着くと電車本体がニーリング(車高が下がる)し、フラットになり乗りやすかったです。また、ワシントンDCは電車の段差は簡易電動は少し段差があり、単独で乗るのは困難ですが、サポートがあれば大丈夫です。以前アメリカに行った人から聞いてたんですが、エレベーターがよく故障していてコールしても駅員がなかなか来てくれないらしくて、ドキドキしながらエレベーターボタンを押していたけど、今回は全ての経路で動いてくれて、良かったです。店舗系はADA法があり、ソフトフリー(私が考えた造語)というのは、レストラン等の予約で「車いす何人」はぜんぜん気にしなくて、総人数が何人かが気になるみたいな話を聞いて、日本では車いすの人を厄介者の扱いされることが多いが、このことを聞いて本当に差別のない良い国だなと思いました。
♦アメリカのCIL、NCILについて
・アメリカCIL
日本とは違って、アメリカCILはアクセスリビングを初め、個別に弁護士と共に権利や生活を勝ち取っていることを知りました。ハウジングや地域移行など、まだまだ課題や苦労が山積みであることもわかりました。アメリカはADA法があり、権利という面ではすごいなと思いました。まだ深くは知らないけど、メディケイド(医療制度)や介助制度は日本のほうが進んでいると思いました。日米それぞれ一長一短があることを知りました。障害者権利条約が基礎になり、法律、権利、生活その他全てが整い、実現し、世界各国の障害者が他の者との平等で自分らしく、元気に安心して、楽しく人生を生きていける世界にしていきたいと思いました。
写真:アクセスリビングの屋上で 3人みんなでLead On!こぶしを振り上げるポーズをとっている。
・NCIL(アメリカ自立生活センター協議会)カンファレンス
コロナ禍で参加者が少なく、ワークショップ研修は尾上さんが参加し、盛上さんが通訳筆記してくださり研修しました。対面は、NCILのラリー(ADAパレードができない為、運動的なメッセージをパネルで掲げてみんなで共有する)とソーシャルパーティーに参加し、少人数でダンスは頑張りました。翌日、ダンスパーティーで踊った人達と「ハロー」と笑顔で挨拶を交わせたことは研修以外でも繋がられることがわかり、良かったです。そのパーティーでNCILの副代表と少しだけ話をし、翌日の昼、仲間を紹介する時間をとる約束しましたが、なにかの事情で約束の時間に来れなかったですが、その翌日に盛上さんが副代表と約束をとり、地村さんと私と盛上さんが対面で役員会議中に少しだけ時間をもらい、JIL代表平下と副代表井谷さんとZOOMでつながり、コミュニケーションの場がとれたことで、NCIL新役員と少し繋がれたことは今後に向けて良かったと思いました。
写真:NCILのラリーのようす。ステージ上に複数の人がいて、キューバの国旗や文字が書かれた紙を掲げ、発表している。
写真:ギターを持つビリー氏と計4人みんなで記念ショット!
背後には、左からぱあとなぁ、星空、夢宙センター 3センターの 「Lead On!」フラッグを掲げている。
・まとめ
今回、一緒に行った仲間が団結し、仲間を思いやり、素晴らしく、「仲間の大切さを」を実感しました。一生の中で、心に残る海外研修ツアーでした。JIL代表平下がダートヨシコさんに数年前の私の大病の話をし、「ダートヨシコさんがぜひ会いたい」と言ってくださり、平下も私とアメリカに行きたいと言ってくれ、ZOOM画面上ですが、ダートヨシコさんに会えてお話できたことは一番の嬉しかったことで宝物です。有意義で楽しい研修ツアーで、「一生の思い出に残る」特別な研修旅行でした。一緒に参加した仲間のみなさん、アメリカで出会った仲間のみなさん、色々お世話になり、ほんまに感謝の言葉で言い尽くせません。ADAアメリカツアー2022に参加させていただき、ありがとうございました。
Lead On!
