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You☆ゆう☆ネット 2023年10月号(Vol.51 テキストデータ版)

今号のみどころ

2023年10月号

 

夢宙にはいろんな人が行きかうこともあり、いろんな講座や教室がうまれています。たとえば、他のセンターにも協力を得て、オンラインで「手話講座」。相談部門での関係者が、「韓国の家庭料理教室」の先生になってくださり・・・といった楽しい企画もご報告しながら、インクルーシブ教育チームのさらに活発になっていく活動、100万筆の署名を集めようと全国展開をはじめた「優生裁判の今」など、話題に欠くことはありません。

チャンさんファンには必見の、かつてのホノルルマラソンで熱く交流した盟友との奇跡の再会ストーリー。そしてとびっきりは、「居楽屋ごりら」のグランドオープン!!みなさまのお越しを、心よりお待ちしております。

 

 

You☆ゆう☆ネット 2023年10月号(Vol.51)

KSKS 第三種郵便物承認 通関 7343号 2023年10月31日発行

自立生活夢宙センター

 

■表紙(1ページ)

題字:KSKS You☆ゆう☆ネット

 

~自立生活夢宙センターの“いま”と元気をお届けする つながり★通信~

イラスト:夢宙センター理事長・平下耕三(社長)が微笑んでいる。

 

もくじ

ちゃんさん、奇跡の再会ストーリー!       2

優生裁判の今!           4

みんなが「住みたい!」「働きたい!」「遊びたい!」と思える大阪をめざして 5

今年も大教大におじゃましました~          6

こんなことあったよ!い・ん・く・る☆カレンダー ☆2023年5月~8月☆      8

~みんなの食堂 居楽屋ごりら~ 10

ユンちゃん・ジュンくん おかえりなさい!!&チャンさん快気祝い in 居楽屋ごりら  11

インクルーシブ劇団 夢屋 in 山梨         12

【STEPえどがわ】さんと!手話講座、始めました☆           13

ミョンさんの韓国料理教室          13

REVES~駄菓子屋はじめました  14

チョッキのちょっとまちんさい!!それおかしいじゃろ!?  15

 

自立生活夢宙センター

 

■2~3ページ

タイトル:ちゃんさん24年前のホノルルマラソン完走時の出会いが、いま・・・

ちゃんさん、奇跡の再会ストーリー!

 

写真:ちゃんさん(左)とローラさん(右)

24年前のホノルルマラソンを完走したときの記念品の前で。

写真:ホノルルマラソンで、横断幕が掲げられる下を大勢が走っている様子

イラスト:プルメリアの花

 

2023年8月14日、CIEE京都の企画でオレゴン州PCC(ポートランド・コミュニティ・カレッジ)の学生が夢宙センターへ研修を受けにきてくださいました。

ちょうどこの日、PCCの学生で車いすユーザーのトレーさんが体調不良で来られなかったため、彼とその介助者ローラさんは、オンラインで研修に参加することになりました。PCCの学生は、大学で公衆衛生を学んでいるそうです。

お互いの自己紹介が終わり、いよいよ研修の始まりです。

私は、「CILについて」と「自分の精神障害について」を話しました。

ちゃんさん(平下泰幸)は、自分の生い立ちを語りました。そして自立生活運動との出会いの話のなかで、ちゃんさんは24年前ハワイ州オアフ島のホノルルマラソンを完走したという話をしました。

そのとき、ローラさんがオンライン上から反応したのです。

学生も「おおっ」と声をあげました!夢宙にいる日本人スタッフとしては、いったい何が起こったのか分からなかったところ、ローリーさんが通訳してくれました。

じつは・・・ちゃんさんがホノルルマラソンに参加したときの大会の実行委員をつとめていたのがローラさんだったそうです。

さらに、ローラさんは24年前のちゃんさんの車いす姿とハスキーボイスを覚えていたのです!なんという偶然でしょう!この話題によって、一気に場が和み、その後の研修もスムーズに進められました。

研修終了後、CIEE京都の大谷さんに調整してもらい、3日後の8月17日にトレイさんとローラさんが夢宙センターを訪問してくれました。

というわけで、ちゃんさんとローラさんは24年ぶりの再会を果たすことになったのです。

ローラさんは現在、レクリエーショナルセラピストとして障害をもった人が地域に帰っていくときに、必要な支援をしています。また、レクリエーションを通して障害者が人生を楽しむ手伝いもしています。アクセシブルな旅行を計画したり、障害があってもできるスポーツを提供したり、受傷直後の障害者が、障害を受容するまでの心情面での支援をおこなっています。それで、ホノルルマラソンでも役割をもっていたのですね。

