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夢宙センターパンフレット テキスト版 第2部

大見出しには◎、小見出しには●をつけています。

このテキスト版 第2部は、第2部の扉、自立生活運動、国際的な支援とネットワーク、インクルーシブ教育、ノアのアメリカ留学&活動最前線、生活介護すぺ~すしゃとる、夢宙の魅力から構成されています。

リンク

第2部の扉

自立生活運動

国際的な支援とネットワーク

インクルーシブ教育

ノアのアメリカ留学&活動最前線

生活介護すぺ~すしゃとる

夢宙の魅力

17ページ 第2部 CILの挑戦 さらなる人権擁護活動へ

まだ厳しい環境にいる人びとが、笑顔を取り戻せるように…。これが自立生活センターの使命。

 

ALL for ONE ONE for ALL

私たちの願いの青いTシャツには、ALL for ONE ONE for ALLという言葉が入っています。 自立生活を自分自身が行えてそれで終わりなのではなく、さらに厳しい環境にある人びとへのまなざしを、いつも心に留めているのです。

第2部では、CILが取り組んでいるさまざまな活動を、ご紹介します。

18ページ 自立生活運動 ~地域で生きる・自立生活の価値を伝える~

◎自立生活運動とは、地域での暮らしのなかで、私たちが私たちらしく、自由に生きる権利を守る活動です。

 

私たちは、どれだけ障害が重くても、自分らしく地域で堂々と暮らす活動をしています。

自立生活を行いたい本人への具体的な支援のみならず、地域を耕し、ともに生きる社会を築いていく活動もまた重要です。

そのために、自立生活の価値を伝える3つのアクションを行っています。

 

1.自立支援と地域交流 自立生活を行いたいと思いをもつ当事者に対して、自立生活ができるように支援を行います。 同時に自立生活は、地域で行うという意味からも、地域の方々への理解を促す地域交流がかかせません。定期的に縁日や交流会を開催したり、地域の祭りへの出店等を行っています。

2.映画による周知活動 自立生活運動を広く皆さまへお伝えしたい思いから、自立生活運動の現在を描いたドキュメンタリー映画「インディペンデントリビング」に出演するなど製作に全面的に協力し、上映活動への応援を行っています。

3.当事者の声を届ける 自立生活を行うためには、具体的にどのくらいの時間、介助を必要とするのか、どのような差別が現実に起こっているのかなどを行政に伝え、解決するための活動も必要となります。 私たちは毎年行政の方々とも交渉を行い、私たち当事者の声を届ける機会を設けています。

※上記の1.2.3.が三角形にレイアウトされている。  その真ん中に、「一度きりの人生を、自分で決めて、自分で切り拓く。 

「3つのアクション INDEPENDENT LIVING」と書かれている。 

写真1:女性当事者二人がお互いの方を向いて笑っている。

写真2:映画上映会での参加者集合写真

写真3:会場前方に行政の担当者が座っており、障害者団体からの参加者が向かい合う形で話を聞いたり、質問したりしている。

 

19ページ 国際的な支援とネットワーク

私たちの運動が、駅構内のエレベーター設置に結びついたとき、子育て世代やシルバーカーを使う方等  あらゆる人びとに役立ったように、人権を守る、真の助け合い運動は、日本社会のみならず、地球規模で広がっていくのです。

 ◎世界規模のネットワーク  

夢宙センターでは、設立当初から、国際的な支援を意識し、実際に各国に足を運んでいます。このようにして、私たちは深刻な貧困の状態など、厳しい環境に置かれている仲間たちと出会ってきました。ネパール、カンボジア、モンゴル、パキスタン、台湾、韓国の同志ともつながり、いつも刺激を受けています。(「アジア志ネットワーク」)国を超えて、仲間のために人生をかけ、自立生活運動を広げています。さらに2017年7月アメリカも協力し、世界規模でのネットワークWIN(ワールド・インディペンデントリビング・ネットワーク)が始動しました。

 

◎アジアの同じ仲間として…  

私たちは一方的に研修・支援する立場であるわけではなく、アジアの障害者リーダーたちの奮闘する姿からパワーや元気をもらっています。同じアジアの障害者団体として、また社会を変えていく同志として、世界中にさらなる自立生活運動の輪が広がっていくよう、対等な関係で支援に取り組んでいます。

 

◎世界各国からの視察  

最近は、ますます各国からの視察受け入れや研修の機会も増えてきました。  タイ政府から、福祉関連の大臣や専門家の方々も視察に来られました。  また、アメリカの大学の教授と学生さん方をお迎えしました。  このように、日本の先進的な自立生活モデルを学びに、世界各国からの依頼があります。

国際交流の極意は、ファミリーになること!

 

写真1:女性当事者が、海外からの研修生を前に話をしている。

写真2:海外の研修生を中心とした集合写真。手を合わせて合掌している。

写真3:女性当事者宅を訪問する台湾からの女性研修生たち。

写真4:外国の方を交えた交流会 写真5:外国の方々との集合写真

 

◎ボランティア大募集!