担当:平下泰幸(ちゃん)
■6~7ページ
タイトル: やっとゾーさんに出会えた!【3年ぶりに、ダスキン研修生いらっしゃ~い♪】
イラスト:茶色い猫の顔。縞模様が入っている。
2022年8月12日から3週間、自立生活夢宙センターにインドネシアからの研修生ゾーさんがやってきました!コロナ禍で来日できない日々は母国でのオンライン研修をつづけてきたそうで、やっと私たちが会えたときの喜びや感激はひとしおでした!!初日から日本語が上手で、大阪弁をたくさん話したいと意欲的。20代の若さあふれる自然体のゾーさんを出してくれたので、夢宙メンバーと打ち解けるのがすごく速くてビックリの連続でした。ひきつづきウイルスの感染予防対策をつづけなければならない期間にはなりましたが、夢宙の仲間とだからできること、大阪のフレンドリーな文化を感じてもらいたくて、外出や食事のプログラムも一緒に考え、少人数でたのしく街へもでかけました!!
写真:「ゾーさん、はじめまして。集合写真♡」 夢宙事務所内、背後に掲げられたウェルカムボードにはゾーさんの似顔絵がかかっている。みんな、両手とも親指と人差し指を重ねてハートの形を作っている。
写真:「ゾーさんが私たちにミーゴレンを作ってくれました。おおきに♡」 夢宙のキッチンで、ゾーさんを囲む4人の女性たちがお箸を掲げてポーズをとっている。
写真:「お家でたこやきパーティー♪お店で食べるよりダントツ美味しかったと喜ぶゾーさん!」
事務所の研修では、日本の障害者福祉の制度やサービス・自立生活運動の歴史などを伝え、私たち当事者メンバーからは自分史や夢宙での役割などをゾーさんに話しました。ゾーさんから質問もどんどんあり、お互いの国や文化や時代背景の違いを理解しあいながら、今後のインドネシアでどのような障害者運動を繰り広げ、仲間を増やしていけるかについてたくさん話し、刺激を分け合うことができました。
そして外出したり、美味しいものを一緒に食べたり、たくさん大阪の街へ出て笑いあう時間も大事にしました。コロナ禍で集まることや大きな声で笑いあうことに制限がかかるようになってしまいましたが、それでも私たちは自分たちらしさや楽しい自立生活をあきらめていない・つづけていくということをゾーさんに感じてほしかったのです!しんどい状況におかれている重度障害者の仲間のことを思いながら、私たちは本当の意味での仲間としてつながり、支え合い、やりたいことを応援し合ってこれからも楽しくおもしろく活動をつづけていきたいという志をゾーさんに何度も伝えていきました。また、動物の中でもネコが大好きなゾーさんは、街中でネコを見るたびに立ち止まり、話しかけていました。
決して自分は独りじゃないし、喜怒哀楽を共有できる仲間がいる心強さを新たなパワーに変えて、さらに素敵な当事者リーダーになっていってもらえたらと思います!
写真:自分史・研修発表を終えて、ホッとした笑顔で。みんなでスマイルポーズでの記念撮影。Zoomのみんなもモニター越しに映っている。
終盤でゾーさんの自分史・研修発表をしてもらいました。毎朝の朝礼の進行を務めたり、研修発表ではリモートも含めた多くの人に向けて話してくれたゾーさん。最初は緊張してごはんも喉を通らなかったり、前日は準備や予行練習を何度もして、あまり眠れていないと話してくれたほどでした。でも本番に強いゾーさん!経験を重ね、自信を増やして、楽しいことも勇気をもって行動することも私たちと同じようにLead on!の精神で突き進んでほしいと願っています。
好奇心旺盛で社交的なゾーさんは、夢宙センターで人気者でした。3週間では時間が足りずに、まだまだ話し足りなかったメンバーが多くいます。ごちゃまぜのワイワイ騒がしい文化の大阪の街と人が大好きとゾーさんが言ってくれました。次の10月も、お互いがパワーアップして再会しましょう。もしもさびしくなったら、いつでも連絡しあおうねと伝えて、ゾーさんは元気に京都へ向かいました。めっちゃ笑顔で、めっちゃ上手な日本語を使いながら、街ゆく人や駅員と充実したコミュニケーションを図り、簡易電動車椅子でびゅんびゅん進んでいきました。ゾーさん、ぼちぼち元気でね。気をつけて、行ってらっしゃい!!
大きな文字で:ゾーさん、またね!さみしくなったら、いつでも連絡しあおうね☆彡(流れ星の絵文字)
担当:内田(トミー)
■8~9ページ
タイトル: 障害者権利条約審査の現場・ジュネーブへ行かれた
DPI日本会議・副議長・尾上浩二さんからの特別ご寄稿!