 

ちゃんさんのホノルルマラソン完走には後日談があります。ちゃんさんと社長(平下耕三)は、知る人ぞ知る、兄弟です。ちゃんさんがホノルルマラソンに参加し、帰国して自宅に入るとお父さんが横たわっていました。呼んでも返事がなく、残念なことに、亡くなっておられました。直前にお父さんと会っていた社長は、父親の異変に気づけずに亡くなったご遺体の前で、とても後悔していました。ちゃんさんは完走した証のメダルをお父さんのお身体にそっとかけて、見送られたのだそうです。

悲しいエピソードがあったものの、力いっぱい自立生活を謳歌するちゃんさんを、いまでも見守ってくださっているのではないでしょうか。 

写真:ホノルルマラソンの様子。青い海やヤシの木が見えるそばの道路をランナーたちが走っている。※ちゃんさんが走った年ではないですが、この記事には、海のそば、緑のなかを走るホノルルマラソンの写真をちりばめています。🄫ホノルルマラソン協会

 

写真:ホノルルマラソンのゴール写真

写真:夢宙センターで、夢宙センターを訪れたトレーさんとの3ショット。左から社長、トレーさん、ちゃんさん

イラスト:プルメリアの花 2か所

 

■4ページ

タイトル:夢宙センターは日夜、いまだ根深く存在する優生思想の問題に挑んでいます!

優生裁判の今!

 

最高裁宛100万人大署名スタート!!

写真:報告集会で司会をするごんごんと堀さん

写真:参加者でいっぱいの報告集会会場。テレビ局のカメラがある。

夢宙も窓口を担い、センターを超えた有志で構成する「おおさか旧優生保護法を問うネットワーク」。地元・大阪で裁判に訴える原告さんをサポートしています。

また、全国的なつながりとともに、国の動きに対してもアクションを起こしています。

【大阪高裁での裁判&裁判後報告集会!】

7月28日、大阪高裁で、原告・加山夫妻(仮名)の控訴審がありました。おふたりには聴覚障害があり、奥様のまり子さん(仮名)が20代のころ、優生手術を受けています。昨年9月22日の大阪地裁で優生保護法は憲法違反だとされたものの、請求棄却という残念な結果となりました。そのため、原告さんたちは大阪高裁に控訴し、第一回目の控訴審、さらに10月16日は結審を迎えました。毎回期日後に「報告集会」を開催。各地で活動する支援者から「早期の全面救済」を訴える発言が飛び交い、会場は熱気であふれていました。

 

【大阪府へ意見を届けています!】今年で3回目の「要求書」を府に提出しています。府には、被害者の掘り起こし調査や、一時金支給法を広く周知してもらいたいことなど求めています。また、府へ直接、思いを届ける場面では、「記録が残る可能性ある施設や病院などからでも調査を進めて」「聴覚障害者の相談のために専用窓口の設置を」などと伝えました。

写真:府に対して発言する岸本(おけいはん)

 

【めざせ100万筆!署名活動スタート】9月11日から合計100万筆をめざし、全国展開で、「正義・公平の理念にもとづく判決」を求めて最高裁宛ての署名活動を開始しました。趣旨にご賛同いただける方は、ぜひとも下記のURLまたはQRコードよりオンライン署名(紙かオンラインか2通り。署名はどちらか1回だけ)にご協力いただければ、幸いです。

1分でできる、優生思想に挑む取り組みです!

オンライン署名はこちらから → https://www.change.org/yuuseihogohousaikousai

【最新★裁判支援情報を受け取ろう!】裁判支援情報がメールで届く、おおさか問うネットの賛同者メーリングリストにご登録を! osaka.tounet@gmail.com (登録希望の方は、お名前、ご所属、メールアドレスを送信いただくだけ。義務や費用はナシ)●優生の問題に関心をもってくださることが、大きな励みになります!みなさまからのメールをお待ちしています● 担当:濱岡(ミミ)

 

■5ページ

タイトル:みんなが「住みたい!」「働きたい!」「遊びたい!」と思える大阪をめざして

 