求む!通訳ボランティア 世界各国からのゲストが来られるたび、おもてなしするパーティーを開催しています。 日常会話レベル以上の語学力をもつ方々!どうぞご参加ください!

20ページ Inclusive Education(インクルーシブ エデュケーション)―インクルーシブ教育―

分けない教育が、未来の共生社会をつくると信じて

 

インクルーシブ教育って、簡単に言えば、どこにいるどんな子どもだって、当然いっしょに育つ権利があるし、いっしょのほうが断然楽しいよ!!なんです。

障害があるから、勉強についていけないから、みんなと同じことができないから、一般校では環境が整っていないから、もし何かあったら大変だから…とか、いろんな理由で分けられて育ってきてしまった結果、世の中も障害者ってだけで別のものだという偏見でいっぱいです。 ・・・分けられる側はたまったものじゃありません。

 

多数派に分けられたほうも、多様性のない社会で生きづらさを感じることにつながります。

小さいときに分けることが当たり前になると、それ以降ずっと分けることになるというのを「最初の分離が、一生の分離のはじまり」ととらえ、私たちは問題視しています。

だからこそ、私たちは保育園や小学校へ出会いにいきます。 誰もがそこにいて当然という感覚を、小さなときからもってもらいたくて私たちは、設立当初よりこうした活動を続けています。

 

インクルーシブ教育への活動をさらにパワーアップするために近年インクルーシブ教育チーム「インクルくるくる」を立ち上げ未来のすてきな社会づくりを射程に会議を開き、勉強会の企画をしたり、小学校の先生方の研修に関わらせていただいたり各学校との関係づくりを考え合ったりしています。

ともに学び、ともに遊び、ともに育つことが当然の世の中を作っていくため、子どもたちとどう関わるか・・・そんなことを考えては、心躍らせる日々です!

 

写真1:小学校の体育館で、当事者が小学生にドッジボールの説明をしている。

コメント:車いすでもドッジボールできるよ!どうしたらできるか皆で考えよう!

写真2:学校で学生たちを前に話す当事者。

コメント:大学や専門学校でも講演しています

写真3:見守り活動での集合写真。みんな右手のこぶしを頭上に挙げている。

コメント:小学校の見守り活動に参加

写真4:小学校の体育館で、話をしている当事者。

コメント:小学校で話をするトミー

写真5:先生に研修をしている当時者。

コメント:チャンさんが先生に研修中!

21ページ アメリカ留学&活動最前線!

 イラスト:アメリカ国旗が切手になっており、シカゴからの消印が押されている。

Q.ノアが、夢宙を飛び出して、アメリカで何を学んでいるのか?

 A.「障害者が、地域の中で、みんなに認知されて、誰もが差別なく生きていける社会」にしていくための勉強と活動をしています。

 

私、グレース改めノア大橋が、皆様のご協力のもとクラウドファンディングを行い おかげ様で、今アメリカでの留学生活を送ることができています。

 

現在は、アメリカ・シカゴでイリノイ州立大学シカゴ校の大学4年生として障害学(とくに最先端の障害学モデルであるエンパワメントモデル=障害者がエンパワーメントされることで社会がエンパワーメントされる)を学んでいます。

 

また、アクセルリビングセンターというアメリカの自立生活センターでもテスター(隠れ探偵のような役割)として活動中です。 たとえば、ある流行のデリバリーサービスや不動産会社に対して、健常者のテスターと障害者の私からそれぞれ頼んでみて、値段やサービス、態度等に違いがあれば、差別事例として訴えます。 このテスターという役割を通して、障害者に関わる細かい法律をみっちりと学んでいる最中です。

 

性的マイノリティー、貧困層、シングルペアレント、外国籍の人…。 世の中にはいろんな理由で「社会から生きづらくさせられている人たちや団体」が、実はたくさんあります。 そんな団体とつながりを作って、共に社会を変えていく。 社会を変えるにはたくさんのサポーターが必要だし、同時に自分たちが誰かのサポーターになれるって素敵だと私は思うのです。

 

写真1:カフェの前の通りで、友人と笑顔のノア

写真2:男性とツーショットのノア

写真3:アメリカ国会議事堂前でスピーチするノア

写真4:UICと書かれたロゴをバックにスピーチするノア

22-23ページ 生活介護すぺ~すしゃとるです!

イラスト:クラッカーが弾け飛び出る様子

 

障害者の自立生活発信拠点として、すぺ~すしゃとるを発信させました。

地域のみんなと交流することで、いきいきと暮らし、自分らしく生きていける社会を目指しています。

 

◎自分たちでやりたい活動を決めて、自分たちで困難を乗り越えていくからこそ、自己実現につながる、ほんものの経験を積んでいける。

 

夢宙センター内には、重度障害者の居場所として生活介護「すぺ~すしゃとる」があります。 そこでは、一般的な生活介護のように決まった軽作業などは行わず、自分たちが本当にやりたい活動を、自分たちらしくやれるように考えて、取り組んでいます。

 

自分たちの活動を、自分の意思で決めるから・・・

 行きたいところへ行くのに、どうやっていくか、待ち合わせはどうするか、 もし段差や階段などがあったらどうするか!?