「相模原障害者殺傷事件を経て、このような施設で暮らす人が多いことについて考え直したことはあるか。今後どのような資源配分を行うのか、19条に従って脱施設化、地域への移行を推進していくか?」
写真:5年間の準備の末、迎えた歴史的瞬間(会議場内で、左から尾上さん、崔さん、曽田さんの順で着席している)
これは、知的障害当事者のロバート・マーティン委員が日本政府代表団に対して行なった質問です。彼自身子ども時代につらい施設入所の経験があり、ピープルファースト運動を通じて2006年にニュージーランドの施設閉鎖を実現した人です。私たち日本の障害者の声が国連の議場に届いた瞬間でした。
今年8月22~23日に、障害者権利条約に関する国連による日本の審査が行なわれました。審査に当たる委員に日本の障害者の実情を伝えるために、日本から100名近くの障害者や家族、弁護士が参加しました。私も夢宙の皆さんに見送られながら、国連事務所のあるジュネーブに向けて旅立ちました。コロナの心配もありましたが、社長からもらったアマビエのカードのおかげで予定通り無事帰国することができました。お礼をかねて報告します。
■障害者権利条約の審査とは?
地域で共に学び、暮らし、働けるインクルーシブな社会づくりを求めている障害者権利条約は2006年に国連で採択されました。そして、日本は、障害者差別解消法の制定などを経て2014年に障害者権利条約を批准しました。「この条約を守ります」と国際的な約束をしたことになるので、条約に書かれている内容を守り実施していく責任があります。しかし、未だに多くの障害者が入所施設で暮らさざるを得ない状況にあります。精神病院も世界一のベッド数で多くの人が長期入院を強いられています。特別支援学校、特別支援学級で学ぶ子どもも増加の一途を辿っています。条約が求めている内容とはほど遠い状況です。こうした現状を何とか変えていきたいと、DPIや JIL などの障害者団体は日々取り組んでいますが、大きな壁にさえぎられているのが現実です。
障害者権利条約を各国に守ってもらうようにするために、国連の障害者権利委員会が審査をする仕組みが設けられています。政府からの報告と、障害者団体などからの報告を見比べながら、委員が審査する仕組みです。そして、その結果を元に、成績表にあたる総括所見が出されて、政府はそれを受けて改善していくことが求められます。
写真:「レマン湖近くで つかの間の休息」
車いすユーザーや白杖をもつ方々等、計8名が湖のほとりで並んでいる記念写真。左はしが尾上さん。
■脱施設、インクルーシブ教育などインパクトある総括所見
日本政府への総括所見は、9月9日に出されました。ジュネーブ現地でよい手応えを感じてはいましたが、その予想を上回るとてもインパクトのある内容でした。「障害児の分離教育中止要請 精神科強制入院、廃止も 国連が日本に初めて勧告」との見出しをつけて、新聞も大きく取り上げました。
全文で75のパラグラフ、18ページと、他の国に比べても詳しい内容になっています。それだけ日本の課題は山積みであることを示しています。権利条約の第1条~33条の全ての条文に渡って、「懸念すべき事項」と「勧告」が盛り込まれています。
特に、委員会が緊急性の高いテーマとしているのは、脱施設(精神病院も含む)とインクルーシブ教育です。施設閉鎖も視野に入れて予算・人材・サービスを地域に重点的に振り分け、施設・病院からの地域移行が進む仕組みの創設を求めています。分離教育を中止しインクルーシブ教育の権利を実現していくような国の計画をつくること、地域の学校を希望した場合に入学拒否できないようにすること、合理的配慮が得られるようにすること、そして先生達がインクルーシブ教育について研修することも求めています。
他にも、優生保護法の全ての被害者への謝罪・補償や障害女性・子どもの複合的差別撤廃に対する取り組み、国内人権機関の創設や障害者政策委員会の強化といったことを勧告しています。
写真:「相模原事件をふまえて脱施設を進めるべきではないか」 と、ロバート・マーティン委員。会議場で着席するマーティン議員の左斜め後ろから撮影された写真。
■総括所見を活かして国内法制度の改革を
どの項目を取っても的確な指摘と力強い勧告が述べられていて、障害者運動にとっては大きな追い風になる総括所見です。日本の実情を訴える障害者の声をしっかりと受け止めた上で、委員が審査に臨んでくれた結果と言えます。DPIも構成団体であるJDF(日本障害フォーラム)では、5年間の準備の末、パラレルレポートを提出しました。現地ではパラレルレポートに対して委員から質問があり、それに対する答えを届けるため夜遅くまで作業をしました。また、会場の入口では沢山の障害者がポスターやチラシを手に委員に訴えかけました。色々な人がやれることを頑張った、その苦労が実ったのです。
日本審査の報告者の一人であるキムミヨンさんが閉会のあいさつで、涙ながらに訴えた言葉を、最後に紹介します。