 大阪・関西万博の開催まで2年を切りました。大阪の街も少しずつ盛り上がってきています。

 そんな中、7月25日「関西万博2025の開催を機に、大阪まるごとバリアフリーを実現しよう!」というテーマで学習会が行われ、夢宙センターからも20人で参加しました。

写真: 指定発言をするおけいはん(左)と介助者

写真:バリアフリー学習会の登壇者の方々4人が壇上に並び、一人が立って発言している。

 

 2022年から多様な障害当事者・学識経験者・事業者が参加しモックアップ検証(実物大模型を使った検証)を取り入れながらの検討会を重ね、建物などハード面のユニバーサルデザイン、展示や飲食などのユニバーサルサービス、交通アクセスのガイドラインが作成されました。

 

学習会の第1部では、これまでの検討の経過や今後への期待について報告がありました。私からはエレベーターやトイレの大きさなど当事者意見が反映されたガイドラインになってよかった一方で、トイレ内部の器具の配置など検討できなかった内容もあり、ハード・ソフト両面で誰もが楽しめる万博になることを期待しているという話をしました。

 第2部では、「大阪まるごとバリアフリー」のまちづくりを実現していくための今後の課題を大阪府・大阪市の担当課にも登壇していただき、ディスカッション形式で意見交換しました。最近大阪では2階建てコンビニが増え始め、イートインスペースがある2階にバリアフリートイレがあるという現状が出てきています。このような問題の解決のためには大阪府福祉のまちづくり条例の改正が必要です。

 

 また、大阪市のバリアフリー基本構想も2006年以来の見直しが予定されており、夢宙センターがある住之江公園地区も対象となっており、歩道や駅などのバリアフリーを更に進めていく必要があると感じました。 これまでは当事者が既存施設や設備に対して使いにくい点を伝えるということが多かったと思います。これからは万博をきっかけとして、関西でも街や建物をつくる段階から当事者が参画することの大切さを再認識しました。障害の有無に関係なく誰にとっても魅力ある大阪であるために、活動を続けていきたいと思います。

写真:「夢宙センターのみんなも参加しました!」会場で参加している様子

担当:岸本(おけいはん)

 

■6~7ページ

タイトル:今年も大教大におじゃましました~

 

写真:新崎先生と夢宙メンバーで記念撮影

 

2023年7月7日、今年も大阪教育大学に4コマの授業をしに、今年は夢宙スタッフからゴンゴン・すえっち・おけいはん・チョッキ、しゃとるメンバーから岡ちゃん・ファルコンが参加をしました!健常者スタッフから、あんちゃん・ぴくる・ジェダイ・あひ・ダブの合計11人で行きました!

 

写真:前列左から、ゴンゴン、岡ちゃん(ふたりはマイクを持っている)。中央にヘルパーのダブ。

今年はどんより曇り空で蒸し暑い日だった気がします・・・。ですが、夢宙・しゃとるのパワー全開で今年もとても熱い授業になった気がします!コロナによる規制もなくなり対面での授業が出来ました!毎年呼んでいただき、学生たちに障害者の自立生活についてや活動、ヘルパー募集などさせていただき感謝です。

 〇トップバッターは、岡ちゃんとゴンゴンさん!ゴンゴンは初めての大教大です!!

 大教大へは初めて訪問させてもらった。夢宙メンバー合わせて11人と一緒に行けるのが楽しく、皆と力をあわせて、できるのが心強い!

 私は岡ちゃんと話す2限目しかいれなかったことや、学生さんの感想などが聞けなかったのが残念ではあったが、学生さん達にも夢宙センターでやっていることなど、知ってもらえる機会なので、今後も大切にしていけたらと思う。(ゴンゴン)

写真:左奥からチョッキ、ファルコン、ジェダイ。スライドがスクリーンに映し出されている。

 

〇続いては、ファルコンとチョッキコンビ!!

 昨年同様、今年もファルコンと話をさせていただきました!本人は何も覚えていませんでしたが・・・!

ファルコンの障害の事や自立までの話、しゃとるでの活動、休日のカラオケに行って過ごしているのを動画にまとめ、実際の活動や自立生活を見てもらいました。日々の生活の中の様子は、介助にも入っているジェダイにも話してもらいました。             

 今年の授業では、ファルコンの高次脳機能障害でのしんどさや自己決定の難しさについても話をさせてもらいましたが、何より自立生活を楽しんでいる様子が伝わったと思いました!(チョッキ)

 

〇4限目は、すえっち!!