 すぺ~すしゃとるのメンバーさんたちが自分で解決していくからこそ、そのプロセスで、生きた経験を積んでいけるのです。

写真1:男性当事者が孫の手を両手で頭の上まで持ち上げて笑っている。

写真2:木工の制作中の当事者。

写真3:遊歩道を介助者と歩く当事者。

写真4:イベントブースで子どもたちと交流する当事者。

◎しゃとる縁日

イラスト:赤・黄・青の提灯が並んでいる

「障害者」というひとまとまりのイメージではなく、一人ひとりが「おもしろいお兄さん&お姉さん」だなと思ってもらえるように、障害者がつくる子ども向けのお祭り「しゃとる縁日」があります。 地域の小学校・保育園の子どもたち300名ほどが毎回しゃとる縁日を楽しみに来てくれています。 春・夏・秋、定期開催! どなたでも、気軽に遊びに来てね!

 

写真5:縁日で、みんなが揃いの青いTシャツを着ている集合写真。赤いコスチュームの人とともに。

写真6:積み木で遊ぶ女の子と、その様子を見守っている縁日のスタッフ。

 

◎やってます!交流会

~当事者メンバーと飲んで、食べて、おしゃべりしよう~

誰でも来れる「みんなの交流会」、女子だけの交流会「女子会」は、毎回20名~くらいの楽しい仲間たちが定期的に集まって、みんなでご飯を作って食べ、遊んだり、心ゆくまでおしゃべりする会です!障害者、学生、ヘルパー、こどもなど多種多様な人たちが、おいしいものを囲んでわいわいやってます! 申し込みなしで、誰でもご参加いただけますが、開催日などは、ご確認ください。 (電話06-6683-1053 自立生活夢宙センターまで) みなさまのお越しを、お待ちしています!

写真7:料理が並んだテーブルを囲む当事者と介助者。

 

◎ボランティア大募集!

・縁日ボランティア大募集 こどもが大好きな人にぴったり!年3回・すぺ~すしゃとるのメンバーたちのブースで楽しもう! 

・交流会お料理ボランティア大募集 お料理大好き、パーティ・飲み会大好き!という人にオススメ!

作って、食べて、すてきな出会いを(ハートマーク)

24ページ 夢宙の魅力(Charm of the CIL Muchu)

私たちのセンターには、たくさんの人たちがいます。いろんな背景やエピソードに目をこらしてみましょう!

写真1:「パラのプレ大会でメダル!」 はやぶが銅メダルを胸に、他の選手と一緒に歩いている。

コメント:スタッフの「はやぶ」は、2000年シドニーパラリンピック当時20歳。そのプレ大会で見事銅メダル、元日本ランキング一位という偉業の持ち主。無我夢中に泳ぎ続けて、行き着いたのがパラリンピック、というクールな本人談。

写真2:「初バンジージャンプ」 おけいはんが、バンジージャンプを飛ぶための装具をスタッフに付けてもらっている。

コメント:視覚障害のある「おけいはん」。昨年、念願だったバンジージャンプに挑戦した。「絶対に一発で飛ぶ!と思って飛んだ。人は飛べないな、重力には勝てないなということを学んだわ」とチャレンジャーおけいはんは語った。

 

写真3:「ドローンが飛び交う事務所」 仕事中の8人のいる事務所内で、天井近くを飛んでいるドローン。

コメント:撮影用のドローンの試運転をしています。今までいろんな映像を撮ってきたけど、ついに空撮かぁ。やっぱテレビで使っている大きいの欲しいなぁ(笑)。時代と共に進化していく夢宙センター!

 

写真4:「タイの大臣にいちご大福」 右にタイ人男性(大臣)、左にタイと日本の国旗を持つ男性当事者が並んでいる。

コメント:お世話になっているJICA(ジャイカ)とのつながりで、タイの大臣が夢宙に視察に来られた!

大臣がいちご大福がお好きと聞きつけ、夢宙はさっそくご用意。この最強のおもてなしに満足されたご様子だった。

 

写真5:「モンゴル語版の夢宙の絵本」 絵本『妖怪バリャーをやっつけろ』の日本語版とモンゴル版がテーブルの上に置かれている。 コメント:夢宙センターの代表と副代表が絵本に出演!夢宙の活動は幅広いゾ!まさか絵本になるとは(笑)兄弟のリアルな設定も魅力の絵本だ。モンゴルのお友達には、モンゴル語翻訳版をどうぞ。(しかし・・・なぜモンゴル)

 

写真6:「大海原のクジラのように」 背面ジャンプしているクジラのオブジェの頭を触る、笑顔の男性当事者。

コメント:クジラのムーくん。夢宙の活動に感動した芸術家からいただいた。水中から陸上に上がって進化したと言われる哺乳類。進化の過程で陸地を追われた哺乳類もいた。行き着いた大海原で自分たちの活動場所を勝ち取った。そう、夢宙はクジラだ!

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