「人生を通じて権利のために一心に取り組んできた障害者と障害者市民社会団体そして家族と連絡を取り合い、連携を続けていくことを、この閉会の辞の最後に締約国である日本にお願いいたします」
この数年、条約審査に力をかけてきた者の一人としてはホッとした気持ちと、この総括所見の内容を実現するために待ちかまえている数々のハードルを予想すると身の引き締まる思いがします。総括所見を追い風に、地域での自立生活、インクルーシブ教育を進めていきましょう!(原稿執筆:尾上浩二さん)
■10~11ページ
タイトル: しゃとるメンバーと一緒に大教大の授業いってきました♪
2022年7月1日、今年も大阪教育大学に4コマの授業をしに11人のメンバーで行かせていただきました!メンバーは、トミー・すえっち・おけいはん・チョッキ・まいちゃん・クリス・チュー太郎・なっちゃん・おいち、そして、今年はしゃとるメンバーの、岡ちゃんとファルコンが初参戦!11人と人数が多かったので車2台に分かれて行きました!
今年は、天気も良くとても暑かったですが、授業も夢宙・しゃとるPowerでとても熱い授業になりました!もちろん、昨年同様に引き続きコロナ禍という事で、感染対策に気をつけながら授業に臨みました。
〇トップバッターは、岡ちゃん&トミー!
当日、めっちゃ暑かったなぁ~!久しぶりの授業でちょっと緊張したけど、みんな私の話をすごく聴いてくれたわ。以前介助に入ってくれてたヘルパーさんから、「イノシシやシカが出る」って聞いてたけど、そういや出んかったな(笑)
岡ちゃん
写真:岡ちゃんとトミーが登壇中。
〇お昼休憩を挟んで、次はファルコン&チョッキ!
ファルコンは、当日のことあまり覚えていませんでしたが、ファルコンの自分史や夢宙と出会って自立を始めた時の話、今の生活について話をしました。高次脳機能障害で、自分の事をうまくしゃべれないので、チョッキが質問と補足をし、ヘルパーのクリスが日々の様子について話をしました!
しゃとるの活動でやってるダンスの動画では、オリジナルダンスで何の曲を踊っているでしょう!ってクイズもやりました!この日も、マイペースファルコン全開で話が少し早く終わり、生徒達でディスカッションしてもらってる最中、トイレに・・・。
帰って来た時には、笑いが起こりました。ファルコンの面白さを出せた授業になりました。
ファルコン&チョッキ
写真:ファルコン、チョッキの登壇中。背後にスクリーンがあり、ファルコンの顔が映っている。
〇続いては、すえっち
私は大教大での講義は今年で4回目です。毎回、心理を勉強している学生さんと数理・情報を勉強している学生さんに私の話を聴いていただいています。私は精神障害の当事者で自分が病気を発病したときの心理の状態を中心にお話させていただきました。心理専攻の方は面白がってくれているかと思いますが数理・情報の学生の方に興味をもって聴いていただけるように引き付けるのが今後の私の課題です。
すえっち
写真:すえっちが登壇中。背後にスクリーンと黒板がある。画面手前に学生が座っている。
〇ラストは、おけいはん
今回の授業で自立生活のこと、辛いことばかりではない視覚障害者のことが少しでも伝わっていたらうれしいです。
私はコロナ禍で自分の生活を見つめなおすことになりました。感染対策は必要ですが、いろいろなものに触れることを必要とする人がいること、見える見えないに関係なく触れることや音で理解できることがあり、触れることや音を聞くことでしか理解できないことがあることをこれからも一緒に考えていけたらと思います。私のまとまらない話を最後まで聞いて、参加・協力していただきありがとうございました。 おけいはん
写真:おけいはんの登壇中。靴下を使ったワークショップの説明をしている。
皆で一致団結!パンフレットやヘルパー募集のチラシを作成、折り込みをしました。チラシデザインは流行りのマンガ&アニメ、SPY×FAMILYぽい感じで、MUCHU×FAMILY!!←まいちゃんが頑張って作ってくれました。
チラシ:MUCHU×FAMILYヘルパー募集中と書かれていて、トミー、ファルコン、すえっち、チョッキ、岡ちゃん、おけいはんが掲載されているチラシ。
写真:大教大へ行くメンバーでの打ち合わせの様子。
写真:大教大へ行くメンバーたちで、持っていく資料を作っているとき。
写真:大教大の新崎先生を囲んで、夢宙スタッフたちとの記念写真。
今年も引き続き、コロナ禍での授業ではありましたが、対面で無事授業をやることができ、夢宙センターの活動や障害者の自立生活について生徒達に直接生の声を聴いてもらえて良かったです。少しの時間ではあったけど、ヘルパーとして登録してくれてた在校生のティくんも授業に駆けつけてくれました。
いつもこの素晴らしい機会をつくってくれた、山中先生・新崎先生には感謝でいっぱいです。今後もこの繋がりを大切に、学生たちに障害者が地域で当たり前に生活していることを伝えていければと思いました!