今年で4回目の大教大での講演だった。重度障害をもって障害者施設で暮らしていると自分の人生の主人公に自分がなれない可能性があるということが一つ。夢宙センターが社会でやっている役割を一つ。そして私の話として精神疾患を発病したときの経緯を丁寧に振り返るのが一つと全部で3つ話をした。公認心理師や臨床心理士を目指す学生さんに何か残ればいいなと思う。(すえっち)

 

〇今年もラストはおけいはん!

障害者が普通にまちで生活していることが伝わっていたらいいと思いました。私にとっても学生と話す時間は貴重なので、少人数でもっと話したいと思いました。

今回の私の時間では靴下を触ってもらいましたが、次の機会があれば新しいアイテムも考えたいです。最後まで授業に参加してくれた学生のみなさん、こういった機会を与えていただいた先生ありがとうございました。(おけいはん)                    

写真:おけいはんがマイクを持って話している。スライドにおけいはんの顔がたくさん映っている。

 

 パンフレットやヘルパー募集のチラシ作成など、今年も皆で協力しながら準備をしていきました!

今年のチラシでデザインは、CG映画で世界中が話題になったスーパーマリオブラザーズをイメージして、ぴくるが作成してくれました!!

 ヘルパー募集の時間も、ぴくる、ジェダイ、あひ、ダブが、ヘルパーとしての楽しさや経験など実体験として話をしてくれ、ヘルパーの楽しさや大変さなど学生に向けてたくさん話をしてくれました!

写真:夢宙のヘルパー募集用チラシ。チラシは6人の当事者スタッフがスーパーマリオブラザーズのビジュアルイメージで構成され、SUPER MUCHU FAMと書かれている。

 

 今年の授業は、社会的にコロナは明け対面で学生たちに夢宙センターの活動や障害者の自立生活について、ヘルパー募集もしっかり自分たちの声で届けれたと思います。

 今年も素晴らしい機会を作って頂いた新崎先生と、高橋先生には感謝でいっぱいです。今後も繋がりを大切に、学生たちに障害者が地域で当たり前に生活をしていることを伝えて行ければと思いました!

 新崎先生・高橋先生、大阪教育大学の皆さん、本当にありがとうございました!

担当:馬場(チョッキ)

 

■8~9ページ

タイトル:夢宙のインクルーシブ教育チームが、こども&おとなたちと交流する日々~♫

こんなことあったよ!い・ん・く・る★カレンダー★2023年5月~8月★

 

イラスト:カレンダー

イラスト:車いすユーザーの女の子が体操服を着て、拳をあげている。

夢宙センターには、インクルーシブな社会をつくるため、教育現場での交流をはじめさまざまな活動をしているチームがあります。その名も「インクルくるくるチーム」!

小さなころから、いろんな背景をもったいろんな人たちと出会うこと、ともに過ごすことが何より大事。だから絶対に、障害あるなしで分けないで、みんなで遊んだり、学んだり、いろんなことをいっしょにしてほしい☆という思いで、こどもたちや学校教育現場、行政へのアプローチをしています。カレンダーふうに、この数か月の活動をご報告したいと思います。

どうぞ、私たちの手作りの活動を、ご覧ください!

 

5月 小学2年生とまち歩き

夢宙センターの近くにある大阪市立新北島小学校2年生のみなさんと、「生活科」のカリキュラム「まちを たんけんしよう」の授業にインクルチームで参加。いっしょにまち歩きをさせていただきました。わいわいおしゃべりしながら、車いすユーザー目線で、まちを発見しあえた1時間は、びっくりするほど楽しかったです。まち歩きが終わったあとも、「ひとりで住んでいるの!?」「どうやってお風呂に入るの?」と、トミーやまぁくん、ふたりの車いすユーザーの当事者に、こどもたちの興味はエンドレス!仲良くなれたことがとびっきりのご褒美でした。これを皮切りに、また次の学校イベント参画の約束もしていただきました。地域のこどもたちや学校とのこうした関係性を、今後もじっくりとあたためていきたいな~♪と思いました。 

写真:まち歩きを終えて、学校内で質問タイム!並んだこどもたちの前で、トミーが発言中。

写真:まち歩きの列の後ろから夢宙のまぁくんが!

写真:新北島小学校前でスタッフ5人が、すまいるポーズ。

 

6月 ぱあとなぁさんとの勉強会

夢宙センターも2年前から高校生、今年の6月から大学生の学生支援に関わっています。そこで、学生支援と福祉教育の大先輩・東大阪の「自立支援センターぱあとなぁ」のみなさんをお招きして、インクルーシブ勉強会を行いました。「ぱあとなぁ」さんがなぜ、学生支援を始めることになったのか? また、学校での福祉教育ではどんなことを行っているのか?など、聞かせていただけるよい機会となりました。そうした生の声は、まだまだ駆け出しの私たちにとっては目からウロコの話ばかり。夜は、そのまま交流会へ。今回「ぱあとなぁ」のみなさんから教えていただいた内容を、私たちの今後の活動に活かしていきたいと思います。

写真:「オンラインが画面のちゃんさんにも、ご注目を★」勉強会参加者での集合写真。オンライン参加のちゃんさんが大画面いっぱいに顔を出している。

写真:勉強会参加者で交流!食べ物が載ったテーブルを囲んで、みんなで乾杯する様子。

 

7月インクル人生すごろく

前号の通信「You★ゆう★ネット」でもご紹介しましたが、コロナ禍の時期を通して、チームで「インクル人生すごろく」を作っていて、みんなでさらなる改良を加えている真っ最中です。いろんな人に体験してもらうことを通して、ますます、ユニバーサルなすごろくになっていると思います!こうしたツールを使って、学校や地域を耕すように、おたがいの理解を深めていけたら、うれしいです。

イラスト:3人のこどもたちが、すごろくをして遊んでいる。

 

8月 てるてる先生の社会体験

8月23日(水)・24日(木)に大阪市立南港光小学校から片岡先生が夢宙・すぺ~すしゃとるに社会体験で来てくれました!早速ニックネームが「てるてる」に決定! てるてるには、生活介護のすぺ~すしゃとるでのお手伝いや介助をしてもらい、障害当事者と楽しくお話する時間をもちました。誰とでも自然にとけ込むてるてるの雰囲気で周りには、たくさん人が集まっていました。いろんなメンバーさんの自立したきっかけや、自立して楽しいこと、大変やなぁ~と思うことなどわいわいお話しました。地下鉄に乗り、一緒にお昼ごはんを食べに行ったときには、てるてるが以前いた学校のお話や、いまの担任しているクラスのことなど、今の小学校の様子や生徒さんのことも教えてもらいました。そしてそしてインクルチーム作の【インクル人生すごろく】のさらなるレベルアップのため、てるてると一緒に遊びながらアドバイスをもらいました。先生ならではの生徒さんと楽しめるアイデアもいただきすぐに採用!(笑) 小学校でみんなと遊べる日がいよいよやってきそうです!!二日間を通して、たくさんの人と出会い、学んでくれたてるてる。逆に、学校のことなどいろんなことを教えてくれました。地域にまた心強い仲間が一人増えました!これで終わりではなく、ここから繋がっていきたいと思います! 

写真:てるてる(前列中央)を囲んで、総勢9名の集合写真。

写真:大きなテーブルで、てるてるや夢宙メンバーたちがすごろくをしている様子。

 

MORE ~もっと夢宙のインクル情報を!~

【ご覧くださ~い】夢宙センターのホームページに「インクルーシブ教育への取り組み」

https://www.npo-muchu.com/inclusive-ed

★この秋も、インクルくるくるチームは、学校交流にお祭に、とさまざまな場面で楽しんでいきます!

担当:登(イタリン)、町田(ドカベン)、濱岡(ミミ)

 

■10ページ

タイトル:~みんなの食堂~

居楽屋ごりら

 

写真:顔がカラフルに塗られている社長。

写真:Irakuya GOROLLAと書かれ、バナナの絵があるネオンサイン

夢宙センターが新しい事業として居酒屋をすることになりました。

住之江区で20年活動をしてきて、住之江区での地域交流をしていくにつれて、事業所だけの繋がりだけではなく、ここで生活をしている人たちとの、人と人との繋がりがとても大事だということをすごく感じてきました。「居楽屋ごりら」が地域の拠点の場となり、子ども・大人・おじいちゃんおばあちゃん・障害者・ジェンダーなど関係なく、すべてのいろんな人たちが居場所として居れるところ、「ただいま」「おかえり」と言えるところを作りたいなという思いから「居楽屋ごりら」をすることにしました。