山中先生・新崎先生、大阪教育大学の皆さん本当にありがとうございました!
担当:馬場(チョッキ)
■12ページ
タイトル:優生裁判のいま!
全国強制不妊手術裁判と関西報告集会9.22
写真:大阪地裁前で、「不当判決」「無念の思い届かず」と書かれたハタと掲げる弁護士たち。
大阪・東京高裁で勝訴!訴えが認められたにもかかわらず、
9月の大阪地裁判決では、またもや除斥期間の壁。
引き続き、地域で声をあげていかなくては!
写真:「旧優生保護法による強制不妊手術 国は謝罪と補償を!」と書かれた横断幕を先頭に、入廷行動の列が続く。「104名もの入廷行動」
● 今年の2月、3月に大阪・東京の高等裁判所で勝訴判決!となりましたが、この度、9/22(木)その後初の地方裁判所での判決、関西の加山夫妻の裁判では、訴えを退け、敗訴となりました。国は高等裁判判決を上告し、さらに地裁では敗訴という結果で悔しい思いが続きます。6か月以内に提訴せず、除斥期間が適用されて、権利が消滅したという内容でした。
写真:「続々と延びる入廷行動の列!」次々に集まる人々が、すでに長くなっている入廷行動の列に加わる様子。
写真:「満員となった関西集会会場」 会場後方から多くの参加者が集っている様子を撮影。
● 旧優生保護法のもと、強制不妊手術(優生手術)の被害にあった方々が、現在、全国で26名(2022年9月末時点)の原告の方々が裁判をおこし、闘っています。そして、共に闘い、応援していた38団体・グループが集まり、2022年5月に「優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会」(優生連)を結成しました。この優生連に夢宙センターも「おおさか旧優生保護法を問うネットワーク」(略称:おおさか問うネット)のメンバーとして、応援し続けています!
● この度の裁判では、関西でできるだけ集結しようと、入廷行動では、104名、報告集会では現地参加者113名、オンライン105名と、計200名を超える応援者の参加がありました!ひとりでも多くの人が関心をもって、全国の原告の方々と繋がり、広げていく一歩になると思います! 10/25(火)に東京日比谷公園大音楽堂でも全国集会がありますが、私たちも参加してきます!