店名の由来は『居・・・居心地の良い』『楽・・・楽しい』『屋・・・場所』そして「ごりら」は夢宙センターの社長である平下耕三が似ているということと、ゴリラは仲間・家族思いであり、優しい性格であるところから「ごりら」が採用されました。

大事な食事メニューは「名物住之江ホルモン」や「トンテキ」などのお酒にも合う鉄板焼き、「からあげの黒・白」「アジフライ」などの大人も子ども大好きな揚げ物、「濃厚ナポリタン」や「チャーハン」といったシメ料理、「バケットフレンチトースト」などのデザート、そして客席のところに冷蔵庫を置き、日替わりでメニューは変わりますが、「お刺し身」や「なすの揚げびたし」「ポテトサラダ」など、10品ほどのこちらももちろん手作りのお惣菜を置きます。この冷蔵庫のお惣菜はお客さんご自身で食べたいものを取っていただくセルフサービスにすることになりました。昔はこのような自分で取るという食堂も多かったのですが最近はなかなか見られなくなり、少し下町感を味わってもらえればと思ってます。

 

そしてついに10月24日に無事オープンしました!

これまでメニューの開発や、タレ、ソースなど試作を繰り返し、プレオープンや夢宙センターに来られたお客さんにも味見していただき、叱咤激励の数々をありがたく頂戴し、試行錯誤して念願のオープン。嬉しいようなドキドキのような、緊張がほぼですが、、、そんな初日、たくさんの方々に来ていただき、とても感謝しております。地域の方々にもたくさん来ていただき、「やっと完成したんやね~!」とお声がけいただいたことも嬉しかったです。

はじめてのことばかりでまだまだ悩むことばかりですが、みんなで協力しながらこの「居楽屋ごりら」を居心地の良い場所にしようと思います。

お近くまで来られる際はぜひごりらへお立ち寄りください!  担当:山越(ハニー)

写真:壁面に描かれたビールを持ったゴリラ。ドラム缶を利用したテーブル2つといす4客。

写真:居楽屋ごりらのネオンサインの前でカラフルな色のゴリラのお面をかぶっている人。

写真:居楽屋ごりらの店内。

 

■11ページ

タイトル:ユンちゃん・ジュンくん おかえりなさい!!

& チャンさん快気祝い in 居楽屋ごりら

 

写真:マイクをもっているユンちゃんと隣に並ぶジュンくん

写真:微笑んでいるちゃんさん

イラスト:ビール2杯。乾杯している。

 

写真:何皿もの大皿に料理が載っている。

写真:パク料理長

写真:みんなで大スクリーンの動画を見ている様子

 

みんな、おかえりなさい!!

“居楽屋ごりら”もよろしくね~

 

夢宙センターが入っているオスカードリーム1階にある、「居楽屋ごりら(10月24日オープン)」にて、6月、ウェルカムパーティが開催されました!!

ユンちゃんは韓国より12年前にダスキンの研修生として夢宙センターに来たことをきっかけに、スタッフやメンバーさんと沢山の繋がりを作り、今回の来日は旦那さんであるジュン君と日本に遊びに来てくれました。おかえりなさい!!

パク料理長、他の夢宙スタッフの皆さんが作る料理に舌鼓を打ちながら、ゲームをしたりユンちゃんがダスキン研修生時代の懐かしい写真を見たりと、大盛り上がりのパーティーでした。

 

そして暫くの間入院・自宅療養をしていた夢宙センター副代表のチャンさんもパーティに参加し、久しぶりに夢宙メンバーの元に帰ってきてくれました‼️ 「チャンさんお面」をメンバー全員が装着し、チャンさんをサプライズでお出迎え~

おかえりなさい!!

ここに来る誰もが"おかえりなさい"と声を掛けられる居場所

「居楽屋ごりら」での初の試みは大成功でした!!

 

写真:ちゃんさんのお面をかぶっているユンちゃんと、ちゃんさん。

写真:ユンちゃんとジュンくん、ちゃんさんがいるテーブルでの乾杯の様子。

写真:パーティ参加者全員での集合写真。みんなで指ハートをしている。

 

■12ページ

タイトル:インクルーシブ劇団 夢屋 in山梨

写真:「山梨県 みんなで楽しむバリアフリー演劇祭」と書かれている。

9月16日~18日 第3回「山梨県・みんなで楽しむバリアフリー演劇祭」に昨年に引き続き、今年も呼んでいただきましたっ!

 

バリアフリー演劇とは…目が見えない人たちや耳が聞こえない人たち、様々な人たちみんなが一緒に分け隔てなく楽しめるように、セリフなど音の情報を字幕で表示し、舞台美術や俳優の動き、表情などを音声芸度で解説した新しい試みの演劇です。

このバリアフリー演劇を2019年から実践されている東京演劇集団 風さんの胸をお借りしての公演に、今回は、日頃からお世話になっている東京のCIL「自立生活センター STEPえどがわ」さんの劇団、バリアフリー戦隊 ダンサナクセイバーも参加!

このダンサナクセイバーに登場する悪役バリバリヤンの登場シーンにダンスが組み込まれているのですが、このダンスを3劇団みんなでダンスしようというコラボ企画が生まれました!

夢屋メンバーは慣れないダンスに四苦八苦!当日はなんとかカタチになった?かな??

カタチはどうであれ、このコラボダンスには会場が大盛り上がり!舞台に上がり一緒に踊りだす観客も!

これからもみんなが楽しめる舞台を夢屋メンバー一同、がんばって作っていきます!担当:小角(ペーター)

写真:夢屋の劇の舞台上での打ち合わせの風景

写真:コラボ企画のダンスの打ち合わせの風景

写真:当日集まった3劇団での俳優たちの舞台上での集合写真。

 

■13ページ 上の記事

タイトル:【STEPえどがわ】さんと!手話講座、始めました☆

写真:STEPえどがわの中曽根鈴音さん。笑顔でピースサインをしている。

 

5月に東京のSTEPえどがわさんから、聴覚当事者の中曽根鈴音さん、コーディネーターの鬼島さんと布川さん、そして布川さんのお子さんが夢宙に来てくださいました。情報保障の大切さを全国に伝える【鈴音キャラバン】この活動に感銘を受けた僕は、閃きました! 「鈴音ちゃんに手話講座を開いてもらおう」

一般の手話教室や独学では、必ず飽きてしまうと思うんですね。もちろん根気強く学べばちょっとは出来るようになるかもしれませんが、どうせ学ぶなら楽しい方が絶対に良い!ということで開催された手話講座、第一回は7月26日。なんと発案してから2ヶ月で開催出来ました!自己紹介をメインに趣味やサインネームなどを教えて頂き、目論見通り「楽しく・しっかり」学ぶことができました!

第二回は9月11日に開催されました。前回の復習をしながら、感情の表現や日常で使いやすい手話を教えて頂きました!

これからも回数を重ねて、スラスラと日常会話が出来るようなレベルまで成長したいと思います!手話通訳が出来るようになるには・・・まだまだ時間がかかりそうですねぇ。STEPえどがわの皆さんとワイワイ楽しく交流しながら学べる手話、インクルーシブな講座のこれからにワクワクが隠せません。

写真:9名で手話講座を受けている。

希望者を募っているので、毎回参加者は変わります。障害当事者もジャンジャン参加してます!

 

写真:Zoomで手話講座を受けている様子。テレビ画面に映してみんなで視聴参加している。

担当:時枝(トキ)

 

■13ページ 下の記事

タイトル:ミョンさんの韓国料理教室

 

今年の6月から行われている韓国料理教室。なぜスタートしたかと言いますと、先生である金明生さん(ミョンさん)が隣の区の住吉区にグループホームを立ち上げられ、夢宙センターに挨拶に来られたのが始まりでした。『食は心の健康にも繋がる』がモットーのミョンさんが夢宙の立派なキッチンを見てビビッと感じ、夢宙でも韓国ブームが起きている中、これもご縁!ということでスタートしました。キンパやチヂミのポピュラーなものから、ポッサムやホルモン鍋といった本場のものまで教えていただき、作った後は皆で机を囲んで美味しくいただいています♪ 

写真:めったに見られない、社長の卵をわる姿!!

写真:調理後はみんなでいただきます♪ 大きなテーブルで、自分たちで作った韓国料理を食べる様子。

担当:松本(りんご)

 

■14ページ

タイトル:RÊVES~駄菓子屋はじめました

こだわりのロゴは、キャンディーに名前が入ってるよ!