● 優生保護法では、国がだましてでも避妊手術をしていいという通達により、本人の自己決定は奪われました。命に優劣をつけた優生思想は今もなお、差別・偏見という形でのこされているように思われます。
写真:関西集会の司会席。一人が決議文を読み上げている。
例えば今日もなお、この時代でも、障害者の乗車拒否があったり、参加できないこともたくさんあります。何かが「できる人」だけが参加できる条件だったりして。視点がちがうと、とらえ方がこうもちがうのかな、と思うことがまだまだあります。一緒の思いをもってくれてる人がいて初めて言えるようになることも!この裁判でも原告さんは、やっと声を出せるようになったのに、判決で「時間ぎれですよ!」となかったことにするのは、おかしいし、つらい。
この裁判について、まず原告の方々の声や訴えを聴いてほしい!と思いました。
担当:野崎(ごん)
■13ページ 1つめの記事
タイトル: 権利を守る闘い ~オールラウンド交渉~
連日35度を超える暑い8月、オールラウンド交渉の季節がやってきました。今年も大阪府に対して夢宙当事者メンバーから強い思いを届けました。
ノボルさんからは生活保護について、気候変動で光熱費が高くなり冷房の必要性も高くなっているのに夏季加算が認められていない。冬季加算と同じように夏には夏季加算をつけてほしい。と訴えました。
夢宙センターはインクルーシブ教育にも取り組んでいて、障害のある高校生に対して学校内の介助派遣を行っています。チャンさんからは普通高校ではなく養護学校に行った自分の経験から、最初の分離が一生の分離になることを強調したうえで、現在の人材バンクの体制では介助者が個人単位でしか登録できず使いにくいので、団体で登録できるようにしてほしいと伝えました。
写真:チャンさんが交渉テーブルの前列に着き、マイクで大阪府の人に向かって発言する様子。
強制不妊手術の問題では、一時金申請の期限が近づいているが、申請した被害者の数が少ないので、手掛かりのある施設や医療機関からでも府として調査してほしいと伝えました。府の担当者は様々な方法で周知をしているというだけだったので、まずアンケート調査をするように求めました。
写真:強制不妊手術の問題で発言するおけいはん。
コロナの影響で障害者の命や生活はより厳しい状況になっています。それでもあきらめずに少しずつでも仲間の生活がよくなるように、みんなのエネルギーを次の運動につなげていきたいです。
担当:岸本(おけいはん)
■13ページ 2つめの記事
タイトル:総決起集会&デモ行進2022
毎年7月といったら、総決起集会&デモ行進!8月の対大阪府オールラウンド交渉に向け、交渉の内容確認、デモ行進をして街の人たちや府庁に向けてアピールをしました。
・集会
長時間介助やコロナ対応・・・グループホーム・教育・交通まちづくりなど、たくさんの課題があります・・・。交渉内容や戦術を皆で確認しました。
写真:オールラウンド交渉の会場は、車いすユーザー等多くの参加者でいっぱい。前方にスクリーンがある。
・デモ行進
3年ぶりのデモ行進は、マイクを持ってる人以外シュプレヒコールのアピールができないけど、配布されたうちわで一緒にアピールしました。デモ行進初参戦のリッキー、ラッキー、ニックそれぞれ、マイクを持ち街頭に向けアピールをしました。蒸し暑い中でしんどかったですが、久々のデモ行進!夢宙&しゃとるメンバー、一致団結で盛り上げて来ました!
写真:会場前で、夢宙の女性たち5人の集合写真。参加者全員、青い夢宙Tシャツで参加している。
写真:デモ行進の最中。車いすユーザーと介助者。
写真:デモ行進の様子。車いすユーザーがデモのコールを行っている。
写真:デモ行進の様子。車いすユーザーがデモのコールを行っている。介助者が当事者の前にコールの紙を差し出している。
担当:馬場(チョッキ)
■14ページ
タイトル: おかえり!ノア
イラスト:ノア、エイドリアンの似顔絵。おかえり&Happy Wedding Noah Adrienと書かれている。
2022年8月にアメリカへ修行中のノアさんが一時帰国!
コロナの現状もあり、色々と手続きや検査など厳しい中での帰国でした。
パートナーであるエイドリアンさんもノリが良く、
ジェスチャーや拙い英語でも笑顔で応えてくださる優しい方でした。
日本にいる間は、温泉やカラオケなどたくさん楽しまれたそうです!
エイドリアンさんは日本食もお好きだそうで、
でも日本の暑さにやられ、後半は外出しなかったとか(笑)
ノアさんが、夢宙に出勤された時には、研修生のゾーさんとお話をされたり、久しぶりの夢宙の仲間たちとアメリカにいる間の生活や、近況などを伝えあい、楽しんでいました☆
写真:ゾーさんとノアさん、歓談中。
中見出し:アメリカ報告会
8月25日には、アメリカでノアさんが体験し感じた事や、出会いを報告してくれました。
日本とは違う、アメリカでの生活や人との関わりがノアさんにとって、とてもいい経験に繋がったそうで・・・、思い出し、涙ぐむ瞬間もあり、夢宙の仲間として応援の気持ちがより強くなりました。
予定よりも報告会が早く終わり、苦笑い気味でしたがその分質疑応答の時間を多く持て、Zoomで参加されている方や、会場からたくさんの質問があり、とても有意義な時間でした!
写真:報告会の様子。ノアさんが、登壇して話している。背後にはリードオン、夢宙パワーと書かれた横断幕と映像が映る大きなスクリーン。
写真:ノアさんの報告会の様子を後ろから写した写真。車いすユーザーを含め、ノアさんのお話に聞き入る参加者たちの様子。
中見出し:ノア・エイドリアン結婚式
報告会の後は、
結婚したノアさんとエイドリアンさんを夢宙式でお祝いしました!
ふざけて楽しく! 祝福は忘れずに!二人にも喜んでもらえ、
素敵な時間を過ごすことが出来て本当に嬉しかったです!
写真:タキシード姿のノアとエイドリアン
写真:社長扮する牧師の前、大勢の祝福のなか、誓いのキスをする二人。
写真:「おかえり&Happy Wedding」と書かれたウェルカムボードとノア、エイドリアンを囲んで、大勢で集合写真。
担当:玉城(まれ)
■15ページ
タイトル:!!二刀流 ニックファイヤー 夢宙センターに現る!!
約半年前、ニックファイヤーこと松井健次(34歳)は、大阪の平野区にある大阪市更生療育センターを旅立ち、大阪の住之江区にある自立生活夢宙センターに現れた。
ある日、住之江区で地域活動を行っているトマトの戦士トマティーンにスカウトされ、松井健次はトマティーンと共に地域を活性化するためにニックファイヤーとしてヒーローショーのイベントに出演しながら自立生活夢宙センターの中にある生活介護すぺーすしゃとるで自立生活を始めています。
写真:左・ニックファイヤー、右・トマティーン。二人ともコスチュームと赤いヘルメットをかぶり、ポーズをとっている。
写真:トマティーンが腕をニックファイヤーのほうへ伸ばしている。ショーの様子。
写真:右から、トマティーン、ニックファイヤー、黒いコスチュームの人の3人がポーズをとっている写真。
写真:夢宙のみんなと本日のヒーローたちとの記念写真。
ニックこと松井健次は、自立生活を大いに満喫しています。最近では巨人VSヤクルトの試合を京セラドームに観戦しに行き、休日を楽しんでいます。彼は巨人ファンでその中でも好きな選手は、ショートの坂本選手です。来年の目標は巨人の本拠地である東京ドームに行って巨人戦を観に行くことです。これは冗談かもしれませんが、月に行って、月がどんな大きさをしているかを確認したいそうです。
最後にこれからも自立生活とニックファイヤーとしての地域交流の二刀流で人生を大いに満喫してほしいです。
担当:坂口(のぼりん)
■裏表紙
☆編集後記☆
個人的に。物心つく頃から日曜日は笑点、ちびまる子ちゃん、サザエさんの流れが今も続いていて。声優が突然変わったり、笑点はこの度、楽太郎(六代目三遊亭圓楽)さんが亡くなられ、長い放送の中で顔ぶれも変わっています。見慣れた光景が変わってしまうのは寂しく思いますが、その先に違う光景が見えることで、変わっていく事も肯定できるんだなっと思っています。
You☆ゆう☆ネット編集部
夢宙センターへの行き方
夢宙センター周辺地図がある。(地下鉄住之江公園駅周辺の地図)
(電車でお越しの方)
住之江公園駅の改札内、ニュートラム側エレベーターで改札階へ上がる。ニュートラム改札を出て③番出口から徒歩30秒 改札から約50m
※夢宙センターホームページにて、住之江公園下車からのバリアフリールートを写真と動画で紹介しています!
(徒歩、お車でお越しの方)
新なにわ筋、住之江通り(長居公園通り)を住之江公園交差点で南港方面へ。すぐの一筋目を左折した右側がオスカードリーム(地下駐車場あり)。建物内にエレベーターがあるので2階に上がり、左に30m行った左手。
編集人:特定非営利活動法人 自立生活夢宙センター
〒559-0024 大阪市住之江区新北島1-2-1 オスカードリーム2階
TEL:06-6683-1053 FAX:06‐4702‐4738
E-mail:mutyu@blue.ocn.ne.jp
★情報保障★夢宙センターのホームページから本文のテキストデータをご利用になれます。
編集担当:馬場 直樹
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発行人:関西障害者定期刊行物協会
〒543-0015 大阪市天王寺区真田山町2-2 東興ビル4階
定価:100円
二〇〇〇年一二月一二日 第三種郵便物承認 毎月(一・二・三・四・五・六・七・八の日)発行
You☆ゆう☆ネット 2022年10月号(Vol.48) テキストデータ版
KSKS 第三種郵便物承認 通関7048号 2022年10月31日発行
自立生活夢宙センター