 

写真:ゆうりんが仕入れたたくさんのお菓子入りバッグをもって微笑んでいる。

「松屋町で駄菓子の仕入れに行きました。大量に買って、沢山売れるのが楽しみ!」

写真:たくさんの駄菓子が種類ごとにケースに並べられている。

写真:ゆうりんとヘルパー。駄菓子屋RÊVES開店中の写真。「ヘルパーさんとお客さんを待っています」

写真:駄菓子を並べて売っている所

 

写真:RÊVESのロゴマーク。ピンク色のキャンディにRÊVES YURIKOと書かれている。楕円の枠は水色。

RÊVESは、フランス語で【夢】。夢宙の夢をとりました。

 

■15ページ

タイトル:チョッキのちょっとまちんさい!!それおかしいじゃろ

イラスト:てのひら

 

 <前回のあらすじ>

 ダイエットで筋トレをしていたチョッキ。もう一段階強度の強いトレーニングをしたいと思い、某24hジムに見学に行きました。そこでは、障害者が入会すること自体はOKを出してくれたのですが、入るヘルパー全員入会しないといけないと言われ断念・・・そして月日が流れていき・・・。

 

【目指せ!ムキムキへの道】Part2

①ジムとの交渉もうまくいかず、何度かダイエット&筋トレを繰り返していたある日・・・。仁くんから「地域交流で出会ったジムがある」と話がありました。

②見学・体験をし、毎日違うヘルパーが入る事や前回の事例もジムのスタッフと話しました。結果は、OK!迷わず入会しました。

③入会後は、ケガのないよう無理ない範囲で筋トレを行っていきました。筋トレを続けていけば扱える重量も上がってくるので楽しいです!が、当初のダイエット目的ってよりかは筋肥大が目的になってしまい体重は増加の一途をたどっています。(笑)

④念願のジム入会もでき、筋トレも楽しくできているのですが、入口に1段の段差があることや、トイレが狭く使いにくいなど課題はあります。ホテルやジムのスタッフとどうしたら使いやすくなるか、どこまでならできるか、話し合いをしてスロープを置かせてもらえるようになりました!!

 

まんが①

車いすユーザーのチョッキ/(ダイエットと筋トレなどいろいろしたいと悩んでいる)

夢宙健常者スタッフの仁くん/ホテルが運営してる事務があるから、見学に行かない?

 

まんが②

見学と体験を経て・・・

ホテルのジムスタッフ/ヘルパーさん、オッケーです!

それを聞いて微笑むチョッキ。迷わず、入会することに。

 

まんが③

チョッキは、ベンチプレスの上に寝転んで、バーベルを上げている。心のなかで、「ジム楽しい!」と思っている。

 

まんが④

入口の段差やトイレの狭さなど、まだまだ使いづらいところもあるけど、ホテルやジムの方と話し合いをして・・・

夢宙で行ったチャリティーのTシャツ販売の売り上げで、スロープを置かせてもらいました!!

 

今回の事例は、地域とのつながりを大切にしてきたことがきっかけでチョッキのやりたかったことが実現できました!ですが、流行りの某24hジムやコンビニジムでも、ヘルパーが居ても気軽に利用できるようにこの事例をキッカケに広がっていけばと思います。

文:馬場(チョッキ) 作画:田代(ぴくる)

 

■16ページ

編集後記☆

少しずつ秋の足音が聞こえてきだしましたね。サンマ、紅葉、読書、焼き芋、柿などなど楽しみなものはたくさんありますが、私はやっぱり食欲の秋です!みなさんにとっての“秋”ってなんですか?             You☆ゆう☆ネット編集部

 

夢宙センターへの行き方

住之江公園駅周辺の地図

 

(電車でお越しの方)

住之江公園駅の改札内、ニュートラム側エレベーターで改札階へ上がる。ニュートラム改札を出て③番出口から徒歩30秒 改札から約50m 

※夢宙センターホームページにて、住之江公園駅下車からのバリアフリールートを写真と動画で紹介しています!

(徒歩、お車でお越しの方)

新なにわ筋、住之江通り(長居公園通り)を住之江公園交差点で南港方面へ。すぐの一筋目を左折した右側がオスカードリーム(地下駐車場あり)。建物内にエレベーターがあるので2階に上がり、左に30m行った左手。

 

編 集 人:特定非営利活動法人 自立生活夢宙センター

〒559-0024 大阪市住之江区新北島1-2-1 オスカードリーム2階

TEL:06-6683-1053  FAX:06‐4702‐4738

E-mail:mutyu@blue.ocn.ne.jp

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編集担当:馬場 直樹

発行人:関西障害者定期刊行物協会

〒543-0015 大阪市天王寺区真田山町2-2 東興ビル4階

定価:100円

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